令和4年9月分 金剛寺住職短文法話

陣中(コロナ自粛奮闘)お見舞い申し上げます     9月分手紙

まだまだ、残暑厳しき時節、どうぞ、お体の方、ご自愛くださいませ。

さて、日本は長寿企業大国。百年を超える会社が3万社、千年を超える会社が6社も。その中でも世界最古の企業が、1400年続く金剛組。創業は飛鳥時代、構成は宮大工集団。その日本が現在、企業の平均寿命が24年に。数多の新規参入との競争が要因の1つではあるが、それだけでは、ないかな。各々の仕事に対する誇りの欠如も、非常に大きいかと。この話は「会社を持続する為には」と、若い後継者からよく質問される内容にて。「転職すればいいや」の心が「その仕事を熟練させよう」の心にストップを掛けてるのかもしれない。「伝統を繋ごう」を代々の社員が持っていたから、100年以上も持続する会社に。「伝統を繋ぐ気など、さらさらない。飽きたら転職すればいいんじゃ」の心から、平均寿命が24年と短命になったのかな。

世界最古の企業『金剛組』は、聖徳太子から四天王寺建立を依頼されてより続いてきた企業。四天王寺には、大工の始祖として曲尺(かねじゃく)を持った聖徳太子の像が安置されている。1400年の間には、何度も倒産の危機が。その最大が90年前にて。廃仏毀釈、37代当主の自殺(勝ち気な気性、好きな仕事だけ、驕り、が要因)も重なって。これを救ったが、37代当主の妻、金剛よしえさん。四天王寺さんに「正大工を私に任せてほしい」と申し出て、歴代初の女棟梁(38代目)に。ところが、よしえさんは、宮大工の経験も、建築の知識もなし。おまけに職場は男性ばかり。そこで「自分が出来る仕事は何か」と考え、営業と経営に着手。ある時、現場に遅れてきた棟梁を、烈火の如く叱咤したと。仕事には口は出さんが、仕事に取り組む姿勢には、大変厳しかったとの事。但し、厳しいばかりでは。若い宮大工(独身)の為に、食事の用意、風呂の準備と、社員が働き易い組織作りを徹底し、社員の心を鷲掴みに。女性ならではの、気配り戦術ですよね。

四天王寺は過去に、信長公と石山本願寺の戦いで炎上を。大坂冬の陣の戦いで炎上を。江戸後期には落雷で炎上を。その都度、金剛組が伝統と誇りを掛けて、再興を。そして、金剛よしえさんの時代には、室戸台風が関西を襲い、四天王寺は大損害を。倒壊した五重塔を金剛組が会社の命運を掛けて、再興を。が、昭和20年、第二次世界大戦中に大阪大空襲で、その五重塔が炎上を。が、その後、屈辱的出来事が昭和32年に。五重塔の再興が他社の手に。理由は、鉄筋コンクリート工法で再建、と決定。ところが、金剛組、ただでは引き下がらず、時代の波に乗り遅れまいと、その工法を積極的に取り入れ、四天王寺金堂や、京都大覚寺多宝塔、那智山青岸渡寺(西国三十三ヶ所第1番)の三重塔などに着手。それ以降、神社仏閣以外にも手を伸ばしたが、その結果、他社との価格競争に負け、またも、2000年頃、倒産の危機に。こうした数々の危機を脱っしていけたは、教訓として残っていた32代金剛喜定(1802年、四天王寺金堂設計を手掛けた名棟梁)の遺言のお陰にて。『何事も、他人と争うな。身分に過ぎた事はするな』など。この教訓で「そうか。聖徳太子から頼まれた我々の役目は、四天王寺のメンテナンスだった」と初心の心を取り戻した。そんな危機的状況の時「古い物は失うと、2度と取り戻す事は出来ない。宮大工の職人技を潰してしまうを勿体ない」と考えた周囲(他社の建設業者)の方々が力添えを。で、本業に徹する事に転換し、金剛組は倒産回避を。 勿論、時代と共に変化は必要だが、自分の強み、つまり、『本業、本道、技術』を忘れぬ事が大事と、心新たに。

【追伸】

企業経営と言えば、星野リゾート4代目は、社員全員を経営に参画させ、フラットな人間関係を作ったと。所謂、心理的安全性の組織を構築。また、ミス撲滅委員会を作り、ミスを申告した人を評価したと。これで、ミスを隠す社員が激減。ミスを隠せば、直さなきゃならない組織の問題までもが隠れてしまう、と。これは子育てにも同じ事が。失敗を許してくれない社会は、自由な社会とは言えない。失敗を許してくれる社会を、自由な社会という。ただし、限度はあるが。学校講演会では常に保護者の方々に「人間が嘘を付くは自分を守る為。子供が嘘を付かなくてもいい環境を、家庭の中に構築して下さい。親は自分の考えを押し付けず、聞く耳を持つ事」と。

【追伸、器用、不器用】

檀家には「僕は不器用で、勉強も、スポーツも。将来が心配で」と悩む中高生達がいる。対し、拙僧「世の中に『器用貧乏』と呼ばれる人達がいる。何でも器用に出来るが故に、すぐに飽きて心移りするから、本物になれずに終わる者が少なからず。一流になってる人達は、不器用な人が多い。その道一筋に努力をするからね。悩んでいる、という事は、自分の事(力)を知っている、という事だろ。そういう人は、分相応に生きてるから、コツコツと力を付けていける。人が1年で出来る事を、3年掛かってもいいじゃないか。加えて、成功している人達の大半は、臆病者だよ。拙僧の知人社長達は皆、臆病者にて。社員とその家族、数十人、数百人の生活の責任を背負っているからね。因みに、お寺に何十年も、月に何度も参拝する人達に『山門下から本堂まで、何段の石段があるか。その間に何本の電柱があるか』と質問して答えれる人は、ほんの僅か。この極小数はどんな性質の人かと言えば、『器用貧乏』ではない人達。不器用だから、慎重に歩む人達だよ。これは、どちらが良い、どちらが悪い、の話じゃない。器用な人は、目的地(お寺の本堂)を目指して一気に駆け上がり、早く辿り着きはするが、見落としは多くなるし、石段に躓く可能性も高い。反対に不器用な人は、そりゃ、目的地に辿り着くのは遅かろうが、器用な人が急いだが為に、見落としていった景色を見る事が出来る。つまり、早さなら器用な人、深さなら不器用な人、かな。両方とも、世の中(社会)には、必要。偶に、両方を兼ね備えている人もいるが。まあ、そんな人は、上に立っている人が多いかな」と。対し、中高生達が「住職は、器用、不器用、どっち側の人間ですか」と。「第三者が言うには、拙僧は器用な人間、らしい。が、拙僧本人は、間違いなく不器用な人間と認識してるが」「でも、僕の親が『住職は、決断も、行動も、早い』と言ってたよ」「将来において『もし、この話がきたら』と、何年も前から熟考してるから、判断や行動が早く見えてるだけ。即決してる訳ではないよ」と。

【父他界後のお寺の風景】

法要後に檀家さん達と、お茶を飲みながら話をしていると、夫婦の力関係が手に取る様にわかってくる。先日も、どこでそんな発想を拾って来たのか、奥様達が旦那さんの事を「うちのクッションが」とか「うちの座布団が」とか「うちの座椅子が」とか、言ってる意味がわからなかったので、聞いてみると『尻に敷いている旦那』の呼称だった。その旦那さんの中には、自分の事を面白く表現する人がいて「住職よ。私ら夫は、四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天『毘沙門天』。東西南北を護るガードマン)に踏みつけられている『邪鬼』なんだよな。家庭の中では、四天王(女房)が幅を利かせて目立っているが、邪鬼(夫)も踏まれ続けながらも結構、頑張ってるんだけどな。その頑張っている姿を少しでいいから、認めてほしいよな。まあ、だけど、邪鬼(物の怪、怨霊)が仏法を犯す邪神として、四天王に踏み付けられ、懲らしめられ、苦しい表情を見せている様を見ると、私ら旦那どもが、自分勝手な行動を取り、夫婦関係を壊して、女房から懲らしめられている様に、なんとまあ、よく似ている事よ、と反省する事が多々」と、旦那さん達も、懺悔を。

【追伸】

この法話を読まれた読者の旦那さんが「四天王に踏まれてる邪鬼だが、踏み付けられている間は、まだいいか、と思ってしまう私がいる。『こんなの、要らん』と蹴られて、転がっていったら、どこまで落ちていくんだろうか、と考えただけで、恐ろしい。住職、逆らってはいかんもんに、逆らったら、あかんよね」と。因みに、夫婦関係を含む人間関係は全て、割り切れん物を無理矢理割り切って、わが心と折り合いを付けていくしかない。生まれも、育ちも、性格も、違う男女が、ある日突然、一緒に暮らす事に。人間は大なり小なり、自己中心にて。長年の間に折り合いを付けながら、生活していく内に、知らず知らず気付かぬうちに、似た者夫婦に。まあ、だけど、ずっと踏まれ続ける邪鬼(夫)の方も辛いけど、踏み続ける四天王(奥様)さんも、辛いよね。親と子供、先生と生徒、師匠と弟子、の関係もまた、然りかな」「そうだね。『神輿は、肩の痛さ(担ぎ手)に、腰の痛さ(座り手)』というもんね。許される人と、許す人、どちらがより心が楽になるか、といえば、やっぱ、許す人の方が、心は楽になるよね。怒り続けるというは、ほんと、しんどい。許してもらった人が浮かべる安堵の表情は、許した人が背負っていた荷物も、全て下ろさせてくれる。喧嘩は両成敗にて。片方が100%悪い、なんて事は、絶対にないもんね」と。


令和 4 年 9 月分 金剛寺住職(コロナウイルス関連)短文法話 【その28】

今年7月の17日、地蔵盆法要を厳修する中で、閻魔大王(地蔵菩薩の化身)の開眼供養を。日本の閻魔に限っては、片目がないとの事。『目が見える様になりたい』と、懇願参拝の女性に閻魔は、ご自分の片目を提供。そのお礼に女性は、大好きだったコンニャクを生涯食べずに奉納を。その関係で各寺院の閻魔法要には、コンニャク料理のお接待が。閻魔大王の逸話といえば拙僧、大好きな話が。生きている間も、自分の罪を認めなかった婆様が、この度、死ぬ事になったと。当然、死後、35日目に閻魔大王と対面する事になるが、閻魔大王に対しても、本人の生前の行動が映し出される浄玻璃の鏡で、婆様の行動を見せて、罪を認めさせようとしたが「わしゃ、知らん」としらばっくれるので、とうとう閻魔が「お前のような奴は、樹木にでもなっとれ」と。それがあの、縄文杉という話。いや〜、7000年は辛うおまっせ。人間は六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天)を輪廻すると。それが本当なら、人間世界で作った罪を、何度か生まれ変わって清算しなきゃならない運命なら、早く生まれ変われる命の方がいいと、檀家さんの中には、来世の命に『蚊』を望む人達が多い。『パン』と潰され、すぐに来世に移行出来るからと。まあ、何にせよ、人間は正直でないとあかんわな。縄文杉にさせられまっせ。よく人々が「生まれ変わりたい」と言う言葉を。生まれ変わりたいなら、来世に、とは言わず、せっかく今、生きてるんだから、この世で生まれ変わればいいのにね。どうせ、死ぬまで生きとかにゃならんのだから。

【イケイケ信仰】

檀家爺様が「イケイケ信仰の人達が『檀家にしてくれ』と最近、多くないか、住職」と。「多くないかって、爺様達が連れて来るからじゃん」と。その会話を横で聞いてた檀家が「イケイケ信仰って、何よ」と。「霊が見えた、聞こえた、すっぱった。悪霊が祟った、取り憑いた、の信仰かな」「そんな人達が何故、このお寺に来るの」「疲れたんじゃないのかな」と。「疲れたって、どういう事よ、住職」と。「若いうちは、そういう信仰に対し、興味も湧き、楽しかったのかもしれんが、歳を取ってきて、普通の信仰が、したくなってきたんじゃないの」「普通の信仰って、何さ」「何の見返り(ご利益)も求めず、ただ淡々と先祖を敬ったり、ただ淡々とお墓参りや、お寺参りに行ったり、する事かな。実生活においても、高額の祈願料を払って、自分の努力はそこそこに、ご利益だけを求めてきた、これまでの他力頼りはやめて、自分の生き方を見つめ直そうと、心を切り替える気になってきたんじゃないの。段々と歳を取ってくるとね、人生は自分がしてきた事が、今の結果、今の答え、と悟れる様になってくるのよ。信仰は、特別な物じゃない。特別な物にしている者がいるだけ。が、先祖の供養は信仰じゃないよ。命を流してきてくれた人達に、感謝の心を向けるは、当たり前の事」と。檀家が「ところで住職、『檀家にしてくれ』と、懇願に来たイケイケ信仰者達はどうしたの。受け入れたの」「いや、イケイケ信仰に入信する前、先祖が世話になってきた古巣の菩提寺に全員、戻らせたよ。『裏切り行為をまず、精算して来なさい。古巣に詫びを入れて、許しを請うてきなさい』と。菩提寺の住職さんは皆、裏切りを不問に付してくれたみたいよ」と。

【世の中を騒がす信仰】

昨今、世の中を騒がせている信仰問題に対し、拙僧法話の読者若者から「信仰は本当に人類にとって必要なものなんですか。人の弱みに漬け込み、高額な祈願料を要求したり、ねずみ講の様に次から次に勧誘させ、世の中を騒がせる行動を起こしたり、自分達が思い描いている信仰の姿とは、随分と開きがある様に思うのですが。住職の法話で最も納得させられたは『何故、寺院や仏壇では、蝋燭(ろうそく)、線香を供えるのか』という話です。『蝋燭も、線香も、誰かに火を付けてもらわにゃ、自らで火を灯す事は出来ないだろ。一度火が灯れば、自力で消す事も出来ない。自分の身を削りながら、自然と消えるまで、蝋燭は周囲を照らしながら、線香は癒しの香りを周囲に与えながら、一生を終える。そんな人生を過ごしておるか、と自らに問い掛けるが為に、寺院や仏壇には、蝋燭や線香が置かれているんだよ』と住職が。お寺に参拝して、先ずやる事は、蝋燭と線香に火を灯す事ですもんね。自分自身への懺悔が、最初の出発という事なんでしょ。世の中の信仰のあり方を見てると、信仰離れが加速するは、仕方がないですよね」と。「ところで、住職。紛い信仰の見分け方ってあるの」と。「そうだね。やたらに『悪霊、祟った、取り憑いた』の言葉を出す僧侶は、気を付けた方がいいかな。それと、脅し言葉かな。釈尊も、キリストも、マホメッドも、最澄、空海、親鸞などの各祖師も、脅して人を導いた、なんていう話、聞いた事がない。それと、大いに知識を付ける事だね。知識は自分を守る、最大の鎧になるよ」と。

【???信仰】

読者女性が「両親が他界したので、空き家になった家の窓を、定期的に開けていたら友人が『私の先生(僧侶)が、窓の開けっ放しは霊が入ってくる、と言ってた。閉めときな』と強い口調で。だけど、開けないと湿気が。家も痛むし、どうすればいいの、住職」と。「そうさな、仮に、霊が本当にいたとして、霊が入って来たとしたら、留守番してくれるから、助かるじゃん」「そうか。留守番してくれるよね、本当に入って来たとしたら、の話だけど」「そうだね。幽霊がいたとしたら、の話だけどね。25年前、英国男性に嫁いだ妻の妹が『兄さん(拙僧)、英国ではね、古ければ古いほど、家の価値は高いのよ。加えて、ゴースト付きとなれば、もっと価値が上がるのよ。守ってくれる、という感覚なのよ、英国人は』と言ってたよ。日本では時に、霊を怖い者(化け物)扱いするが、拙僧は英国に1票かな。ついでの話だが、ゴキブリもそうだってよ。わざわざ前に住んでいた家から、数匹、連れていくんだって、守り神として。日本じゃ、考えられないだろ。ゴキブリも産まれるなら、日本ではなく、イギリスの方がいいだろうね。もう1つ別の話だが、下界では嫌われているカラスだが、高野山では、カラス(八咫烏、ヤタガラス)は、神の使いとして崇められてるんだよ。因みに、仮に悪霊さんがいたとしよう。悪霊さんと言われるんだから当然、地獄にいるはずだよね。その地獄には閻魔さんが。悪霊さんは悪さして地獄に来てるのに、また、人間界に悪さしてるを閻魔さんが『おう、やれ、やれ』と容認してるのか、という話だよね。そんな閻魔さんなら、存在価値ないじゃん。という事は、悪霊などおらん、という事だよ」と。

【パワースポットの話】

檀家若者が「番組でパワースポットの話題が。芸能人が『某神社に参拝すると、仕事が入ってくる』と数多参詣してるとの事。これって、どうよ、住職」と。「例えば、某大学の医学部を受験する学生を全員、太宰府天満宮に集めて合格祈願をしたとする。どうなるかな」と問うと「全員合格は無理でしょ」「だよね。定員があるからね。じゃ、神は、どうすっぺよ。神は努力に応じた功徳しか、授ける事は出来ないよね」「じゃ、神頼みしても、無意味という事じゃん」「いやいや、そうではないよ。神に願う事で『よし。これで神の後ろ盾を貰うた』と、根拠なき自信(免疫)が沸き起こり、頑張る心の原動力になるじゃろ。つまり、芸能人の方は『その神社に参詣したから、仕事が入ってきた』じゃなくて『仕事が欲しい』の一念で、神頼みと同時進行で必死に頑張ったから、それなりの結果が出ただけ。神仏の役目は、努力に対する後押しのみ。人は、自分がしてきた事が、今の結果。なれど『努力をしたら、全て実りがあるか』と言われれば、それは少し違うかな。世の中は全て、競争社会だもんね。なれど『努力をしなかったら、絶対に実る事はない』は事実かな。今ここにある苦しみ、喜びは、過去の行いの結果にて。将来待ってる苦しみ、喜びは、今からの行いの結果だよ。俺がこうなったは、あいつのせい、こいつのせい、世の中のせい、と。責任転嫁は、その場だけは心を楽にするが、何の解決にもならんよね」と。

【追伸】

因みに、太宰府天満宮といえば、菅原道真公。左遷後、福岡で他界。その翌年、京都で疫病、天変地異が発生。と、なればくさ、お決まりの如く「菅原道真公の祟りじゃ」と怨霊扱いに。道真公の御霊を鎮める為に設けられたが、北野天満宮。そこで道真公は、天神様に。人の都合で、怨霊(日本三大怨霊の1人。残り2人は、崇徳天皇、平将門)にされたり、神(天神)にされたり、と。いやはや、道真公も忙しいこって。静かに眠らせてあげる事が、出来んもんかね。因みに、京都御所北には桑原地区と言われる土地が。現在は道路だが、ここに道真公の住居があった。この地だけ雷の被害が皆無。災難除けに「おお、くわばら、くわばら」と唱えるは、このご利益を頂こうと、始まったもの。ほんと人間って、自分の都合で善悪の是非を。神仏も、大変だわ。


【安倍元総理の国葬】各分野の方々との間で交わされた話

檀家爺様が「国葬を政治利用するな、とか、安倍さんは国葬など望んどらん、とか色々言ってるな、住職よ」と。「この国葬は、単なる国葬ではないよ。安倍元総理の最後の外交。国連もサミットも、後方支援も経済制裁も、あまり効果が。世界が打つ手なしの状態で唯一、切り札を持ってるは日本だけ。国葬は切り札」「そうか、国葬は切り札か」「1%でも戦争を止めれる確率があるのなら、それは絶対に実行すべきでしょ。日本が今、世界の為にしてあげられる事は何か、国葬に各国の国家元首、勿論、プーチンさんにも来てもらい、話し合ってもらう場所を提供する事。今、プーチンさんが面子を潰さず、大義名分を持って顔を出せる場所は、安倍さんの葬儀(国葬)しかない。『27回も会談を。安倍元総理には義理がある』と誰にも遠慮なく。毎日、ウクライナの人が数多く亡くなっている。この戦争で世界の経済も停滞を。世界で今1番解決しなきゃならん問題は、この戦争を止める事。それが今出来るは、姿なき安倍元総理だけ。国葬という形で安倍元総理の力を借りる以外に現在、打てる手は何もない。世界が武力衝突をしたいなら別だが。国内のつまらん反対意見など、ただの雑音と、今は、無視すればいいと思う」と。「安倍元総理の国葬に、プーチンさん、来るかな」「他に今、国家元首が一同に顔を合わせられる場所なんて、他にないもんね。国葬に来るか、来んかは、やってみないとわからん。が、やってみる価値はあるよね。日本が今、世界の為に出来るはこれだけ。過去に元総理の国葬の事例が、あるとか、ないとか、そげな事、どうでもいい。これが実現出来れば、日本の評価は爆上がりに。国葬を反対している野党は、国益を損なう事を言っているのが、わからんのかな」と。檀家爺様が「ところで、住職よ。安倍さんの国葬をする事が、何故、神格化になるんだ。世間ではその事で騒いでいるようだが。何故、そこまで飛躍するんだ」と。「通常、トップを退いた人間からは、人は離れていくもの。益を得られないからね。特に、国家間においては露骨にそれが表れる。なのに、外国の要人達がこれだけ反応を。お別れの場を提供しただけだよ」「外交は握手しただけが結果と。安倍元総理は任期中、地球40周する程の距離を飛び回って、外国との交流を。実際に対面した人達は、安倍さんの人間性に惚れたんだろうな。この状況を見て、国葬反対者は、何をどう反対するんだ。『外国の要人達よ、お前らにお別れの場を提供する気などないぞ』とでも言うつもりなのかな。ほんと、神格化、ってなんなんだ。そんな簡単に神格化など出来んぞ。

【追伸】

檀家爺様が「トルコの仲介で、ロシアとウクライナが穀物輸出を合意したな」と。「ウクライナ側は合意調印まで油断出来んと言ってるが。多くの国がウクライナの穀物に頼っている状況。穀物不足で数百万人が飢餓の危機にあると。これが決定すれば、戦争が始まって以来、初めての合意に。トルコ以外でも恐らく、陰で動いてくれている国が。世界はウクライナ戦争に対し、手詰まり状態、打つ手なし。それでも各国、自分が出来る事を。日本が今、出来る事は、何かな。世界はもう碧碧状態。プーチンさんもゼレンスキーさんも、当初の元気がない様に見える。ロシアもウクライナも、国民は心身共に疲れているはず。日本も世界の為に日本が今、出来る事をやろうよ。世界の首脳が顔を合わせられる場所は今、安倍元総理の国葬しかない。『プーチンは来ないよ』とか『プーチンは聞く耳などないよ』とか『プーチンは信じられん』とか、後ろ向きな事ばかり言わずに。万が一、世界がいきなり動いたら『日本はプーチンの弔問を断り、各国首脳が顔を合わせられる事が出来た機会を奪い、終戦の時期を遅らせた』と濡れ衣の様な非難の的に。世界の評価はコロコロ、その時の状況で変わるんだから。世界の経済は今、大変な状況。戦死者も日々絶え間なし。個人的な憶測意見は横に置き、少しでも好転出来る確率があるなら、結果がどう転ぼうと、やれる事を。各々の国が、各々出来る事をやって、まず戦争の終結を。国家間の駆け引きは大事だが、機を逃せば、実際過去に、第一次大戦も、第二次大戦も。今の日本にプーチンさんと戦争終結の話が出来る政治家は疑問。なれば、その場所(国葬)の提供なりとも。直に顔さえ合わす事が出来れば、世界の中には。非公式の中での話し合い。誰も面子を潰さずに話し合いが出来るのでは、数%の望みに賭けて。なのに、日本政府は、プーチンさんの国葬弔問拒否を、願わくば、撤回してもらいたい。折角、弔問されようと思っておられたのにね」「日本は外交関係のある195ヵ国、台湾、香港など4地域、80の国際機関に国葬の日程を通知。恐らく、相当数がそれに反応を示すだろ。今更、中止になど出来ようはずがない。反対している政治家さんは、国益を損なう恐れのある運動だと、理解しているのかな。国民が賛否で騒ぐは自由だが、政治家はあかん」と。「安倍さんに対する世界の反応を政治家は無視したらいかんよね。凝り固まった個人的感情は抑えて、国内外の反応も重視せにゃ。ほんと、国益を損なう事になりかねんよね」と。先日、拙僧、87歳婆様の葬式を。900回以上も葬式してくると、様々な葬式に出会う。その中でも『こりゃ、あかんやろ』は、家庭事情で会葬者に不愉快な思いをさせる葬式かな。会葬者の大半は、故人への御礼報謝で参列を。故人を罵倒する家族の姿を見に来た訳ではない。会葬者に家庭事情は関係ない。施主側の公私混同はあかん。読者が「そんな葬式をしたら、その後、その家族はどうなりますか」と。「会葬者は故人に恩があるだけで、故人の家族に恩がある訳ではない。その恩人(故人)を罵倒する家族らと、その後に関わる人はなく、大半は孤立していく」と。「国葬後にそうならにゃいいが、住職」「そうだね。各国の要人は、安倍さんに礼を尽くしに来られるのであって、それ以外の人には、用事はないんだもんね」「国葬反対派の動向は、各国の目にどう映ってるんだろうね」と。「拙僧、900回以上も葬儀をしてくると『家族葬にしなくて良かっただろ。家族葬だったら、くそったれ親父、のまま、送る事になってたよ』と遺族に話した事例が、少なからずあります。数百人の会葬者を見て驚く遺族に「家庭での顔と、外での顔が違ってた、という事だね。大半の人は、恩は恩で返すもんだよ」と。檀家爺様が「国葬や、プーチンさんの弔問だが、田中角栄さんだったら、どう決断したかな」と。「そうだね『責任は俺がとる』と、決断をされたかもね」「世界にとって今、最大の案件は何か、一刻も早く戦争を止める事。それが出来るかもしれない手段(国葬)を日本は持ってる。角栄さんなら、それを利用しないはずがない」と。8月1日のロンドンロイターでは、プーチンさんが、核兵器不拡散条約運用検討会議向けの書簡で「核戦争に勝者おらず。その様な戦争を起こすべきではない」と発言を。底意は兎も角も。「そんなの、信用出来るか」が大多数だろうが、口から出る言葉は、心の中にあるものしか出てこない。心の中にないものは、口からは出てはこない。安倍元総理の国葬だけが、各国の首脳陣が顔を合わせられる唯一の場所になるは承知のはず。動いたら、何かしらの結果は出る。が、動かなかったら、何の結果も出ない。各国がこの隙に虎視眈々と、何かを狙ってるんなら、別だが。

【追伸】

法話の読者が「近くに来たので」と、初めてわが寺へ。その人が「住職、これ見てよ」とスマホの写真を。そこには安倍元総理の写真が。「これ、どうしたの」と尋ねると「昨年、友人が下関で偶然に安倍さんに会ったんだと。友人に『お前、元極道(今は堅気で会社経営)だろ。その事を安倍さんには話したのか』と聞くと『話したよ。それでも快く一緒に写真に入ってくれたんだ』と。懐の深い人なんだな、と感銘しました」と。「昨今は、何でもかんでも切り取られて、有る事無い事、因縁を付けられ、その経緯を知らん人達から、袋叩きに合う時代なのに。安倍元総理と君の友人の写真だが、これ、2人共が満面の笑顔だもんな。因縁付けようと思ったら好き放題、因縁付けられるよね。こんな写真が全国に、どれだけあるのやら」「住職のお寺には、任侠界の方は」「檀家に何人かいるよ。いや、いた、と言った方が正解かな。みんな他界し、わが寺の納骨堂で、スヤスヤ寝むられとる。拙僧と撮った写真は、何枚もあるよ。一緒にご飯食べてる写真も。『お寺の住職が、極道と食事会』なんて、見出しを付けられ、写真が世に出されたら、その理由を知らない暇人達の格好の餌食になるよね。ほんと、名の知れた人達は『勝手に言うとれ』と、無視する以外はないよね。人の噂は75日、暇人達がその話題に飽きるのを、待つしかないかな」と。因みに、わが寺の極道だった男性は、3年前、52歳で他界したが。彼が50歳の頃「今度、生まれ変わったら、まっとうな人生を歩みたい」と拙僧に。対し「生まれ変わるなら、次の世とは言わずに、この世で生まれ変わったらどうだい。人間は死ぬまでは、生きとかにゃならん。今からでも、十分に間に合うと思うよ」と。その直後に足を洗ったが、肝硬変で。

 さて、思えば、東京五輪の時も、開催前は反対が7割だったが、開催後は「やってよかった」が7割だったよね。野茂英雄さんが大リーグ挑戦の時も、初めは国中が大批判を。が、1年目に結果を出した途端「野茂、野茂」と掌返して大応援を。日本は新たな事をすると、何故か、後ろ向きの考えに。が、結果を出すと、途端に批判の口が止まる。面白い国でっせ。恐らく国葬も、同じ様な傾向にながれるのではないかと。

【憲法改正物議】 各分野の方々との間で交わされた話

安倍元総理は、その生き様、その死に様で、若い人達に政治の大事さを教えてくれたかな。『躾はするものじゃない。躾は見せるもの』を身をもって。「遺憾、遺憾、攻撃」が相手に何のダメージも与えてない事を、この度の銃撃事件で若い人達も気付いた様子。安倍元総理の死を無駄にするも、しないも、後に残った政治家さん達次第かな。読者が「住職は、憲法改正は賛成なんですね」と度々。「仮に、この度の安倍元総理の国葬で、各国の元首が集まり、クロアチア戦争が終結出来たとしても、そうなれば、ほんと嬉しい限りですが、人間の歴史は、奪い合いの歴史、殺し合いの歴史にて。1人の人間の新たな誕生と同時に、1つの新たな欲も、また誕生してくる。欲の深い指導者が、国のトップに立った途端に、また、国民は駒の様に使われて戦争がおっ始まる。国民の命を本気で守ろうと考えるなら、戦争を仕掛けてこれない力(防衛力、攻撃力)を備えるしかないでしょ。戦争は核戦争ばかりではない。クロアチアを見てもわかる様に、罪のない老人や子供達が数多に命を。これはもう、絵空事ではない。仮に、敵国が日本に核爆弾を撃ち込んできたとします。日米同盟があるから、米国がその敵国に撃ち込んでくれるか、といえば、そんな事は絶対にない。その瞬間、米国本土に撃ち込まれますので。何の努力もしない日本の為に、米国人の命を犠牲にする様な決断を、大統領がするはずがない。立場が逆だったら、日本もそんな事、しないでしょ。この問題を本気で考える気がないなら、とっとと政治家をやめてもらいたいですね。憲法改正は、戦争を仕掛けられない為の改正、戦争をする為の改正に非ず。死ななくてもいい人達が、死ななくても済む世の中を、構築するための改正にて」「住職の言われる通り、今が憲法改正の大きなチャンスですよね」と。「如何に、平和ボケの国とはいえ、憲法改正を唱えてこられた安倍元総理が、無防備により命を奪られたを見れば、切実な問題である事ぐらいわかるでしょ。が、基本、日本は平和ボケの国にて。ここで動かにゃ、時間が経てばまた、憲法改正反対の方向へと進んでいくでしょうね」と。

【追伸】

檀家高校生が「ロシア、中国、北朝鮮と、日本への威圧的行為。こんな事されてるのに、憲法改正反対者は、ほんとに反対なんだろうか。自分達の子供や孫の将来が、心配じゃないのかな。それとも、自分達が生きてる間だけ、無難に過ごせたら『先の事など、知った事か』なのかな。平和な国で危機管理の話は、無理なのかな。どうよ、住職」と。「檀家の中には、親の残した借金で苦しんでいる子供が何人かいる。注意しても、注意しても、聞く耳を持たず、今の自分さえ満足出来りゃそれでいいと、好き放題やってあの世へ。国全体がそういう風潮(何とかなるだろ、の平和ボケ)なんだろうね」「そうか、じゃ、仕方ないよね。僕らの時代で何とかするしか。それまで日本が無事だったら、の話だけど。それにしても、安倍元総理1人いなくなっただけで、こんなにもこの国は、浮き足立つんだね。凄い人だったんだね。国葬にしても、他界直後に259ヶ国から1700以上もの弔意が。外国の要人達の為に、国が場所を設けるは当然の事でしょ。それがその方々に対する礼儀でしょ。反対する意味がわからん」と。檀家中高生達にとっては、安倍元総理の暗殺は、ウクライナ戦争、中国や北朝鮮のミサイルよりも衝撃的だったみたいで、それまで頭の片隅にもなかった憲法9条、専守防衛の存在に、疑問を抱く様に。また、お盆参りに伺った家の高校生に拙僧「憲法9条、専守防衛だが、君の理解は」と聞くと「僕の感覚だよ。『俺は強いから、戦争は仕掛けない。俺は強いから、戦争を仕掛けてくるな。仕掛けてきたら応戦するぞ』かな。弱い国から強い国に戦争は仕掛けないでしょ。これは日本が世界1強い国である事が前提条件の憲法だよね。残念ながら日本は強い国(軍事)じゃないから、この憲法は意味がないと思う。強い国になれば、戦争はしなくて済むと思うよ」と。「ほう、その訳は」「僕の友人は空手の有段者。こいつに喧嘩を売ってくる不良は、誰1人もいない。が、こいつ、優しいよ。人と人であれ、国と国であれ、この理は、同じでしょ」と。「そうだね。『俺達は戦争をしたくないから憲法(憲法9条、専守防衛)まで作って、大人しくしてるんだ。だから仕掛けてくるな』と如何に主張しても、仕掛けてくるよな、弱い国(日本は無抵抗)なんだから。現に、仕掛けてこられてるし。君の言う通り、日本が力を付けさえれば、仕掛けてくる国は、恐らくなくなる。憲法改正こそが、戦争回避の最も良い手段だと、拙僧も思う」と。この様な話を昨今、頻繁に若者達とする事が多くなってきましたね。

【追伸、防衛】

親の離婚で幼少期より、母親不在の拙僧を育ててくれた祖母が、常々「人を頼ってばかりいる人間を、人はいつまでも助けてはくれないよ。人の人生まで背負えとは言わん。が、自分の人生くらいは、自分で背負いなさい。人を当てにし過ぎるから、不平不満が出るんだよ。自分で動けば、成功、失敗に捉われることなく、知識や知恵が身に付くよ」と。今の日本に不足しているものは、当にこれですよね。また、戦争経験者(満州)の祖父は晩年(平成2年寂、行年83歳)、拙僧(当時、高校生)に「核戦争だけが、戦争じゃなかぞ。小競り合いでも人は死ぬ。それも戦死するは、若い者ばかり。戦争を仕掛けてこれない強い国にする事が、最も戦争を回避出来る方法だよ」と。憲法9条、専守防衛があるが為に『日本は何をやっても、手を出してこない』と。それを利用して諸国は、日本にやりたい放題。この『夢みる夢子憲法』は、自分で自分の首を絞めてるよね。仮に、今の有事が収まったとしても、第2、第3の狂人が世に。新たな人間の誕生と同時に、新たな欲もまた、誕生してくる。いつ如何なる時でも、対応出来る備えをしておく事が、国民の命を守る事に。「日本からは仕掛けてはいかんが、仕掛けてきたら、対応するぞ」の毅然とした態度は必要かな。因みに、米国の銃撲滅、核兵器撤廃の話が度々議題に。確かに、それが理想だよ。が、絶対に無理。法律で決められたとしても、必ず隠し持つ。手放せば、自分と自分の家族の命、国が危険な事に。理想と現実は違う。現実の中で工夫していくしかない。それにしてもお隣さんは余程、国葬で世界の首脳陣が日本に集まるが、不愉快なんだろうね。安倍さんは大きな、大きな置土産(国葬)を残してくれたね。安部さんが蒔いてきた種が、芽を吹くか否かは、現政治家さん達の腕次第。

【追伸】

読者が「今朝法話の住職の祖母の話、大変教訓に。他には何か、ありますか」と。「ありますよ。『恩は着る物、着せる物ではない』とか『躾(しつけ)は、するものではない。躾は、見せるもの』とか『出会うは運命、出会ってから先は努力、最後は感謝』とか『建設的意見を含まぬ文句は、ただの雑音でしかない』とか」と。

【憲法改正関連話】

檀家が「風水を指導する人から『空気を浄化させる為に、部屋の中に観葉植物を置け』と。これ、どう思うよ、住職は。あんなの1本置いただけで、そうなるとは思えないんだが」と。「専門家が、部屋を浄化させるには、小さな鉢植えだと5千本は必要、と言ってたよ。普通の空気清浄機を使った方が浄化されると」「実際、そうだよね。だけど、心の癒しには効果はあるでしょ」と。「そうだね。気分転換の作用はあると思うよ。だけど、土の鉢に植物ときたらくさ、部屋内の環境はどうかな。悪くならんかな。暖かい室内で土に水をやると、カビやダニが繁殖しやすくなるだろ。百歩下がって、ベランダならいいかもしれんが、それでも、置かない方がいい様な気がするよね。『観葉植物を部屋内に置いていいと思うか、住職』と質問されたら『拙僧なら、置かない』と答える。植物も生き物だから、酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出す。光が刺す昼間だけだもんね、二酸化炭素を吸って、酸素を出しているは(光合成)。特に、寝室なんかに観葉植物を置くと、人も植物も二酸化炭素を出すから、朝の頭痛の原因になるらしいよ。専門家が言ってたよ」と。「ところで住職、この観葉植物の話ですが、憲法9条みたいだね。置いていたら(あれば)、一応は癒され(安心)はするが、実際は、殆ど効力はない。自己満足の範疇でしかない」「人間は1度死んだら、生き返ってはこれない。死んだ人間が、反撃する事など出来ない。憲法9条や専守防衛などは、平和ボケの夢見る夢子の社会で作られた憲法。学校でも会社でも、いじめる側の人間は、自分の欲求の吐口を満たす為に、何も抵抗してこない人をターゲットにする。さあ、日本、どうする。憲法改正は、戦争を仕掛けられない為の方策。返す返すも、安倍元総理の他界は、この国にとって、痛かったよね。

【安倍元総理の命日】

今年7月8日で、拙僧父(わが寺の先代)は、20回忌を迎えました。まさか、その日に安倍元総理が命を奪われる事になろうとは。拙僧にとって安倍さんの命日は、生涯忘れる事のないものに。まあ、しかし、安倍さん1人が亡くなった事で、日本はこんなにも浮き足立つのか。ありとあらゆるところで、要だったんだね。

天徳山 金剛寺

ようこそ、中山身語正宗 天徳山 金剛寺のホームページへ。 当寺では、毎月のお参りのほかに、年に数回の大法要も行っております。 住職による法話も毎月のお参りの際に開催しております。 住職(山本英照)の著書「重いけど生きられる~小さなお寺の法話集~」発売中。