令和４年１０月　金剛寺住職短文法話集

陣中（コロナ自粛奮闘）お見舞い申し上げます　　　　　１０月分手紙　　

　１０月と言えば、達磨大師のご命日が５日でしたよね。武者小路実篤さんが「桃栗３年、柿８年、達磨は９年、俺一生」と。人間は死ぬまで、悟りを得る事は難しい。だからこそ、一生修行という心で人生を。

さて、死ぬまで悟る事の出来ない人間様と言えば、次の様な話を一席。拙僧の法話の読者女性が「住職のお寺は、ゴキブリ、おりますか」と。「いるよ、たっくさん」「見つけたら、どうしてますか」と。「家内に見つかったら、命のやり取りになるので、拙僧、ゴキブリに『ママに見つかったら、殺られるぞ。早よ、姿を隠せ』と、ゴキブリに」「それは、あかんでしょ、住職」と。「何故だよ。ゴキブリが『俺がいったい、何をしたっていうんだ』と言ってるかもよ。知ってるかい、ゴキブリは世界に５０００種類以上、日本には６０種類、屋内に出没するは、その内の１０種類と。地球上に恐竜が栄えたは、２億年前。ゴキブリは、３億年前から生存を。約１億年前、隕石により、５回目の大量絶滅で恐竜時代が終焉した時も、ゴキブリは生き残り、殆ど姿を変えずに今日まで。当に、生きた化石にて。地球上の総生物の内、なんと７割が昆虫。よって、地球は昆虫の星と言っても過言ではない。地球上の総生物の０、０１%しかいない、数にも、歴史的にも劣る人間が、生き物の大先輩であるゴキブリを追い掛け回して、必要以上に殺すは、如何なものかと。同じ様に嫌われてる虫に、ムカデがいるが、わが寺にも数多、生息を。２５年前、次男が３歳の時、２０センチ程の紐（ひも）みたいな物を手に掴んでブラブラと外を散歩。よく見ると、黒光ったムカデにて。「手を開け、手を開け」と、静かな声で息子に。地面に落ちたら、ササッと姿を。その時、このムカデは『こいつは、危害を加えられる相手じゃない』と本能的にそう思ったのかな、と。この時も、共存の意味を考えさせられたよ。ゴキブリはそもそも、何故そう（ゴキブリ）呼ばれてるのか。江戸時代までは、食器を舐める習性から『御器噛ぶり（ごきかぶり）』と。それがいつしか『ゴキブリ』と。そう言えば、祖父母が『ゴッカブリ、ゴッカブリ』と言ってた。短期間で爆発増加の印象があるが、卵から成虫まで最短の『チャバネゴキブリ』で３ヶ月、寿命は１０ヶ月。大型種だと成虫まで２年を要し、寿命は１年と。因みに、野口雨情の童謡『黄金虫』は、ゴキブリの事らしい。茨城県北部では、ゴキブリを黄金虫と呼び、家に数多住み着くと、金持ちになるという伝説もあるとか。イギリスでも家の守護神として大切に扱い、引越しの時に、数匹を引き連れていく人もおられると。イギリスと言えば、家を買う時にも『ゴースト付き』の方が高額になると。幽霊が守ってくれる、という考え方。日本とは真逆だね。拙僧は、イギリスの考え方に１票だな。ゴキブリは日本では大変に忌み嫌うが、中国やタイでは食料にしたり、血管拡張や神経痛を抑える為、煎じて飲む薬として使用と。風邪の時、ゴキブリ酒にして飲むペルーや、日本でも昔は、黒焼にして食べて、寝小便を止めたり、すり潰して霜焼けの軟膏にしたり。日本人はもう少し、寛容になった方がよか。昆虫学者の梅谷献ニさんが『ゴキブリは不潔、と日本人は大変に嫌うが、洗わない手と、そう大差ないわい。これ程に嫌うは、日本人だけだ』と。何でもかんでも『抗菌、抗菌』だもんね、日本は。外国旅行で下痢するはずだわ、日本人」と。

【地球上の人間】

外国人読者の若者が「住職さん。地上、どの位まで上空に上れば、地球が平和な星に見えるのかな」と。対し拙僧「そうだね。地上の人間が見えなくなるまで上ったら、地球が平和に見えるかもしれんね」と。「という事は、人間が地球から消えたら、他の生物は過ごし易い環境になる、という事か」「人間が消えなくても、欲さえ抑える事が出来たら、多少は違ってくるかもね」「人間の強欲を抑える事なんて、今の大人達じゃ、絶対に無理な話でしょ」「絶対に無理な話かもな、今の大人達では。が、今の子供達が大人になれば、多少は期待が出来るかな」「んんんっ、どうかな。今の子供達を育ててるのは、今の大人達ですもんね。期待出来ないかもしれないよ。第一、人間から欲がなくなるなんて、無理でしょ」と。「少しずつ時間を追って改善してゆけば、君の孫、玄孫までには、何とかなるかもしれんよ。というより、何とかしなきゃならんと思うが。そこまで人類が存続しておれば、の話だが」「そうだね。僕達人間が諦めたら、終わりだもんね」「君は今、何歳だい」「１８歳です」「じゃ、おじさんはまず、君に期待しよう。ごめんな、こんな世界（人間界）を作っておきながら、丸投げする様な事を言って」と。人間の総数は、地球の総生物の０、０１％に過ぎず、誤差として無視出来る程に僅かと。地球上に動物は何種類いるか、１３７万種以上、その内７割が最も繁栄した生物で、昆虫と。地球に生物が現れて３８億年。人間の得手勝手で生態系のバランスが崩れ、現在、６回目の大量絶滅の危機状況と専門家達が。

【追伸】

檀家の理系大学生が「軍事を必要以上に毛嫌いしてる人達がいるが、戦争で産まれた技術が沢山、生活の中に溶け込んでるんだけどな。軍事技術は厳格な基準が定められているから、一般的な環境で作る物とは違い、高性能な技術や、完成度が求められている。転用すれば、非常に優れた製品になる。別に戦争を肯定してる訳ではないよ」と。この大学生に「どんな品物があるの」と尋ねると「色々あるよ。インターネットは、米国がソ連からの核攻撃を想定し、非常事態においても指揮系統が失わない様に、分散処理システムとして出来たのが、インターネットでしょ。パソコンは、弾道計算を目的に開発された『エニアック』が元でしょ。１秒間に５千回の計算能力を持つデジタルコンピュータとして。光ファイバーケーブルは、核攻撃による電磁パルスでも破壊されない様な通信ケーブルとして開発されたものだし。携帯電話は、軍事用無線機の技術を応用して、携帯電話を米国のモトローラー社が開発を。電子レンジは、レーダー開発の実験中に、偶然マイクロ波による急速な加熱現象を発見した事が始まりと。他にも、まだあるよ。戦争（殺戮）という環境から作られたは、なんか、皮肉だけど、人間は追い込まれないと力（知力）を発揮出来ない事も事実かな」と。「そうだね。何でもがそうだが、道具が悪いんじゃない。使い方と、使う人間の資質の問題が大きいよね」と。「軍事技術転用品はまだあるよ。腕時計は英国軍が砲撃のタイミングを測る懐中時計を革ベルトで手首に付けた事が始まりだし、ティッシュペーパーは、第一次大戦中にガスマスクフィルターとして使われたが始まり。他にも、テレビゲーム、カーディガン、トレンチコート、原子炉も、それ」と。更に「缶詰も軍事技術転用品だよ。ナポレオンが遠征の為の食料保管のアイデアを募り、初めは瓶詰めの提案が。が、瓶は重い事から、後に缶詰が考案されたと。因みに缶詰が世に出て、何と、４８年後に缶切りが発明されたと。戦時食から、一般食になって、流石に不便を感じたんだろうね」と。

【国葬について】

エリザベス女王の葬儀が９月１９日に。８月初旬から英国人に嫁いだ妻妹の息子（２１歳、大学院生）が日本に。帰国前日にエリザベス女王の訃報を。随分と落ち込んでましたね。この日本語流暢（勿論、英語も）の息子が「日本は、不思議な国だね。一部の人達だと思うが、国の為に働いてくれた人（安倍元総理）を、亡くなられた人を、ここまで貶すんだ。マミー（妻妹）から『日本は先祖を非常に敬う国民だよ』と聞いていたから、この状況（安倍元総理批判）には、少し驚いてる。英国でも、まあ、僕の周囲に限ってだが、安倍元総理へのこの批判的態度に『日本人のイメージが変わった』という友人、知人が。その人達には『僕の知ってる日本人は皆、そうじゃないよ』と言ってるが、日本に来て報道番組を見てると『ここまで言うか』と連日、故人を愚弄する話ばかり。これ、世界に悪い印象しか与えていない。やめた方がいいと思うよ。多くの外国要人が参列されるんだから。今後の外交（国益）に大きく影響すると思うよ」「だと思うけどね」「阿部元総理は任期中、地球４０周する程の距離を外交されたんでしょ。物見遊山じゃないんだもんね」と。「日本の諺に『言うは易く、行うは難し』という言葉が。拙僧も相談事をよく受けるが、人との対話は非常に疲れる。ましてや、日本の国を背負っての外交、経験してない者には、わからんだろうね」「安倍元総理国葬に、世界１９０ヵ国以上が弔問表明、首脳級含め、１０００人以上が参列と。これまでこの国は、１人の外国首脳が訪日されただけで、結構大騒ぎにミーハー出迎え。たった１人でこれ。会場は圧倒される雰囲気になるでしょうね。野党の一部は、国葬欠席を表明してるが、欠席する自分に酔いしれているようだが、本当にそれでいいのかな。今後の後悔に繋がらないのかな。安倍長期政権の間に国政選挙は６回も。野党は何度もチャンスが。議会制民主主義の中で、自民党や安倍さんを選んできたは、国民側なんだが。今更、騒ぎ立てるは、如何なものかと。国葬は決定してるんだから、外国の要人達を迎える態度に心を切り替えた方がいい。国内事情は、外国の弔問者達には、関係のない話にて、失礼ですよ」と。

令和　４　年　１０　月分　金剛寺住職（コロナウイルス関連）短文法話　【その２９】

読者が「住職は大学時代、朝から夜まで、講義以外はずっとバイトを。何か、青春話、面白話はないのですか」と。「大学時代で印象強く残ってる思い出は、友人の恋のキューピット役を２度、務めた事かな。１度目は下北沢のノーパン喫茶の女性、２度目は通っていた千歳船橋の銭湯、番台に座る女性。友人の恋文を渡しに。さて、まず拙僧は「京都の大学なのに、世田谷の話って、どういう事ですか」となりますよね。東京でのバイトも月に３分の１ほどあったので、小田急線千歳船橋に４畳半、トイレ、洗面所共同、風呂無し部屋の間借りを。さて、青春面白話に戻りますが、東北から都会に出て来た田舎者が、大学サークルの飲み会で、世に初めて顔を出したノーパン喫茶へ。そこで働く女性（学生バイト）に一目惚れを。サークル仲間に知られたくないので、これまた九州から大都会へ出てきた田舎者の拙僧に「恋文を届けてくれ」と必死に懇願を。仕方なく拙僧、その喫茶店へ。その時のその女性の返答は、今でも覚えています。「ここで知り合った事が残念です。別の場所ならよかったのに。彼にこの本を渡してやって下さい。私の心情が書かれていますから」と、ある小説を。実にスマートな断り方を。本の名前は忘れましたが、叶わぬ恋の内容の本だったと記憶しています。その女性の大学（有名大）と源氏名、下北沢のその店の名前も、印象深かったので覚えていますが、ここでは控えておきます。当時、非常に有名になったお店ですので「知ってる」という方もおられましょうから。ググられたら、迷惑が掛かるかもしれませんので。もう１人の恋の相手（女性）は、世田谷千歳船橋の銭湯の娘さん。番台にいつも座っておられ、これまた一目惚れ。恋文を渡す役目を拙僧が仰せつかった、という訳で。この時も「この本を彼に渡して下さい。私の心情が書かれてあります」と、その女性から。つまり、彼は２度、撃沈を。女性は２人とも、少し年上だったかと。友人は見る目だけはあったんでしょうね。２人共が、才女にて。拙僧は今年が還暦ですから、今、その女性は２人共、生存しておられるなら、６０歳を超えられているものと。その後、どんな人生を歩まれたのかな、と偶に思い出す事が。大きなお世話ですが、友人の気持ちを受け取っておられたら、どんな人生になっておられたのかな、その女性２人は、と。友人は堅い仕事に就いた超真面目人間ですので。今の奥さんは、非常に幸せな人生を送られています。読者からこの様な問い掛けを頂いたお陰で、また、思い出す事が出来ました。若いっていうのは、いいもんですね。人生に、もし、はないですが。さて、この話に対し、ある読者が「住職、才女でもノーパン喫茶でバイトは、どうなの」と。「拙僧の大学の同期女性は、非常に貧乏な家庭の人で、親の仕送りは一切なし。それどころか、反対に毎月５万円を親へ送金。下宿代、学費、生活費、全て奨学金とバイトで賄っていた。高額収入が必要な為、家庭教師と水商売を掛け持ちで。卒業後は一流商社へ。人には皆、事情が。事情の塊が人間。そうせにゃならん理由は、様々だよ」と。ではここで、ついでの話を１つ。拙僧友人は、親の会社を後継し、今、社長を。これまた超真面目人間で、彼女欲しさに苦肉の策を。スキー場で、ゲレンデ内を隅から隅まで見渡し、転んだ女性の所へ颯爽と滑り付け「お嬢さん、大丈夫ですか」と手を。今の奥様は、その時の１０人目の女性。結婚後は仲睦まじく、浮気は一切なし。これも縁だね。「キモい、ウザい」と跳ね除けた女性達は、大きな魚を逃したのかも。あっ、そうか、不幸になってると、前提で話したら駄目だよね。この跳ねのけた９人の女性、こいつと一緒にならなかった事で、幸せになってるかもしれんもんね。諺に「馬には乗ってみよ。人には添うてみよ」と。直に接触してないと、その良さは分からん。拾うも縁なら、捨てるもまた、縁、かな。

【追伸】

読者が「住職は法話を読んでると、小学生時代は相当に悪ガキだったそうで。何か、面白いエピソードありますか」と。「拙僧、小学生時代は、給食係を自分から望んでやってたんだよね。理由は、ダッシュ粉乳。女の子達がそれを飲めなくてね。なのに先生達は、好き嫌いを許してくれなくて。見ていて可哀想になって。何とかしてあげるには、給食係をするしかない、と」「それって、悪ガキ話じゃないじゃん。で、脱脂粉乳嫌いな子の為に住職は、どの様にカバーしてあげたの」と。「一応は皆に注いで回る。苦手な子には、少なめに。頃合いを見計らって『脱脂粉乳のおかわりはいらんか』と、入れ物を持って回る時に、おかわりしたい子から先に注いであげて、その後に、飲めない子らのダッシュ粉乳を先生にわからん様に容器の中に回収してた」「だから、住職。それって、悪ガキのエピソードじゃないじゃん」と。「脱脂粉乳に白湯を入れて、チビチビ泣きながら飲んでる姿は、ほんと、可哀想なもんだったよ。今でこそ、食物アレルギーは気を付ける様になってきたが、昔は『好き嫌いを言うな。アレルギーなど気のせいだ』と無理矢理に食べさせて、大変な事になった事例が、身近でもあったもんな」「アレルギー問題の事例、何かありますか」「親から担任の先生に『この子は、蕎麦（そば）アレルギーがありますから』と、散々注意をされていたにも関わらず『気のせいだ』と無理矢理食べさせ、命を落とす寸前までいった子供が。気の毒だがこの先生、担任を外される事に。親は長年その子の体質を見てきた人にて。先生は自分の主観を優先せず、聞く耳を持つは大事な事だと思うよね。給食問題に限らず、短所を無理矢理押さえ付ければ、長所まで萎む事に。脱脂粉乳のせいで、給食時間が嫌いになった子供は少なからず。嫌々食べたって、栄養にはならんよね」と。この読者が「住職は、アナフィラキシィを持ってるんでしょ」と。「持ってるよ。５年前、京都駅で食べたピザで発症。滋賀県の講演会場に着いた時には、目の前が真っ白になり、全く見えず、脈拍数は１８０を超え、体中が赤く湿疹、発熱も。その状態で椅子に座り、２時間の講演を。正直、死ぬかと思った。主治医が『無茶をするな。ほんとに死ぬぞ』と拙僧に。だから、コロナワクチンは、少し、心配したんだよね」と。

【おまけ、子供余談話】

知人爺様が「８歳の孫が学校帰りに『じいじ、家にいたんだ。用事があるから、今から行く』とすぐ近くから電話を。来ると即『じいじ、歩いてるか。歩かんと体が弱るよ。今から散歩に行こう』と。出る時『財布とカードは、持ったね』と。どうよ、住職」と。この知人爺様が「住職よ。孫は目に入れても痛くないと言うが、懐に入れると結構、痛いんだよな」と、嬉しそうに。対し拙僧「檀家のお年寄り達に『わが子と、わが孫、どっちが可愛いですか』と問うと、爺様の大半は『孫』と答えるが、婆様の大半は『わが子』と答えるんだよね」「そうかもな。腹を痛めて産んだ子供は、やっぱり違うよな」と爺様が。

【安倍元総理の国葬】

知人の娘が「私が勤める医院の７０代医師の娘さんが他界を。息子（大病院勤務医、他界の娘の兄）夫婦と子供が関東から福岡の通夜会場に顔を。受付している私達看護師、会葬に来られた他医師達にも、挨拶もお礼も言わず、滞在時間５分程でホテルに戻って行った。皆々、顔を見合わせ、呆れた顔で苦笑いを。凄いでしょ」と。「まあ、この医院の家族、恐らく、何かしらの理由があっての事かと思うが」と。しかし、会葬者には関係のない事。受付をされた看護師さん達が謝罪して回ったとの事。安倍元総理の国葬の国内状況（反対運動、国会議員出席拒否）を見ていて、数年前のこの医院の葬儀の話を思い出した。国葬欠席を表明している野党の面々、本当にそれでいいのかな。数多の外国要人が来られるのに、迎える側の国会の議員がそんな失礼な態度をとって、本当にいいのかな。国葬参列しない自分がかっこいい、と酔いしれてるのかな。弔問者が多い、少ないは、関係ないですよ。１人でも来られたら、その人に礼を尽くすは、迎える側としては、当然の事ですよ。考え直された方がいいと思うが。一般の葬式でも、そんな失礼な態度を施主側（迎える側）が取ったら、後々の交流に支障が出てくるんだが。また、この国葬に対する大人の動向を、全国の子供達が見てるんだが。『国葬をする。外国から数多の弔問者が来られる』は、変えようのない事実。それに対し、国会の議員が、お客様の出迎えを拒否。子供は、親の作った家庭環境で、その親が育てる。親に似た子供が育つ確率が高くなるは、当然の事。とんでもない手本を示す事になるんだが。それでもこの騒乱は、悪い事ばかりでは。安倍元総理の他界は、哀しく、残念な事ではあったが、平和ボケで深く物事を考えなくなっていた国民に対し、一石を投じる事にはなりましたね。この際に皆、溜まりに溜まった膿み（平和ボケの弊害）を出し切って、この国の将来を真剣に考える国民（子供達）が育つ環境を整える事ですな。拙僧周囲の若者達は、安倍元総理の暗殺をきっかけに、国のあり様に意識を持ち始めましたもんね。ある読者が「住職は９００人以上の葬儀をされてきんでしょ。その中で、家族、親族が大喧嘩の葬儀はありましたか」と。「何度かあったよ」「どの様に対処を」「その遺族に『会葬者に、不愉快な思いをさせたらあかん。会葬者に、お家騒動は関係ない。みっともないよ。せめて当日は、静かにしましょう。葬式の後なら、なんぼでも、好きなだけ、大喧嘩しても構わんから』と。この言葉で大半は大人しくなるけどね」と。