令和4年6月分 金剛寺住職短文法話集

陣中(コロナ自粛奮闘)お見舞い申し上げます     6月分手紙  

今月6月は、檀家の極道さんの祥月命日にて、供養の為に少々お話を。超進学校受験の失敗をきっかけに、極道世界の方へ向かう縁が次々に。以来、30年間、極道の世界に。他界前、拙僧に「生まれ変わるを許してもらえるなら、今度は、極道には。大学で知識をつけ、社会貢献を」と言葉を残して、2年前にこの世を。昨日、極道だった兄の3回忌(50歳他界)に弟さんがお寺へ。「あいつには、家族全員、迷惑を掛け続けられた。小学生までは秀才で、中高一貫の超進学校の受験に失敗した事が、道を大きく外れる原因に。13歳で身長170センチ、体重70キロのガタイと、太々しい態度が地元暴走族の目に付き、待ち伏せされた暴走族相手に、兄は1人で大喧嘩を。この喧嘩で『自分は強かったんだ』という事を認識。結果、暴走族の総長(日本でも有名な荒くれの街)にまで登り詰め、地元では名が知られる事に。暴走族はやりながらも、仕事は真面目にやってたが、突然に姿を消したかと思えば、数年後、パワーアップ(完全極道化)して東京から帰郷。生涯5回ほど刑務所に入ったが、全て原因は喧嘩にて。ゆすり、たかり、脅し、薬などは一切やらず、45歳で足を洗い『俺はこれから、この仕事に生涯を費やす』と有限会社を起こし、東北の除染作業に。が、東京五輪で復興予算が削られ、他所者(よそもの、他県)にはお金が回ってこず、従業員に給料が払えなくなり、1年間粘ったが、遂に」と。「その頃だったかな、拙僧に無念の気持ちと、やけ酒で肝臓をやられ、余命を宣告されたとの連絡が来たは」「兄は生涯を通して何度か、人生の別れ道が。が、悉く悪い方の道へ。中高一貫校の受験に合格していたら、自分は喧嘩が強い、を知らなかったら、恐らく、全く違った人生を」「君さ、嫌いな割には、2時間もお兄さんの話を」「悪口ばかりですけどね。あいつ(兄)の存在のお陰で、彼女との縁も終わり、今も独身を」「悪口も供養だもんね。忘れ去られるが故人にとっては、最も、悲しい、寂しい、かな」と。弟さんが「母方の婆様の縁で、兄がこのお寺に縁があってるは、知っていましたが、まず、それが信じられなくて。説得に来た警察官を殴る様な兄が、人の話を黙って聞いているというのが、想像が出来なくて」と。「先代(拙僧亡父)の時も、拙僧の時も、胡座座りで神妙に話を聞いてたよ。偶々、拙僧らと波長があったのかもしれんね。お兄さんだが、刑務所に入ってる以外は、日本全国どこにおろうと、3ヶ月に1度は必ず納骨堂参りにここへ。刑務所に入った時には必ず、便箋8枚ほどの手紙がお寺に届いた。その内容といい、使用されている漢字といい、比喩表現といい『こいつ、ほんとに頭が良かったんだろうな』と。惜しかったよな、道を間違えなかったら」と。この檀家極道息子の話は、これくらいで止めときましょう。詳細の話をし始めたら、そりゃ、もう、面白いけど、皆さん、ドン引きしますので。

【住職の給料】

読者が「お寺では、住職の給料って、どうなってるんですか」と。対し拙僧「通常の会社と同じだよ。お寺から給料が出てるんだよ」「どの寺院も、同じなんですか」「同じだよ。住職の中には『お寺の収入は、全て自分のもの』と勘違いして、好き放題使う人もいるが、そういう寺院には査察が入って、追徴課税が」「へえ、そうなんだ。ところで、お寺から貰った給料は、住職のご夫婦は、どっちが管理するんですか」と。「拙僧が副住職の時代から、父(前住職)は直接、家内の手に渡していたから、今でも拙僧、給料は全額、家内に手渡してるよ」「じゃ、住職は、個人的に自由に使えるお金は、持ってないの」「持ってないよ。お寺のお金以外は、幾ら貯金があるかも知らん。だけど、拙僧は、個人的にお金は必要ないもんね。煙草も、お酒もやらんし、趣味もないし、遊びにも行かんから、小遣いなんて必要ないもんな」「私達夫婦とは、真逆だ。私の夫は毎朝、1000円を私に手渡して会社に。給料が幾らあるかも、賞与が幾らあるかも、貯金が幾らあるかも、私は全く知らない」と。「そういうご夫婦は、檀家の中にも、何組もおらっしゃるよ」「そういう旦那は、どんな旦那ですか」と。「お金に細かいか、亭主関白、かな。だけど、人(旦那)がそう動くには、そう動くだけの理由というものがあってね。その様にされている奥さんの半数程は、やっぱ、お金にだらしないかな。そんなご夫婦は、お互いに隠し事が多く、上手くいってない夫婦が多いよね。お互いを疑いながら、相手を誤魔化しながら、如何にして、自分のペースを保とうかと画策を。で、最後には『泥沼離婚劇の開幕』という事に。そうすりゃ、そうなる、だね」と。

【追伸】

夫婦400組に聞いた『夫婦のお財布調査』では、家計管理は、妻が52%、夫が33%、夫婦共同が15%と。この調査の結果、順調に貯蓄が出来ているは、夫が家計を管理している家庭と。額で言うと、妻が管理の貯蓄の場合は792万、夫が管理の貯蓄の場合では985万、夫婦共同の管理では750万、と。何かの参考になるかな。嘗て、檀家の中に『働けど、働けど、貯蓄が出来ず』の夫婦がいた。奥様が『ザル(お金が隙間から落ちる様)』で、食事を全く作らず、昼、夜、外食。日中は、パチンコに買い物。『報われない』と疲れ果てたご主人が、結婚20年目にとうとう浮気を。奥様が拙僧に仲裁を求めたが、時すでに遅し、だったな。先日、ある檀家女性が「近々、結婚を。万が一の時の、何か良い保証、ありますか」と。「ドラマ『結婚できない男』で、家を建てる時に、家の中心に壁を設けられる様に設計をしておくこと。離婚後に2世帯住宅の形にして、片方を賃貸にすれば収入が得られる、と言ってた。合理的だな、と感心したな」と。「離婚はしたくないけど、参考にします」と。更にこの女性が「他に結婚での保証は」と。「妻の妹が今、英国に。その妹が『英国では婚姻届の時、弁護士立ち合いの上で離婚届を作成する人が結構いる。離婚になった時、泥沼にならずに済むから。却って、そうしておいた方が、離婚する夫婦が少ない』と。将来の安心が、円満を築くのかな」「ほう、ほう、参考にします」と。

【おまけの話、1】

番組『さんまのまんま』で、ムロツヨシさんが「4歳で両親が離婚して以来、40年会ってなかった母親から、この番組の前回のオンエアの数日後に『お会いしたい』と事務所に手紙が。様々な人に意見を聞いた。自分も『母親の人生に自分がもう、登場しない方がよいのでは』とも思ったが、会いに行く事にしました」と。前回の『さんまのまんま』とは、ムロツヨシさんが「両親が4歳の時に離婚。私は親戚に預けられた」と話すと、さんまさんが速攻大爆笑。ムロさんは、さんまさんを指差して「絶対、笑ってくれると思った」と大喜びを。そのムロさんの表情を見て、ムロさんの母親は『わが子に会おう』と踏み出せたのかもしれませんね。接見時間は、約1時間だったと。ホテルの会議室の様な所で、親子対面をされたと。この様な事例に拙僧、立ち会った事が何度か。ムロツヨシさんも「感動はなかった」と言われていましたが、当事者ではない人達(第三者)は、親子対面の感動的な場面を想像するでしょうが、実際はそうとはならないんですよね。不思議に思われるかもしれませんが。空白の40年は、お互いに全く別の人生なんです。親は子供の人生に、子供も親の人生に、長い間、全く登場してないんですよね。それが、良いとか、悪いとか、ではなく、ですね。実は拙僧も、両親離婚の経験者でして。ムロさんが言う様に「その人の人生(今ある家庭)に、もう自分が登場しない方が」が、正解なのかもしれません。拙僧が立ち会った親子別れの事例では、再会時に両者とも、恨みなどはなかったが、同時に、感動もなかった様ですね。拙僧が立ち会った事例においては、ですよ。空白の時間は、想像しているよりも大きい。ムロツヨシさんの悲惨な生い立ちを聞いて、さんまさんが大爆笑と。拙僧もこの手の相談を受ける時には、同じ対応を敢えてしております。ネガティブをネガティブで返すは、医師(専門家)の仕事にて。拙僧ら坊主は、明るく聞いてあげる方が、良かごとある。拙僧も8歳の時、叔父(父の弟)が「いいな、お前の家庭は。嫁姑争い、夫婦不和の挙句に、親の離婚など、色々あって、退屈せんだろ。俺の家庭なんて、何の変化もなくて、退屈でさ、面白くもくそもないぞ」と。この言葉は、拙僧にとって目から鱗でした。この叔父が陰で「あの子らが不憫でならん」と、涙を流してくれていたという事を,後に聞きました。現在、叔父は83歳。もう少し、長生きを。

【おまけの話、2】

檀家爺様が「ロシアが核使用の危険が、と。仮に日本に向けて核攻撃が。米国は応戦してくれるかな」と。対し拙僧「米国が核を撃ち込んだら、その報復は米国本土へ。自衛しない日本の為に米国民の命を危険に晒す様な事は絶対にしない」「だろうな。核を撃ち込ませない、戦争を仕掛けられない為の備えを、それしかない」と。この戦地経験檀家爺様に拙僧「露は核を使うかな。そんなに人間は愚かかな」「愚かだから、2度も世界大戦をやったんだ。世界大戦といえば、国と国の戦争の様に聞こえるが、実際は限られた人間(トップ)同士の喧嘩。この度もロシアというより、プーチンだろ。人間は直情的な動物だからな。犠牲になるは常に、下々の庶民」と。


令和 4 年 6 月分 金剛寺住職(コロナウイルス関連)短文法話 【その27】


お寺(供養以外、信仰も含む)の仕事をしておると、子供が疑問に感じる様な信仰をしたらあかんよな、と思う事例が数多、耳に入ってくる。住職の責任は大きい。某公園脇を仕事帰りに歩いていると「俺の母ちゃん、コロコロと、宗教を変えるんだよな」なる声が聞こえてきた。『えっ』と思って公園内を覗き込むと、学校帰りの小学生男子が3人。すると別の子が「俺の母ちゃんも、宗教にすっげえお金を使って、父ちゃんと毎日大喧嘩してるよ。宗教したら人間は、ああなるのか。お前の家、お寺だろ」と、2人がもう1人の男の子に。そう問われたお寺の子供であろう男の子が「お父さん(住職)が『お寺に参拝して来る人の大半は、先祖の供養が目的の人達だが、それ以外の飛び込みで来られる人は、家庭が不幸せな人か、様々問題を抱えている人、時には、悪霊とか、祟りとか、の話が多いかな。そういう家庭に育つ子供達が、最も抱く疑問、不信感が『手を合わせてる人間が、夫婦で罵り合いを。お経を唱える同じ口で、人の悪口や嘘、誤魔化しを。宗教って、何なんだ』と、これかな、と父さんが言ってた」「お前の父ちゃんも、大変そうだな」と。小学生達の会話は、まだ続く。宗教で大喧嘩する両親を持つ男の子が「父ちゃんは母ちゃんに『宗教するな』とは言ってないんだよな。ただ『子供が帰って来る時間には家にいて、食事くらいは作ってやれよ』と。父ちゃんが言ってる事の方が、正論。俺んちなんて、ご飯は毎日夜9時だぜ。それも即席物ばかりだぜ。もう慣れたけどな」と。今度は、他の男の子が「俺んちの母ちゃんなんて、コロコロ宗教を変える度に、何十万円もする物を買わされるんだよな」と。対し、お寺の男の子が「何を買わされてるの」「まず、壺だろ。何で壺なんだろ。壺って話、多くないか。次は、ガラスで作った仏像だろ。他にも色々だよ」と。「君んちのお父さんは、何も言わないの」「父ちゃんは俺に『何も言うな』と。なんだか、可哀想で」と。拙僧、暫く立ち止まって聞いていたが、何とも言えない責任を感じた。

【追伸、信仰関連話】

コロナ期に入って拙僧、騙し信仰の被害相談が増加。世の中が乱れている時が、拝み屋さん達の書き入れ時ですもんな。数年に1度、信仰にズタズタにされ、落胆して相談に来られる人(同一人物)がおりまして。「あなた、これで何度目かいな。信仰の世界では残念な事に、藁にも縋る思いで相談に来られた人を、本当に藁を掴ませ、溺れさせ、ギリギリのところで助け、恩を着せて、洗脳していくという僧侶がいる。もう大概、学習せんですか」と。この相談者に「この度はどんな信仰に引っ掛かったの」と尋ねると「人を1人、勧誘したら、罪業が1つ落ちる。2人勧誘したら、2つ罪業が落ちると言われ、10人以上勧誘を。が、事あるごとに、お参り所から大金の請求があって、その結果、勧誘した方々から恨まれて」と。「まるで、ネズミ講だね。その方々もあなたと同じ、努力をせずにお陰だけ頂きたいという人達ね」「・・・」「そうなんだ。このパターン、確か、あなた、前にも引っかかったよね。懲りない人だね。人生は、自分がしてきた事だけが、今の結果、今の答えだよ。それ以外には、ないんだよ。どんな事でも、決定を下して動いたは、自分なんだから。もう大概に気付きましょうよ。信仰は特別な物じゃない。特別な物にしている者がいるだけ。指導する側も、指導される側も」と。この相談を受けながら、ふと、ロバートデニーロさん主演映画『グッドフェローズ』が頭を過った。その一場面に、レストランの店長が事あるごとに、マフィアのドンに泣きついた。「火事になった」と泣きつけば「そうか、大変だな、ペインミー(金払え)」と。「赤子が生まれた」と言えば「そうか、おめでとう。ペインミー」と。「交通事故に遭った」と話せば「そうか。ペインミー」と話をする度に、お金の請求が。この相談者に「自分で解決出来る事は、なるべく、自分で解決した方がいい。人を頼ってばかりいる人間を、人はいつまでも助けてはくれない。または、人を頼ってばかりいる人間は、拝み屋さん、詐欺師などの第三者にとっては、またとない『カモ』だよ。四国霊場寺院でも、全国津々浦々有名寺院でも、1祈願、1回向は、500円か、1000円。拙僧の寺院も同じ。だが、信仰を梯子して来る人達が、異口同音に放つ言葉は『そんな安い金額で、本当に願いが叶うんですか』と。「いったいどんな信仰をしてきたの」とその人達に。大金を積めば願いが叶うなら、世の中の金持ちさんは皆、幸せという事に。そんな事、ないでしょ。努力もせずに、自分の思い通りになる事など、一切ないですばい」と。

【追伸】

先日も『貴方の先祖は悪霊』と言われた、という人が相談に。その人に「その話に食い付いたんだ。僧侶も『おっ、身に覚え(親不孝)があるんだな。鴨が来た』と喜んだろうね。オレオレ詐欺と同じ。100人の内1人引っ掛かれば、大成功。『悪霊などおらん』とわかってるから、その僧侶、祟りを気にせず、だよ」と。「住職、信仰の世界って、そんなに騙す人って、多いの」と。「悲しいかな、多い。人間は、脅し言葉には弱い。火のない所に無理矢理に煙を立てて、慌てふためく人を1本釣りする。回避する方法は、知識を付ける事だよ」と。

【宇宙オタクの話】

宇宙オタクの檀家理系高校生が「住職は宇宙人の存在を信じるか」と。対し、この子に拙僧「専門家は『銀河系内にはいないが、否定は出来ん』と言ってたよ」と答えると「住職個人の意見を聞いてんだ」と。「大宇宙で知的生命体が人間だけ、と考えるは、余りにも高慢だと思うよ」「じゃ、いると思ってるんだね。僕もそう思う。じゃ、宇宙戦争が起こる確率は」「そこまで飛躍したら、拙僧にはわからん」と。理系学生と話をするは、非常に面白い。拙僧の息子2人もバリバリの理系。息子達が学生の頃は、理論、理屈攻撃され、大変だった。さて、この理系高校生君に「英国のホーキング博士が、こんな事を言ったってよ。『そもそも、地球に知的生命体などいるのか。同種で殺し合ってる人間の様は、人間以外の動物(生物)と何ら変わらん』と。宇宙人(知的生命体)がいるとしたら、地球に住む人類のその様な様を見て『危険なリスクを払ってまで、この地球を奪い取る価値はあるのか』と、思わせんかな」と答えると「ほうほう、不思議と僕と同意見です。コロナに苦しめられ、普通の暮らしがどれほどに有難いか、身に染みて経験したはずなのに、ロシアは戦争をふっかけおったもんな」と。「当時世界人口20億人の内、5億人が感染し、5000万人が感染死したスペイン風邪の後も、第二次世界大戦をおっ始めおった。人類は救い難いよな。宇宙人が、もし本当にいたら、それを見て、飽きれりゃせんかな」と。「恐らく宇宙人は『地球を奪う価値なし』と思うだろうね。が、もし『一応、奪っておくか』と考えるとしたら、僕ならコロナに対する人類の状況を参考にして、何かしらの不安材料を人類に撒き散らすかな。すると、勝手にお互いを疑い、押し付け合い、殺し合いを始める。労せず地球が手に入るもんね」と。「君の言ってる事は、心理戦だね」と。「そうだよ。この度のロシアを見ても、計画的に情報を操作して、相手(人民)の判断、行動を、自分に有利になる様に誘導してるでしょ、国内外を問わずに。日本国内のSNSを見ても、誹謗中傷されている人の事を全く知らないのに、皆んな、寄ってたかって罵詈雑言を、浴びせ掛けてるでしょ。宇宙人(本物の知的生命体)が本当にいるとしたら、人間の心なんて簡単にコントロール(洗脳)されてしまうよね」と。この理系高校生君との会話は、話の内容は宇宙人の話だが、人間の根本性質に、彼は何かを投げ掛けていたのかな。

【宇宙オタク】

外国人読者の若者が「住職さん。地上、どの位まで上空に上れば、地球が平和な星に見えるのかな」と面白い問い掛けを。対し、拙僧「そうだね。地上の人間が見えなくなるまで上ったら、地球が平和に見えるかもしれんね」と。「という事は、人間が地球から消えたら、他の生物は過ごし易い環境になる、という事か」「人間が消えなくても、過度の欲さえ消えれば、そうなるよね」と。「人間の強欲を消す事なんて、今の大人達じゃ、絶対に無理な話ですよね」と。「絶対に無理な話だな、今の大人達では。が、今の子供達が大人になれば、多少は期待が出来るかも」「でも、住職。今の子供達を育ててるのは、今の大人達でしょ。期待なんて、出来ないんじゃないの。第一に、人間から欲がなくなるなんて、到底無理でしょ」「少しずつ時間を追って改善してゆけば、君の孫、玄孫までには、何とかなるかもしれんよ、というより、何とかしなきゃならんと思うが。そこまで人類が存続しておれば、の話だがね」「そうだね。僕達人間が諦めたら、終わりだもんね」「君は今、何歳だい」「21歳です」「じゃ、おじさんはまず、君に期待しよう。ごめんな、こんな世界(人間界)を作っておきながら、丸投げする様な事を言って」と。人間の総数は、地球の総生物の0、01%に過ぎず、誤差として無視出来る程に僅か。地球上に動物は何種類いるか、137万種以上、その内7割が最も繁栄した生物で、昆虫と。地球に生物が現れて38億年。人間の得手勝手で生態系のバランスが崩れ、今、6回目の大量絶滅の危機状況と、その筋の専門家が。

天徳山 金剛寺

ようこそ、中山身語正宗 天徳山 金剛寺のホームページへ。 当寺では、毎月のお参りのほかに、年に数回の大法要も行っております。 住職による法話も毎月のお参りの際に開催しております。 住職(山本英照)の著書「重いけど生きられる~小さなお寺の法話集~」発売中。