令和4年8月 金剛寺住職短文法話集

陣中(コロナ自粛奮闘)お見舞い申し上げます     8月分手紙

昨月は、大事件の中、参議院選挙が。選挙権が18歳になってから、選挙がある度に檀家、知人の高校生達が「選挙に行って、何になるの」と投げやりな言葉を発する。対し、拙僧「権利だけを主張し、義務を果たさんは、あかんよ」と。そうした会話の中で、必ず高校生の口から出るは「何で日本は、憲法改正をしないの。戦争を賛成してる訳じゃないよ。ただ、人の褌で相撲を取る様な姿勢、いつまで続ける気なのかな、と思って」と。

【追伸】

檀家18歳の選挙権を持つ高校生男子が「今、電力不足になってるでしょ。爺ちゃん、婆ちゃんが『昔は、うちわ、扇風機で、事足りていた。が、昨今は、クーラーがないと、熱中症で命の危険が』と。こんな状況で原発廃止論を、声高に唱える政治家さん達がいるが、大丈夫なの。原発は危険と、やたらに言ってるが、中国、韓国は日本海側に数多に作ってるがな。黄砂は数多、日本に飛んで来てるがな。向こうで原発事故が起これば、放射能は日本にやって来るがな」と。対し、拙僧「猛暑日という言葉が、予報用語に加わったは、2007年4月1日からだもんね。それまでは、真夏でも35度を超える日は、殆どなかったんだもんね。電気不足は致命傷になる。水不足も考えにゃならんのだよな。鉄道は日本全国に張り巡らしてるだろ。国内には、定期的に放流するダムや川が。この勿体ない水を、日本全国にパイプを繋いで、水不足になってる所に送ってやれば、水不足の解消が。水力発電の加勢にもなるし。『まずは、渇水状態によく陥る地域に、その整備を』と代議士に以前、話した事があるんだけどな。それと昨今、知人社長達が『プーチンのせいで、仕事が止まっとる』と悲鳴を。じゃ、この際、国内でお金を回す仕事(ライフラインの充実)を政治家さんは、提供してあげればいいのに、と思うんだけど。東北大震災の後処理の時、廃材持ち込みで各自治体が猛反発を。『絆、絆』と言ってたくせに、この話が出た途端に掌を返して。あの時も代議士さんに『日本周辺には離島が5000以上も。何故、わざわざ人の住んでる土地に』と言うと『離島には船を着けられる港が』と言い訳を。対し『5年もあれば、港も道路も作れたでしょうが。大震災後、何年になりますか』と拙僧、当時。利権問題、財務省問題(縦割り行政の弊害)があるのかな。この国のこの仕組み、どうにかならんもんかな」と。また、最近の話ですが、〇〇新幹線が、なかなか話が進まなかったは、〇〇県が駄々捏ねた事が大きいとの事。費用の殆どは国だが、一部は県が負担と。『この負担に見合う利はわが県にはない』と猛反対をされて。これも縦割り行政の弊害と当時、知人の息子がその担当で、精神的にやられてしまって、回復するに時間が掛かった。こんな狭い国で、何やっとんねん、と思いましたね。

【拙僧息子との会話】

息子が「父さんの若い頃は、夏はどんな風だったの」と。「40年前は、東京の千歳船橋に下宿を。クーラーなどなく、扇風機で事足りてた。猛暑日なる言葉が予報用語に加わったは、2007年4月1日からだろ。昔は35度を超える日など、殆どなかったもんな」「原発反対論者は、電力の事、本気で考えてるのかな」「さあ」「政治家は選挙票を稼ぐ為には、理想論や綺麗事を。どこ押しゃ、そんなに次々口から出てくるのか知らんが」「そうだよね。どこぞの〇〇党は、憲法9条、専守防衛を曖昧に支持しながら『原発にロケット弾を撃ち込まれて、防げる方法はあるのか』と国会で。思わず父さん、テレビに向かって『自分で考えりゃ、わかろうもん。防げる手段があるなら、言ってみいや』と、口から出てしもうた。数少ない友好国であったカザフスタンが先月、ロシアから離れ出したよね。対し、ロシアの高官が憤慨して、戦争を匂わせる発言を。が、国境が1000キロもあるから、そう安易に戦争を吹っ掛ける訳にはいかんと思うが。ならず者国家に対し、日本もちゃんと備えておく必要が」と息子に。因みに、原発、電気不足の関連話からですが、檀家の爺様、婆様は、なんぼ注意しても聞いてくれん。毎日、檀家参りで「如何に暑くなくても、1日中冷房の機能で部屋内を、28度か、29度か、30度にしておきなさい。電気代より命の方が優先や。寝る時は、アクエリアスか、ダカラか、ポカリを、水で半分くらいに薄めて、飲んでから寝なさいや。熱中症の予防になるから。夜中に死んでたご老人が、檀家の中にも何人かいた。そうなりたいかい」と拙僧、喧しく。ご老人が「暑くない」というは、体温調節機能が、鈍感に。

【追伸、関連話】

読者が「曾祖母を1週間、家にあずかる事に。何か注意する点はありませんか、住職」と。「30年前、知人の孫が東京駅で、優しさから祖母をおんぶして階段を。結果、肋骨を骨折。老人と同居者なら、骨が弱くなってるを承知。おんぶはしてないかな。また、檀家が曾祖母を数日間、家に。体をごしごし洗って、皮膚が剥がれたと。赤子を洗う様に、押し当てる様に洗うを、老人と同居者なら知ってるが。まあ、これかな。それと、もう1点だけ。パナソニックの調査で、約3割の人がクーラーは『我慢出来る時は消す』と。『ほぼ使わない、使わない(我慢派、使わない派)』と答えた人達を加えると、約4割超えが、クーラーを使用しないと。今年、若い人の熱中症死、緊急搬送の話が、ちらほら拙僧の耳に入ってきている。若い人達でさえ、この状態。体温調節が鈍感になってるご老人は、周囲が気を付けてあげないと危険。耳にタコが出来ようとも、煩さがられようとも、1日に何度も『クーラー着けとるね』と言ってあげてちょうだいや。数年前、仏壇参りに伺うと、婆様がアパートの階段に座って団扇で涼を。『何やっとんねん、このくそ暑いのに。部屋に入って、クーラー着けないや』と言うと『電気代が勿体ないわい』と。『電気代より命の方を、優先しないや』『わしの勝手じゃ。窓を開けて扇風機を掛けときゃ、死にゃせんわい』と。その数日後の夜中、熱中症で絶命を。枕経に伺った時、吞気に死んどる婆様の耳元で『人の言う事を聞かんから、失わんでいい命を、失ってしもうたろうが』と。日本人の平均寿命が、50歳を超えたは、戦後になってから。平均寿命が60歳になったは、昭和の後期。80歳を超えたは、平成に入ってからと。因みに、縄文、弥生時代は、15歳。鎌倉時代までは、30歳足らず。江戸時代は、40歳足らずと。寿命が延びたは、専門家が「間違いなくクーラーのお陰」と。『安心、安全、快適な環境』が、寿命長寿の要因と。外で飼う犬と屋内で飼う犬、野生の猛獣と動物園の猛獣、両者とも、後者の方が長寿と。餌の心配もないし、夏は涼を、冬は暖を貰えるし。日本が長寿国は、この条件を満たしているから。国に文句言うなど、以ての外。他国に比べたら天国にて。まあ、余談だったが、夏場のお年寄りは、気を付けてやってね」と。ここで、おまけ話を1つ。読者が「住職法話で、住職が葬式の導師入堂後、棺桶の中を覗き込んで『ほら、見れば見るほど、よう死んどる。こんな安らかな顔して死なれちゃ、笑って送るしかないですな』と遺族、会葬者に語り掛け、その場を和ませる、という話が。900人以上も葬式をしてくると、何か『葬式ならでは』の話ってないですか」と。そこで、この読者に「まあ、色々あるけど、じゃ、遺族が思案した話をしようかね。ある檀家爺様の時には『カツラを付けたまま棺桶に入れるか、カツラを外して棺桶に入れるか』で、結構時間を掛けて議論が為されたそうだよ。何せ、遺族以外は、この故人がカツラだとは、誰1人も気付いてなかったので、棺桶の中を覗いて、禿げ散らかしていたら会葬者は皆、どんな顔していいか困るだろう、と。が、結局、カツラを外して、そのままの姿で送ろう、という結論に。葬儀の焼香の時、拙僧は会葬者全員、前焼香を指示するので、故人の顔が。すると、会葬者の大半が焼香の時『えっ』と目を見開き、二度見を。中には、笑いを堪えてるだろう、と思える人も。実に和やかな葬式でしたね。和やかに送られる人生を歩いて来た人だったからね、この故人さんは。また、ある檀家婆様の葬儀の時には、死化粧で遺族が議論を。拙僧、この婆様と四国巡拝に行った時、宿屋で風呂上がり後の食事の時「えっ、誰」というくらいお顔が。朝には、いつもの婆様になっていた、という事が。結局、遺族は「えっ」と会葬者に思われない様に、薄めの死化粧を選択。死しても女性として。また、某爺様の葬儀の時には『飲む(酒癖)、打つ(お金にルーズ)、買う(異性にだらしない)』を、人生の根幹にして生きてきた事より『あの世に逝って少しは罪が軽減される様に』と遺族が、閻魔大王の大好物のコンニャクを沢山、棺桶の中に入れてあげていた。賄賂じゃないよ、お土産だよ。昔から言われている『飲む、打つ、買う』は、三大因縁にて、余程に自分が自覚をしなきゃ、治るは難しい。親と子の人生は、本来別だが、これが遺伝していく事例は数多にある。親が作った家庭環境の中で、育てられている子供にて、知らず知らずに身に付いて、親と同様の人間に。『躾は(しつけ)するものじゃない。躾は見せるもの』にて。子供は、親が育てただけしか、育ってないもんね。学校保護者会では拙僧「大人は子供に『お金の貸し借り、してはならん』と言いながら、銀行で借りて家や車を。『賄賂はいかん』と言いながら、中元、歳暮は日本の慣習にて。『物を盗んではいかん』と言いながら、経済はお金の奪い合い。さて、この矛盾、大人は子供にどう説明をする。身を正しておかにゃ、説得力はない、かな」と。


令和 4 年 8 月分 金剛寺住職(コロナウイルス関連)短文法話 【その29】

【金剛寺先代(父親)の20回忌】

先月の8日は、早いもので、父(金剛寺先代)の20回忌。当時、余命宣告を受けた後「わしの命乞い祈願はするな。人間、死ぬ時は、死ぬ。死にとうても、死ねん。人間は、寿命だ」と。わが家は祖父母も父母も、毎年家族だけで年忌法要を。3、7、13、17、25、33、50回忌など、大きな年忌には、親戚一同に連絡を。父は満年齢72歳でこの世を。拙僧、その歳まであと11年。やらにゃならん事が、まだ数多に。のんびりと構えている暇はなし。死ぬまで仕事を。さて、平成14年10月18日に、肝臓、肺臓、大腸、小腸、膀胱、腹膜まで、見事に成長した父親(先代)の癌の手術を。手術2日後、意識を回復した父が「あの時、オペ室に入りながら、これでお前の顔も見納めかな、と思った」と拙僧に。その数週間後に父が「俺はあと、どのくらい生きられるんだ」と。「1年だよ」と即答すると、5分程目を閉じ、その後「あと1年なら、急がにゃならんな」と、お寺の経営一切(細部に渡る仕事内容)の伝授を拙僧に。あとは、好きな時代劇を見ながら、のんびりとベッドの中で1日を。こんな寛ぐ父親の姿を見るのは、初めての様な気がした。休みなど、1日もなかったですもんね。「父さん。死ぬのは、怖くないんかい」と尋ねると「お前に宣告された時は、そりゃ、怖かったくさ。そうか、死ぬのか、と。人間誰しも、初めて経験する事は、不安なもんだよ。が、その恐怖もすぐに消えた。住職を40年もやってきて、初めて『安心(あんじん)』の境地の有難さが身に染みたよ。信仰していてよかった、と思ったばい。何百人も見送ってきたが、自分の事となると、そう簡単なもんじゃないな。死んで逝った檀家さん達が、どんな思いで臨終と向き合ってきたのかが、初めてわかった様な気がする。お前もその内、経験する事になるよ」と。平成15年7月8日、朝8時。意識なき父の耳元で「今から仕事に行ってくる」と病院を出ようとすると、主治医が「息子さん。今から行ったら、死に目に会えんよ」と。対し「大丈夫。私が帰ってくるまで、父は逝きはしません」と。この言葉には、何の根拠もない。他界の1ヶ月前に父から「親が死ぬくらいで、仕事を休むな」と言われていたので、それに従ったまでの事。先祖供養の法要が終わると、ほぼ同時に病院から「間に合わん」と連絡が入った。拙僧が病院に戻って30分後、父は安らかに息を。拙僧、父の耳元で「なあ、おやじ。葬式が終わるまでは、休んでよか。が、その後はすぐに手伝いな。知ってるだろ。お寺は1日も休みはなかばい。じゃないと、お寺が潰れるぞ。臨終後、8時間は耳が聞こえているはず。聞こえてんだろ、この言葉。宜しく頼むばい」と小さな声で、父に。父は他界の2週間前「俺は少しも寂しくないぞ。半日もすれば、お前達もこっちへ来る」と。信長公が好んで歌い、舞った『敦盛』の『人生五十年。下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり』は、この世の50年、あの世の1日の意味。それが嘘か誠かなど、どうでもいいこと。すぐ会える感が、何ともよかですな。因みに、父親(先代)から貰った教訓を2つ程。「人は教えられても、身に付かん。人は気付かにゃ、身に付かん。相手が気付く様に導け」と。「見てわからん者は、言うてもわからん。が、言うてやらんと、尚、わからん。言うてやる人間は、嫌われる。が、誰かが嫌われ者にならにゃ。お前が嫌われ者の役目をしてゆけ」と。

【先代(父)が残してくれたもの】

他宗若住職が「住職(拙僧)の父君が残された物で『これは』という物はありますか」と。「本来は達筆で綺麗な字を書く父が、蛇が這った様な字で大学ノートに。恐らく、余程に辛い状態で書いたのでは、と推測が出来ます。内容は、わが寺の檀家さん、信者さん、縁者さんの、家庭状況や、1人1人の問題点、今後、指導していく上での注意点が、びっしりと書かれてありました」「それは、凄いですね」と。「遺品整理をしていた時に、父の机の中から出てきました。大学ノートの最後には『これはあくまでも参考資料とせよ。あとは自分の目と耳で確かめ、しっかりと対応してあげてくれ。頭に入れたら、このノートは、必ず燃やす事』と。100人おれば、100人の歴史が。1000人おれば、1000人の考え方が。何も知らずに対応すれば、間違った対応をする事に。このノートは、本当に助かりましたね。全身癌で余命幾ばくの辛い状況下で、拙僧の為に必死に記してくれたんでしょうね。親とは、本当に有難いものです。因みに、以前ですが、同じ様な話が拙僧の耳に入ってきました。

読者で会社後継者の方が『大学を出て、父の会社に就職を。若い頃は、時代が違う、と意見相違で、父とは随分ぶつかりました。父はその度に、その内、わかるよ、とだけ。父の他界後、様々な問題に直面し、困り果てているところに、父の日記が仏壇の中から見つかりまして、それを読むと、今の私が抱えている問題を、父も若い頃に抱えていた事が日記に。その場面で、どう解決していったかも。その日記の中に記されてありました。今、私の1番の宝物です。父が言っていた、その内、わかるよ、は、実際に、問題に直面してみないと、今ここで言って聞かせても、経験なきが故に理解は不能、と、そう思ったからでしょうね』と、その社長さんが」「なるほどですね。話は少しズレますが、住職(拙僧)のお寺に『檀家にして下さい』と来られる人って、おられますか」と。「父が他界して20年。この間に300人以上は来られたかな」「受け入れは」「全員却下。理由は分家ではなく、本家だったから。これまで長い間、お世話になった菩提寺を、裏切る様な行為は、させられませんもんね」と。「分家だったら、受け入れましたか」と。「理由如何ですね。が、基本は『本家と同じ菩提寺に相談を』と指導します」「他には」「面白いケースでは、何年も前の話ですが、1ヶ月の間(1月)に10人程(10家)でしたか、次々お寺へ相談に。この方々は各々が無関係ですが、偶然にも同じ新興宗教にはまった人達で、菩提寺を捨てたケースにて。『もう、元の菩提寺に出す顔がないので、このお寺で面倒みて下さい』と。対し、拙僧『まずは、元の菩提寺に頭を下げに行くが、先でしょ』と。『それでも許してもらえなかったら』と言うので『許してくれるまで、何度でも足を運びなさい。それでも許してくれない場合は、拙僧が引き受けます』と。が、皆、元の菩提寺が許してくれて、めでたし、めでたし、だったね」と。「私なら、絶対に受けますけどね」「そりゃ、お寺も経営だから、檀家が増えたら、拙僧も助かりますよ。が、それとこれとは、話が違いますもんね。1度、人を裏切った人間は、何度でも裏切りよる。繰り返させない様にさせるのも、拙僧ら、住職の仕事じゃないかな」と。

【安倍元総理の国葬】

人に文句を言われるが嫌なら、動かないが懸命。人に揚げ足取られるが嫌なら、黙って過ごすが懸命。これが最も有効な良策かな。大きく動けば、それに肖ろうと多くの人間が近寄ってくる。その中には癖の強い者も。その癖強さんが困った事に、結構に力を持っている。綺麗事で政治などは出来ませんもんね。人間の欲を相手にするが、政治。清廉潔白など、人の欲には歯が立たん。これに対し、読者が「住職、何か、住職らしからぬ事を言ってますよ」と。「人間が皆、嘘を吐かんのなら、人間が皆、犯罪を犯さんのなら、人間が皆、自分中心的でないのなら、人間が皆、欲を抑える事が出来るのなら、社会の規制など殆どいらん。が、人間は物心付いた時から、自分に都合のよい様に動き始める。歳を重ねる度に、自分を守ろうと、その欲がエスカレートしていく。人間ほど恐ろしい生き物はいない。癖の強い者を抑えるには、癖の強い者を持ってくるしかない。人間は皆、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と、人間関係の中で、大なり小なり『自己中心的思考』に振り回されたを、振り回してきたを、味わってきてるはず。それがわかっているはずなのに、大人になった途端、綺麗事が出来ない人間が、綺麗事を求めてくる。政治という仕事は大変な仕事。さて、安倍元総理の国葬に錚々たる外国の要人達が、顔を出す予定と。世界の歴史からも、国家元首を退いた人の葬儀に、数多要人が顔を揃えるなど、拙僧は記憶にない。当に、安倍さんの最後の外交だね。国外がこれだけ認めている人を、国内で批判など、ほんと「何だ、この国は」と、呆れ返られる事に。読者が「安倍元総理の国葬、プーチンさん来るかな」と。「安倍さんとは27回も会談を。プーチンさんは今、国連、サミットに、顔を出す事が出来ない。が、日本の風習の村八分でも、火事と葬儀は、交際断絶してても許されるもの。世界も『葬儀に来るな』とまでは。終戦交渉の大チャンスになるかも。これが実現すれば、安倍さんは世界の大恩人に」と。「そうだよね。『葬式に来るな』とは、プーチンさんには言えないよね。そこに各国の要人が集まったら、ほんと、サミットだよね」と。対し、拙僧「そうなったら、非公式だから、誰も面子を潰さず、裏取引が出来るよね。ウクライナの戦争だが、終われるかも。全て憶測の範疇だけど。生きていい人達が、生きられる世の中に」と。安倍元総理の国葬、所謂、安倍さん最後の外交だが、警視庁も県警も今度は奈良の様な失態は出来ないよね。90年以上も首相暗殺のなかった国、平和ボケに釘を刺したも、安倍さん最後のメッセージ(国防)だったかな。何か、死しても尚、この国に益になる物を残してくれてはる。


【安倍元総理、ご冥福をお祈り申し上げます】

SNSが急速に普及したと同時に、陰口を言える場所を貰った人達が、大幅に増大を。言いたい放題言える環境が、自己中心的な人間を増産させることに。が、狂人的行動に至るまでの人間は、こてまでは。が、恐れていた事が起こりましたね。第二次安倍内閣前、山口県の俵山温泉で、やしきたかじんさんと、日本の将来の事を話されていた光景が、今でも脳裏に浮かびます。リーダー不在の日本は今後、どうなる事に。

7月8日は、拙僧父(金剛寺先代)の祥月命日。今年で20回忌に。まさか、安倍晋三さんが父と同じ日に旅立ちになろうとは。選挙応援を何十ヵ所も。急遽予定を変更されて向かった奈良でこの様な事に。この犯人は岡山でも狙っていたとの事。が、警備が厳しく諦めて次の機会を狙ったと。奈良県警の失態と言わざる負えない。この映像を外国が見たら、日本の平和ボケに呆れ返るばかりかと。国の要人を日本に行かせる事に今後、二の足を踏まれるかもしれない。しかしながら、人の人生は、一寸先は闇。1分先に、何が待ち構えているかなど、誰にもわからない。この犯人は宗教団体への恨みらしいが。何かしら、絡むよね、宗教が、情けないが。

戦地経験爺様が「安倍元総理、ほんに残念だ。『無防備だと、こういう事になるんだ』と、憲法改正を訴え続けてこられた安倍さんの最後のメッセージが、身をもって示す事になろうとは。『戦争を仕掛けられない様にするには』が、最も有効的な防衛力にて。安倍さんのこの死を無駄にしなきゃいいが」と。対し、拙僧「勿論、賛成者が多ければ、自ずと反対者も。が『8年も長期政権を維持してきた人でも、他国に比べ圧倒的に平和な国でも、こんな風に撃たれるのか、と各国の国家元首は、明日は我が身かな』と思っただろうね。何でもがそうだが、それが起こって初めて、真剣に取り組む姿勢になる。日本も本気で自国を守る議論をせにゃ。そう思うよ」「安倍さんだが、宗教が絡んどるとか、他国が絡んどるとか、様々憶測が流れとるが。どう思うや、住職は」と。「真実は出てこないかもしれないね。だが、如何なる縁であろうと、やって来たものを防御出来る体制を、常に整えておくしかないよね。『狙われる者より、狙う者の方が強い』は、間違いない真理にて。こうした事例が起こっても尚、憲法9条、専守防衛の亡霊にこの国は、縛られるのかな」と。

田中角栄さんが「人が動けば、必ず文句を言う者が出てくる。文句を言われるが嫌なら、政治家になるな」と。1億人おれば、1億の考え方がある。その中には、文句を言うだけに止まらない人間もいる。明治以降、暗殺された総理大臣は、安倍さんを含めて7人に。大きく動いた方々が、的にされた。その恩恵を国民は、受けてるのにね。安倍元首相のご遺体が、昭恵夫人と共に絶命の翌日、東京の自宅に到着された。関係者によると、穏やかなお顔をされていたとの事。拙僧、900人以上の葬式をさせてもらってきたが故に、安倍邸内の状況(無言の帰宅)が手に取る様に想像がつく。何ともやるせない気持ちにて。67歳は、若過ぎますよね。今年は、死ななくてもよかった人達が数多く、命を落とす事になりました。ウクライナの人達や、ロシア兵達も。命の危険に晒される大半は、指導者達ではない。それにしても、気の毒は、昭恵夫人です。明恵夫人は、まだ60歳。拙僧と同じ年齢にて。これから、長い残りの時間を、お1人で過ごす事に。

【防衛】

奈良県警の警備隊が、あれだけ周囲にいながら「そんな事は起こらんよ」という油断が、どこかにあったのではないかな。あれだけ悠然と近寄られ、至近距離で発砲され、安倍さんは命を。この状況を見ても尚、憲法9条、専守防衛に固執する政党が。仕掛けてくる者に対し、仕掛けさせない為の方策に、何故、切り替えが出来ないのかな。専守防衛など、何故、そんな考え方になるのかな。『人間は1度死んだら、生き返ってこれない』という事、『死んだ人間が起き上がって、反撃など出来ない』という事が、憲法9条、専守防衛を支持している政治家さん達は、何故にわからないのかな。理想と現実に目を向けられず、政治家の根幹の仕事『国民の命を守る』という意識がないなら、とっとと政治家を辞めてもらいたい。拙僧は今年還暦。今、死のうと、20年後に死のうと、そう大差はない。が、子供達はそうはいかないよね。これからが、夢や希望を持って人生を。大人達(現政治家)は、何の防御対策も施さず『俺は死ぬから、あとはよろしく』と、この国を子供達に渡して旅立つ気なのかな。あまりにも無責任過ぎる。そりゃ、あかんやろ。防衛をする事が、そんな目鯨を立てて反対する事なのかな。拙僧には理解し難い。米国の知人が「日本は世界でもトップクラスの危険地域。無法者の核保有国が周囲に。何故、そんな悠長に、構えておれるんだ。日本に核爆弾撃ち込まれても、米国は撃ち込んできた国に、報復などはしないよ。そんな事をしたら、米国に核爆弾が飛んでくるからね。何もしない国の為に、米国民を犠牲になど、そんな決断を大統領はしないよ」と。「確かに、それが正論。自分は何の努力をしようともせず、人を頼ってばかりいる人間を、人はいつまでも助けてはくれないもんね」「中国は日本が憲法改正するを、酷く懸念しているようだが」と米国知人が。対し、拙僧「寝てる子を起こす、感覚があるんだろうね。日本は仕掛けていかないよ。仕掛けてこない限りは。安倍さんの死を見て国民は、今は、憲法改正に心を向けてるが、何せ、飽きやす、好きやすの国民。他国が日本国内で心情誘導工作などしたら、また、改正反対の方向へと傾くでしょうね」と。「住職は、憲法改正には、賛成なんですね」「今年の状況(ウクライナ侵略、安倍元総理暗殺)を見て、更にその必要性を感じました。普通に生き続ける事が出来た人達を、第三者の勝手で、簡単に命が奪われる。命を守る手立てを講じる事が何故、批判をされなきゃいけないのかな。ウクライナでは、無力な老人や子供が、数多に命を」と。

【安倍元総理葬式、国葬】

安倍元総理の葬式では、路上において、涙して、見送りされる人の何と多かった事か。各国の取り上げ方も尋常ではなかったね、現職総理でない人なのに。葬式はその人の生き様を一発で表します。会葬者の数がそれを示してくれる。願わくば、この様に感謝して送った後、涙も乾かん内に、誹謗中傷が出ない事を祈るのみ。世界から「何だ、日本人は」と、笑われる事のないに。しかしながら、返す返すも、無念極まりなし。安倍元総理に対しての本当の供養とは『死ななくていい人達が、死ななくてすむ世の中にする事』にて。残された政治家さん達には、喉元過ぎて、熱さを忘れる事のないよう、切に望みたいですね。檀家爺様が「安倍元総理の国葬を今秋、行うを国が固めたな。当然、賛否はあろうが。住職はどう思うや」と。「日本人が抱いている以上に、安倍さんの残した仕事の大きさを、外国は認めていたんだろうね。だからこそ、元総理なのに、あれだけ多くのメッセージが。国内では、批判者が様々言ってるが、論より証拠だね。これで国葬しなかったら、日本は外国からどういう目で見られる事やら」と。「安倍元総理の国葬だが、住職は、賛成なんだな」と。「諺に『虎は死して皮を留め、人は死して名を残す』と。『費用は国が』で反対している人も多いと聞くが、外国の政治家さん達(現役、引退問わず)が少なからず、参列を希望されているとの事。そう考えたら、単なる国葬ではないよね。安倍元総理の最後の外交、かな」「そうだよな。国葬は、安倍さんの最後の外交と考えたら、賛成とか、反対とか、費用が掛かるとか、そんな単純な話じゃないよな。身近な存在であり過ぎた為に、その存在の大きさが、国民には理解されてなかったようだが」「どんな偉大な人でも、家族内では軽視状態。知人政治家も、知人社長も、知人医師も、勿論、偉大ではないが、拙僧も、爺様も。身近な人達にとっては、長所も、短所も、癖もある、普通の人間だもんね。普通の人間と思っていた人が、普通の人間じゃなかったと知るは、死後における世間の動向。葬式を見れば、その人の生き様が一発でわかるよ」と。

因みに『善行は、閻魔にもわからん様に(陰徳)』と、昔から言われておりますが、これは殆ど報道されていなかったので、国民は承知していなかったが、安倍元総理は2012年から、黙って給与の30%(73万円)を、東日本大震災の復興支援の為に返納し続けてきたと。それが今年の12月に、9640万円に達していたらしいですよ。死後、続々とその功績が表に。安倍元総理といえば、やはり外交。任期中に地球40周分もの距離を飛び回られたと。外交は『握手をした数だけ』との言葉がある。『犬も歩かにゃ、棒にも当たらん。種も蒔かにゃ、芽も出らん』ですもんね。今度の国葬が、当にそれにて。安倍さん最後の外交となって、もしかしたら、非公式のサミットに。プーチンさんとの戦争終結の話し合いが、国家元首達との間で持つ事が出来れば、阿部さんは、世界の大恩人に。読者が「プーチンさん、国葬に来るかな」と。「そうなるといいね。国家元首達に会えるこれとない大義名分、これ以上の機会はない。プーチンさんの罪は横に置き、生きていたいと思う人達を、生きていられる世の中に、死ななくてもいい人達が、死ななくても済む世の中に、まずはそれを実現する事が先決にて。27回もプーチンさんと会談を続けてきた安倍さんの外交が、ここにきて、芽を拭けばいいが」と。

天徳山 金剛寺

ようこそ、中山身語正宗 天徳山 金剛寺のホームページへ。 当寺では、毎月のお参りのほかに、年に数回の大法要も行っております。 住職による法話も毎月のお参りの際に開催しております。 住職(山本英照)の著書「重いけど生きられる~小さなお寺の法話集~」発売中。