令和4年5月分 金剛寺住職法話集

陣中(コロナ自粛奮闘)お見舞い申し上げます     5月分手紙

 ここ最近、専ら拙僧の周囲に上ってくる話題は、ロシアとウクライナの戦争について。わが寺の初代は、2代目の父に「世相を見て、法を説け」と常々。それを父が拙僧に「世相の大きな流れを止める事は出来ない。人間はその世相(人の行動)を目で見て、耳で聞いて、心が洗脳されていき、その時代における善悪が固まっていく。それが正解であろうと、なかろうと。その時代を生き抜く為に、人は如何なる工夫をするかだ」と。

【追伸】

ロシアがウクライナに理不尽な喧嘩を吹っかけ、世界秩序が大きく変動してきた。米国の銃社会を今更、止められるのか。世界の核兵器を今更、撤廃出来るのか。撤廃条例が世界で法律化されても、1度手に入れた物を、人間が本当に手放せるのか。それも、命の危険に直結している物を。恐らく人は、隠し持つ事になる。

檀家で戦地に赴き、命のやり取りをされた90代の爺様が「ロシアが『北海道は我々の領地』などと、とぼけた事を言いおった。ロシアが行動に移せば、今度は中国が『沖縄は我々の領地』と言って行動を起こしてくる確率は高い。弱みを見せたら、とことんつけ上がってくるだけ。この危険区域の日本を無防備のまま、大人は子供達に『ほれ、あとはお前達がやれ』と受け継がせるつもりなのかな。どう思うや、住職。坊主の立場抜きにして意見を言えや」と。「国会では、専守防衛(相手から武力攻撃を受けた時、初めて防衛力を行使出来る)や、憲法9条の話ばかりやってるよね。人間は、1度死んだら、2度と生き返れないんだが。死んだ後で、後悔しても遅いんだが。政治家はそれをわかってんのかな」「ロシアを見てみろ。あれだけ民間人を殺しておいて『我々がやったんではない』と平気で嘘を吐きよる。衛生で一部始終見られてるというのに。そんな事など、お構いなしや。そんな国を相手にしなきゃならないんだ。この国(日本)の人達の命を真剣に守る気がない政治家は、とっとと辞めてもらいたい。百害あって一利なしや。こんな話をするとすぐ、軍国だの、何だの、と能天気な文句を言ってくる輩がいるが。そりゃ、世界各国、仲良く、喧嘩をしないが1番いいに決まっとる。が、理想と現実は違う。ウクライナの状況を見てもまだ、現実を受け止められないか。聞くところによると、日本は3ヶ月で核兵器を増産出来るらしい。日本が作れば、他の国は『日本のは、恐らく物が違うぞ。どんな物を作ったんだ』と、他国は警戒を。何ものにも変え難い抑止力になる。核戦争でなくても、戦争になれば多くの若者達が死ぬ。ウクライナがその最たる例だ。戦争をしない、戦争をさせない為にも、抑止力は必要じゃ。ロシアとウクライナが、仮に休戦にでもなったら『喉元過ぎれば熱さを忘れる』で、日本の政治家は、何もかんも解決した気になって、防衛の話などする必要がない、という意見にまた、傾むいていくんだろうな。この国は一発ぶち込まれないと、目が覚めないんだろうな、情けない話だが。戦争をすれば、どういう結果を齎すか、過去の戦争でわかってるはずなのに。人間は愚かだよ。ウイルス感染にしても、100年前のスペイン風邪と、殆ど同じ防止法。なのに人間は、同じ轍を踏み、感染拡大を。自分に降り掛かって来なければ、所詮、他人事にて。戦争もまた、同じかな。ところで、ロシアや中国が、日本の領土を奪う為、戦争を仕掛けてくると思うか、住職は」と。「それは何とも言えんね。ただ、プーチンさんが、ソビエト連邦再興を願ってるんなら、離れていった国を掌握する方が先だろうね。日本の諺に『軒下を貸して母家を取られる』という言葉が。『好意に乗じられ、恩を仇で返す仕打ちを受ける』という意味だが。鍵を掛けず、窓を開けっ放して外出しても、安全な国に暮らしている日本人だもんね。そりゃ、お人好しになるわな。戦争になったら、命を落とすのは、指導者じゃない。一般市民だもんね。特に、矢面で戦うことになるは、若者達にて。戦国時代でも、然り。ヤクザさんの抗争でも、然り。常に命を落とすは、若者達にて。戦争を仕掛けられない様にするには、力を付けるしかない。弱肉強食は世の習い。少しでも弱みを見せたら、畳み掛けて襲ってくるが、人間の性にて。が、願わくば、一休宗純さんの言うように「なるようになる。心配するな(良い意味で)」なる収まり方をしてくれる事を望みたいな」と。この戦地経験で戦争の怖さを、嫌っというほど味わった檀家爺様は、ロシアにというよりも、日本の政治家の平和ボケに始終、相当なお怒りを。

嘗て、田中角栄さんが「戦争を知ってる者が政治の中枢にいる間は心配ない。戦争を知らない者が政治の中枢になった時が、危ないんだ」と言われてましたよね。この言葉は、真理だよね。

【追伸】

読者が「私の戦地体験曾祖父が『ウクライナを攻めてるロシアを見てると、第二次世界大戦の頃に引き戻される。この時代にまだ、こんな事が起こるのか。もうあの頃の人間は消え去り、世代は完全に入れ代わっているのに。ポツダム宣言受諾後に襲い掛かってきたロシアと何んら変わらん。核兵器は本来、駄目だ。駄目だが、持たんと国民の命が危ないんだ。大戦は70年前の話。もう殆ど、経験者は。病気も、事故も、災害も、経験しなければ、本当の苦しみはわからん。現代人(日本)が戦争に対し、能天気となるも、仕方のない事かな』と爺様が」と。

【おまけの話1,国鉄民営化の話】

戦争を知ってる最後の政治家と言われるが、中曾根康弘さん。この方の内閣の時、昭和62年の4月、国鉄分割民営化が施行されました。拙僧25歳、結婚する1年前の事。当時、高校時代の友人が、国鉄の労働組合で大暴れを。民営化の話が本格化した時、その友人が「クビになるかも」と青ざめて。対し拙僧「暫くは、大人しくしとけや」「わかった」と、車掌の試験を受けて電車内の勤務を。クビは免れたが、目は付けられていたよね。因みに、中曽根康弘元総理は「出る月を待つべし。散る花を追う事なかれ」と常に「目の前の事を片付けるだけ」と言われておりましたよね。当時、2つ上の拙僧の兄も同じ車掌勤務で、その友人の話をすると「ああ、あの男か。知ってるよ。労組で暴れまくってた奴だろ。お前の級友だったのか。あいつ、面白いけど、激しいよな」と。その友人が拙僧に「〇〇線(九州の某本線)で、車掌勤務中にさ、通学の高校生2人が電車内でシンナーを吸い、傍若無人な振る舞いで、他のお客さんに迷惑を掛け、運転席にまで入り込もうとしていたので、ぶん殴って、停車中にその高校生達を、電車の外へ投げ飛ばしてやった」と笑いながら。昔は、元気のよか子供(良い悪いは別にして)も、怒る大人(理不尽は別にして)も、そこら辺にいて、活気のある時代だったですよね。その是非は、兎も角ですよ。因みに、少年の凶悪犯罪は、拙僧らの子供時代(50年前)の方が、今よりも約3倍多いとの統計が出ておりますよね。昨今はすぐ、ネット記事になるから、情報がダダ漏れで、即、人の目に入るから、多い様に思われがちですが。但し、喧嘩は相手が、泣いたら、倒れたら、降参したら、そこまで。昨今の様に、何時間も殴り続け、死ぬまで止めない、なんていうとんでもない話は、聞いた事がなかったですよね。

【追伸】

檀家若者達に時折「今日の事は、今日の自分に任せればよか。明日の事は、明日の自分に任せればよか。明日の事を任せられる自分を、作っておけるかどうかは、今日の自分次第だよ。突然の事故、突然の災害などを除けば、自分にやって来る縁の大半は、善しも悪しきも、自分が関係したものばかりにて。今の自分を助けているも、今の自分を苦しめているも、過去の自分の行い。将来の自分を助けてくれるも、将来の自分を苦しめるも、今日からの自分の行い。この理(ことわり)は未来永劫、人類が存続している間は、変わる事はないよ」と。

【追伸。今と昔】

嘗て、某銀行頭取から「今の銀行、どう思うや、住職」と問われた事が。対し「40年前の先代(父)の時代は、融資決定は支店長に権限が。あの頃の方が街に元気があったように思いますね。昨今は全て、本部決済。お金は人間の体でいうところの血の流れ。血流が悪ければ、体に支障が出て病気に。銀行業務は本来、人のお金を運用して博打を。博才のある人が減ったかな、と。マニュアル通りなら、今後消滅も。諺に『愚痴は口より出でて人を滅ぼす。錆は鉄より出でて鉄を壊す』と。『人は自分がしてきた事が、今の自分の姿、答にて。やってきた事は如何に隠そうと、必ず表面に出てくる。借金は保証人がいなければ、法律上、その支払いは伴侶と子供にやってくる。自分でした事は、自分で片付けなきゃ』と常々檀家さん達に。お金は、生き物、ですもんね」と。

【おまけの話2,拘らないご老人の話】

数ヶ月前、檀家の家に年忌法要に伺った折、90代超えの曾祖母と10代の曾孫が、拙僧の前で「もうその歳だから、婆様はコロナワクチンなど、打たんでもよかろうもん」と。対し、婆様「何を言うとるか。海外旅行は、ワクチンを打った証明書がないと行かれまいが」と。対し、孫が「まだ行く気かいな」「あったりまえよ。好奇心をなくせば、老けていくばかりじゃ。死ぬまで動き回ったるわ。なあ、住職」と。


令和 4 年 5 月分 金剛寺住職(コロナウイルス関連)短文法話 【その25】


択捉島(北方領土)の元住人老婆が報道番組で「ポツダム宣言で無条件降伏した後に、島々に土足で入り込んで来て、ありとあらゆる物をソ連兵が強奪していった。その後、強制的に島から追い出され、ありとあらゆる(学校、寺院、病院)物が壊された。ウクライナの人達が他国へ追い出されてる状況を見て、あの国は、昔と全く変わってないんだな」と。北海道の友人に拙僧「ロシア議員の『北海道はロシアのもの』発言だが、あれ、どう思ってるの」と尋ねると「自分の周囲でも意見は分かれるが、1度、そういう事(土足で4島に)をした者は、それも成功した者は、また、やる確率は高いと思って準備しておいた方がいいかな。山本(拙僧)は、日本に核が落とされたら、米国は落としてきた国に、核を撃ち込んでくれると思うか」と。「仮に、日本が核を持っていて、同盟国が敵国から核を落とされたとして、日本がその敵国に、同盟国の敵討ちとして核を撃ち込むか、といえば、撃ち込まないだろうね。そんな事をしたら、今度は報復として、日本本土に撃ち込まれるからね」と。「そうだろ。米国もそうだと思うよ。『憲法9条、専守防衛』などと、体裁ばかり気にして、自ら動こうとしない日本の為に、米国民が犠牲になる様な対応をしてくれるかといえば、するはずがないよね。撃ち込まれたくなければ、戦争を仕掛けられたくなければ、それなりの準備(核兵器保有)をしっかりとするしかないんだよ。悠長な事を言ってる時代は、もう終わった、と思うよ。犠牲になるのは、私達の子供たち、孫たち、だよ」と。

【追伸】

以前、東京五輪の時「便所で三密にさせない方法は」の問いに対し「便所の鏡を撤去すればいい」と答えた小学生がいた。この檀家小学生、今は中学生になったが「ロシアがあんな風だが、日本はどうしたらいいと思うかい」と尋ねると「中学校では、有段者(柔道、空手など)に喧嘩を売るような不良はいない、と思うよ」と。読者が「便所の鏡の撤去が、何故、三密防止に」と。「この小学生の男子が、鏡の前で自分の顔を見ていたら、父親から『男がいつまでも鏡の前に立つんじゃない』と叱られたんだって」「ああ、そういう事ですか」「戦争についてはこの子『いじめっ子は、弱い者にしか仕掛けていかない』と言ってたよ」と。「子供の方が、理解しとる」と。

読者男性が「番組『ロンドンハーツ』で、お笑い芸人マジカルの野田さんが『芸歴19年。賞レースで1番緊張したは、新人の頃じゃない。芸歴15年目の2回戦の時、こんなとこで落ちたら、絶対あかん、と。賞レースは年数を重ねれば、重ねる程、緊張感が増す』と。これ、ほんと、わかるんだよな。私も社会人10年目を超えた頃から責任の重さを感じる様になったもんね」と。更に、この読者男性が「松本人志さんが『これは面白い、と思ったネタほど、プロには受けるが、世間には受けない事が多い』と。これも、わかるんだよな。専門でやってる人と、そうでない人との差(知識、知恵、経験)は、非常に大きい」と。対し拙僧「嘗て、サザンオールスターズの桑田さんが、ある有名歌手の方に歌の提供を。が、ヒットせず。その歌手の方に『すいません。今度は世間受けする(売れる)歌を作ります』と言って提供した歌が大ヒットしたらしいよ」「住職の法話も、そうなんですか」と。「仏教を熟知されている人達を相手に話をするのと、そうでない人達を相手に話をするのとでは、当然、話す内容は同じでも、話し方は全く違ってくるよね」「どう違うのですか」「嘗て、カップヌードルのCMで、原始人がマンモスを追いかけながら『ハングリー』と一言だけ。拙僧の個人的意見では、これが、ナンバー1のCMだね。このCMも最初の頃は『お湯入れて、3分間、待つのだぞ』と、事細かく説明をされていた。この違いかな」「知っている人と、知らない人に話す場合は、当然そうなりますよね。但し、分かり易く例えて話すと、中途半端に知識(にわか知識人)のある人達が、知ったかぶって、文句を言ってくるんですよね」「御意、御意」と。この読者が「この番組『ロンハー』でマジカルの野田さんとバカリズムさんが『女房や彼女は、落ち着いた女性がいい』と。これもわかるんだよな。私も結構、ギスギスした職場で働いているので、家庭の中までギスギスは、勘弁願いたい。住職は、どう」と。「拙僧もそれが基準で、家内を選んだかな。お互いに癒される相手がいいよね」と。「他に伴侶を選ぶ基準って、あったんですか、住職には」と。「そうね、木魚を親の仇の如く、しばきあげながら、お経を唱える女性は、勘弁願いたかったかな。仕事だけで、十分。家庭に帰ってまで、それじゃ、気が休まらんもんね」と。「職種は違いますが、環境が私と同じですね。物凄く共感致します」と。

【責任転嫁では、人生は開けん】

檀家の若者が「ある知識人が『人間は自分の失敗からは学べない。人の失敗を見る方が学べる』と。この意味が少し分りづらくて。教えて、住職」と。「そうさな、例えば、パチンコで1度でも勝った人は『また勝てるんでは』と何度負けても止めない人がいるだろ。嘘を付く事も、裏切る事も、それと同様だろ。他人の失敗は許せんが、自分の失敗は許せるんだよな、人間という奴は」と。この若者が「人間は、自分には甘い、という事ですか」と返してくるので「田中角栄さんが『失敗は、嫌っというほど、した方がいい。そうすると、余程の馬鹿でない限り、骨身に沁みる。判断力、分別が出来てくる。これが成長の正体だ』と。骨身に沁みるほどの大失敗か、骨身に沁みるまではいかない失敗か、で、学べるかどうかが、違ってくるかもしれないね」と。「自分自身を厳しい目で見れるかどうか、でも、違ってくるんでしょうね」「だと思うよ。が、自分の事を厳しく見れる人は、なかなかいないよね。誰よりも1番、自分が可愛いからね。何事も自分次第だね。嘗て、松下幸之助さんが『失敗した時点で止めてしまうから、失敗になるんだ。成功するまで続ければ、それは成功になる』と言われたよね。武田信玄公は『一生懸命だと知恵が出る。中途半端だと愚痴が出る。いい加減だと言い訳が出る』と言われたよね。この言葉は、人は自分の失敗からは学べないの『失敗』とは、少々種類が違う『失敗』かな。他にも、松下幸之助さんがこの様な教訓を。『悪い時が過ぎれば、良い時が必ず来る。おしなべて、事を成す人は必ず時の来るのを待つ。焦らず、慌てず、静かに時の来るのを待つ。石の上にも3年という言葉があるが、しかし、3年を1年で習得しようとする努力を、怠ってはならない。自分は、運がいい、と思いなさい。そう思ったら、どんどん道が開けてくるんだ』との言葉も。他人任せは、所詮、他人任せ、かな」と。因みに、サッカー選手のネイマールさんや、スティーブ・ジョブズさんは「チャレンジして失敗するを恐れるより、何もしない事を怖れよ」と。

【占い、についての質問を】

読者女性が「住職は占いをどう思われますか」と。「占師さんに『よく当たる様に』と過去、祈願を依頼された事が3度あったかな。占いは勉強不足で拙僧、何とも言えないが、脅し言葉を発する占師さんは、あまり好きではないが、努力するように導く占師さんは、やる気と元気を与えてくれるので、存在価値あり、と思うよ」と。この女性読者が「もう少し、わかりやすく」と。「拙僧ら、信仰の世界でもそうだが、脅すというやり方は、人に悪影響しか与えない。『改名しなきゃ、ご祈願しなきゃ、先祖の供養をしなきゃ、死ぬぞ、事故に遭うぞ、病気になるぞ』と。何の根拠があって、そう言ってるのかわからんが。改名しただけで、祈願しただけで、人生開けるなら、こんな簡単な事はない。本当にそれで道が開けるなら、人間、誰も努力などしなくなる。『占い、祈願』は、免疫を向上させるが役目。人はその後押しを頂いて、心を落ち着かせ、自らが心を奮い立たせ、努力をしていく事で道を開いていく、と考える方が間違いないかな。因みに、こんな後押しの話も。拙僧が大学生の頃、後輩と三社参りに。その後輩が三社ともおみくじが、大凶。他の後輩が『お前、人生終わったな』と言うと『馬鹿言え。これ以上、落ちんわい』と。その後40年、風の便りでは、結構に順調だったと。言葉とは裏腹に、このおみくじ後輩、結構、大凶を3度連続で引いた時は、顔が引き攣ってたんだよね。恐らく、その出来事を忘れず、相当に努力をしたんだと思うよ」と。「なるほど。ところで、住職は占師さんに『よく当たる様にご祈願して下さい』と依頼されたんですか。そんな場合、どの様に祈願をするんですか」と。「占いが当たる様になる祈願なんて、そんなのないし、しないよ。店舗に呼ばれたんで、お経を唱えながら『縁を頂いたこの土地で、この方の生活が成り立ちます様に』と、氏神(土地の神さん)さんにお願いしただけだよ。また、こんな話も。拙僧法話の読者で大学時代の友人が『知人に懇願されて、拝み屋さんのお参り所へ。後ろで聞いてると、胡散臭い話ばかりを延々と。友人が終わると、今度は俺の所へ来て、貴方の先祖が悪霊になって、貴方を襲おうとしている。供養をした方がいい、と。ムカっときたので、悪霊は、ロケット弾は、撃ち込んでこん。プーチン(人間)さんの方が、よっぽど怖いわい、と言ってやった。それより、俺の先祖を悪霊呼ばわりしやがった』と立腹してたよね」「人を騙す信仰って、そんなに多いのですか」と。「人を騙す信仰は、そんなに多くないが、人を騙す信仰指導者は、結構多いかな。例えば、本山があって、末寺が500寺院あるとする。四六時中、24時間、本山が住職、僧侶を監視するは、無理。一般人が紛い信仰からわが身を守る方法は、知識、知恵を付けるしかない、かな」と。

天徳山 金剛寺

ようこそ、中山身語正宗 天徳山 金剛寺のホームページへ。 当寺では、毎月のお参りのほかに、年に数回の大法要も行っております。 住職による法話も毎月のお参りの際に開催しております。 住職(山本英照)の著書「重いけど生きられる~小さなお寺の法話集~」発売中。