令和2年11月金剛寺住職コロナ関連法話集
人間の欲に歯止めが効かなくなった時、天はそれなりの人物(その他)を下生させ、荒療治を成し、リセットを。戦国時代には、信長公を。第二次大戦では、ヒトラーを。14世紀には、ペスト(1億人死亡)を。1918年には、スペイン風邪(5000万人死亡)を。地球は人間だけの物といわんばかりに、圧倒的に多い他生物の命(生息領域)を軽視し、自然破壊を繰り返し続けた結果、生態系が崩れ、方々で天変地異が。『そうすれば、そうなる。そうなったのに、まだ、そうするか』を自身に問い掛け『分相応に生きる』を、見直す時期に。
下記は、読者の質問に応じた拙僧の返答集。コロナ発生初期から、移り変わっていく人の心情が鮮明に。自然災に限らず、人生においても考慮すべき質疑応答にて。今後の参考にしていただきますれば、と。
【4月上旬法話読者の質問に答えて】
読者が「住職、7日に日本維新代表の松井さんが「緊急事態宣言遅い」と噛み付く野党に「コロナ対策急務の2月に桜、森友問題で貴重な時間を。暫く閉じこもって、出てくるな」と。あの『キャンキャン声』には、嫌気が刺してたんで、スキッとして免疫上がった」と。「そうね。何でもいいから、皆、免疫を上げよう」と。
【追伸】
コロナの影響で家庭内では、子供や奥さん、弱い者への暴力があちこちで起こっていると。ストレス解消法はそれぞれが見つけ出すしかない。自己主張や自分なりの正論を押し付け過ぎると、自ずと優しさが欠けてくる。気を付けよう。人は興奮したら、声のトーンが上がり、早口に。それに気付くも、喧嘩を避けれる手立てにて。
【追伸】
緊急事態宣言後、拙僧の耳には「住職が『人は追い込まれた時、腹を立てた時、人に見られてない時、自分に振り掛かってきた時、その人の本性が出る』と。本当だ、と。幻滅した人、新たな魅力を感じた人。コロナ終息後、夫婦関係を含め、人間関係に変化が起きそう。格差が出るは経済だけでは。人間性の格差も」と方々から。
【4月中旬法話読者の質問に答えて】
納骨堂へ参拝の檀家婆様が「お寺の藤の花や桜が綺麗だね。鶯も小気味良く鳴いとるわ。人間が慌てふためいている姿を気にも止めず、犬も猫も、多生物も、日頃と何ら変わらぬ日常を過ごしよる。当に『奢れる者は久しからず』だわ。当たり前の事や平凡が、どれ程に有難かったかを人類は今、心底思い知らされてるよな」と。
【追伸】
中学校の講演で生徒達に「蚤(ノミ)の夫が、息を切らしながら、血相を変えて家の中へ逃げ帰ってきた。『覚えてやがれ。人間に生まれ変わったら奴を見つけ出して、今度は俺が踏み潰してやる』と。すると蚤の奥様が『なら、あんたはこの度、仕返しをされただけじゃないの』と。さて、この話、君達はどの様に読み取るね」と。
【追伸】
檀家の婆様が「ねえ、住職や。懸命にワクチンを製造してる方々、最も危険な場所で勤務してる医療従事者、食料、その他を運搬してくれてる方々、心身を酷使して。理不尽な文句や誹謗中傷、その家族までもが差別を受けながら、どんな思いで毎日その役目を。どれが止まっても、命に関わる事なのに。皆、自分勝手だね」と溜息を。その婆様が「米国が『医療従事者は兵士にて、特別手当を支給』と。露国も『医師に12万、看護師に7万』と。『いやいやプーチンさんや、同じ危険勤務。そこは同額に』と思わず突っ込んでしまった。で、日本は。それと報道番組だが、テンパってんのかな。コメンテーターの声のトーンが高い。頭にキンキンするわい」と。
【追伸】
上記の婆様に孫が「国の対応が遅い」と文句を。対し婆様が「登山は疲れると楽しくないんだとよ。だから疲れない為に体力を付けるんだと」「どういう事」「コロナ疲れにならん工夫をせいや」「どうするの」「自分で考えろ。今、医師が出来るは、診断と緩和。国が出来るは、援助と感染防止情報。何でもかんでも国に頼るな」と。
【4月中旬法話読者の質問に答えて】
法要で集まった小学生達に「東京五輪は延期になったが、イベント会場の三密を避ける為の便所渋滞解消方法、何か名案はあるかな」と問うと、1人の男の子が「鏡を撤去すればいいと思うよ」と。「ほう、何故、そう思ったの」と更に問うと「顔を見る鏡がなければ、すぐその場から立ち去るから」と。「君は、凄いな」「お父さんから『男が長々と鏡を見るもんじゃない』と怒られた事が」と。子供の吸収能力、応用能力は凄いですよね。
【追伸】
女性読者が「一瞬、『便所と化粧室を別個に用意すればいいやんか』と思いましたが、『居座る時間を短縮』が目的の鏡の排除案ですもんね、この小学生のアイデアは。五輪とはいわず、たった今からでもイベントには使える方策かと。昔、コンビニの前で屯する若者排除に高音波を使用した事が。色々と策がありそうですね」と。
【4月中旬法話読者の質問に答えて】
読者が「感染者が7千を超えても死者150人。この他国が言う『不思議日本』が国民の危機意識を。爆発感染しないは、BCG接種、既に免疫、が理由かも、と。どう思う、住職」と。「食生活も影響との話も。納豆、発酵物(味噌、漬物)、所謂、日本食は免疫を上げると。が、全ては憶測。正解が出るまでは自重を、だよ」と。
【追伸】
上記読者に答えて「一昨日、ローマ法王が額を地面に押し当てて、終息を祈られている姿が報道番組で。如何に尊いお方が必死に祈られても、当事者である私達が、好き放題、やりたい放題では。嘗て、わが寺の檀家男性が主治医に『酒、煙草、暴飲暴食、止める気はない。あんたは、俺の体を治してくれれば、それでいいんだ』と言って『何の努力もせず、病気だけ治せ、だと、わしにいったい何を期待しとるんだ』と怒られてたな。信仰界でも同じ。現世利益をはき違え、神仏に願えば何でも叶うと勘違いしている者が。何度でも言いますが、現在、医師が出来るは、診断と緩和。国が出来るは、援助と情報提供、のみ。それを自覚して自分の命は自分で。
【4月中旬法話読者の質問に答えて】
電話相談で「父と兄が続けて咽頭癌に。更に、2人共が肺炎に。知人が、『貴方の家、祟られてるんだよ。お祓いしてもらいなさい』と言うので、今日ここに来ました」と拙僧のお寺に。聞くと、2人共が大酒飲み、喫煙。気管切開から菌が入り肺炎になったと。相談者に「通常の流れですよ。昨今は2人に1人が癌。なら日本国中、祟りだらけ、ですばい。お祓いよりも治療に専念しなっせ。30年前に福岡三池炭鉱の爆発で両足を失った父親を持つ息子さんが、電話相談で拙僧に『私の菩提寺で父親の病気全快の祈願を長年してますが、これって、意味があるんですか』と。『病気全快の祈願は、ただ単に病気が治るを、祈願じゃないよ。それを願ったとて、足がにょきにょきと出てくる訳ではない。心安らかに、人生を全う出来るを願うも、病気全快の祈願だよ。貴方の菩提寺のご住職は、そういう心で祈願を受けられてるんじゃないのかな』と。この話、参考になりますか」と。
【4月中旬法話読者の質問に答えて】
中学講演で「今からクイズを出す。1889年フランス革命から100年記念の第4回パリ万博で、エッフェル塔の建設があった。『景観を崩す』と詩人モーパッサンが、先頭に立って猛反対を。が、完成後に彼は、頻繁に塔の展望レストランへ。何故だと思いますか」と問うと、1人の男の子が「唯一、そこが塔を見らずに済む場所だから、じゃないかな。でも、嫌いっ放しじゃなかったと思う」と。この男の子に「君は何故、そう思ったの」と問うと「展望レストランでしょ。パリが一望出来るじゃん。本当に嫌いなら、当時、エレベーターは、多額のお金が掛かったと聞いてたし、階段を使えば1700段以上、そんな辛い思いをしてまで上るなんて人、いないよ」と。「君、えろう詳しいな」「自慢してもいいですか。1年間、お父さんの仕事でパリに住んでました」と。因みに、東京タワーは、エッフェル塔に張り合って、9メートル高く(333M)作ったとの事。まあ、何にせよ、否定から入ったら、得るものは、少なくなりますよね。まずは、認める事が大事かな。
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