令和7年9月分 金剛寺住職法話

【金剛寺住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】

毎月1日の法話は、SNSを扱えない人達(檀家のご老人など)の為に、コピーしてお配りしているものです。中には、会社の社長さんも何人かですが、この1日法話をコピーして社員さん達に配布されている会社も。そうした意味から、少々長文になっておりますので、鬱陶しいと思われる読者は、無視して下さいませ。

【はじめに】

9月の1日(夏休み明け)は、1年間で子供さんの自殺が、最も多くなる日だそうです。毎年100人以上の子供さんが亡くなられているとのこと。わが寺の檀家さんの中にも、9月1日に自殺をした子供(中学生、高校生)が2人います。警察がスマホの中を調べても、自殺を思わせるメールのやり取りは、何1つも。邪魔をされたくないから、決行のその日まで、家族にも気づかれない様に振る舞って。年間に1人か2人だが、拙僧のところに「死にたい」と相談に来る子供さんが。が、相談に来る子供さんは、自殺はしない。生きたい、という思いがあるから、相談に。拙僧が檀家さん達に「子供達をお寺の行事(法要、お盆、彼岸、掃除など)に連れて来て下さい」とお願いするは「自分の悩みを聞いてくれる大人(住職)が、ここにはおられる」という場所の1つ作っておく為にて。悩みを聞いてくれる人(大人)が多ければ多いほど、自殺防止に繋がりますので。

令和 7 年 9 月分 金剛寺住職短文法話集

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今年の7月中旬に、息子(拙僧の次男坊31歳)が結婚をしました。これで3人(拙僧夫婦の子供達)とも片付きました。結婚写真だけ撮って、披露宴はしないとの事。結婚式は、わが寺で拙僧が導師を。上の長男と長女に習って、というか、そう2人で前々から決めていた様でして。次男夫婦には「君らが子供が欲しいと思うなら、計画出産だけはするなよ。結婚は命を流してもらった恩を、先に繋ぐも大事な役目の1つなんだから。されば、結婚の縁と同時に子供の縁が、その時期にあるやもしれん。父さんの知人、友人には『結婚して数年は、2人だけで楽しもう』とした夫婦に、子供が授かってない例が何例かある。結婚は何歳でも出来るが、子供は何歳でも、という訳にはいかんからな。今流行りの精子、卵子を凍結させて、先で受精の成功率は、29%だからね」と進言すると「了解です。わかってるよ。計画出産はしない」と、次男夫婦が。

次男(息子)においては、性格的(内気)に結婚は難しいだろうな、と思っておりました。次男は4歳まで言葉を発せず、大変心配しました。が、5歳を過ぎた頃から『おはよう、ただいま、いただきます』などの言葉も出せない程の極度の内気というがわかり、それからは挨拶を返してくるまで「おはよう」と何度も語り掛けを。そのせいか「お父さん、嫌い」と拙僧、随分次男には嫌われておりました。が、小学校に上がる頃には、通常の挨拶は出来る様になっておりました。次男が東京理科大学に入り、北九州を出る時「父さん、俺、なんのバイトをしたらいいと思うか」と聞いてきたので「どんなバイトでも構わんが、人間の幅を広げたいと思うなら、自分が不得意とする分野の職種を選んだらどうだ。居心地の良い場所よりも、居心地の悪い場所の方が、得る物は大きいと思うぞ」と。この言葉で次男は、東京都内の銀座アスターで大学院までの6年間、働かせてもらう事に。銀座アスターでは、接客、配膳、料理の説明と、最も不得意とする仕事を。親が子供を育てるには限界が。どうしても子供が可愛いという感覚が親には。次男は間違いなく、社会に育ててもらいましたね。

次男は社会に出て、統計、設計の仕事を。その合間にお寺の仕事も。こんな正確(超内気)なもんで、女性とお付き合いするどころか、女性とは深い話をした事もなく、それを見兼ねた拙僧の娘(次男の姉)が「婚活に行きなさい」と厳しい口調で次男に。姉の言う事には素直に従う次男は、婚活に登録を。初めの内は、こんな性格から誰にも相手にされていなかった様ですが、こんな次男でも、という女性が出現。山口県下関の1人娘さん。縁は異なもの味なもの、ですね。犬も歩かにゃ、棒にも当たらんってやつですわ。付き合い始めて3ヶ月後、その娘さんが「お寺の裏方(法要時の弁当作りなど)を手伝わせて下さい」と、ご本人から。それから法要の度にお寺へお手伝いに。良い塩梅の付き合いが続いている様なので拙僧、次男に「彼女さんは、ご両親と娘さんの3人暮らしなんだろ。嫁いできたら、ご両親は2人だけに。将来、必ず、そのご両親の世話を、お前さんがしてやれよ」と言うと「父さんが、母さんの両親、爺ちゃん、婆ちゃんをお寺に迎え入れて、面倒を見ている姿を見て、俺は育ってきたんだよ。それが当たり前だという事は、わかってるよ」と。

結婚前の事、次男が「父さん、彼女が数日前に『山本の姓に変わるから、色々手続きをしなくちゃならないよね』と、それはそれは嬉しそうに言ってたよ」と。「ほう、そうかい。今、国会で夫婦別姓問題が議論されているが、お前さん達の間では、その話は出ないのか」と問うと「出るよ。だけど彼女が『姓が変わるって、新鮮じゃない。新たな世界(第二の人生)に飛び込んでいくんだ、って感じがして。結婚、養子縁組以外に、姓が変わる事ってないでしょ。結婚したんだな、って感じる。夫婦別姓なんて、とんでもない、考えてもない。別姓を望んでいる人達って、結婚前から離婚の事が頭にあるんじゃないのかな』と言ってた。それよりも、俺の友人達だよ。3月に集まった時『彼女が出来た。結婚する』と報告したら『彼女や結婚など、最も縁遠いはずのお前が、どうしてそうなった。どうやって知り合ったんや』と興味津々で聞くので『婚活』と答えると皆が『その婚活の組織、俺達にも教えろ』と、その場で皆、登録を。こいつら、失礼と思わん、父さん」と。

対し、拙僧「お前さんの曾祖父ちゃん(明治41年生まれ)は、生涯100組以上の仲人をした、と言ってたが、話半分としても、すごい数だ。その曾祖父ちゃんが『30歳を過ぎた子供が独身でいたら、親が売って回らんと、買い手はつかん』と。初めてこの言葉を聞いた時は、違和感を感じたが、現在行われている『親活(子供の代わりに親が婚活する会)』を見ると、爺様が言ってた『親が売って回らんと、買い手はつかん』の、当にそれだと思ったよ。檀家の独身女性達に『親活で親が選んできた男性と付き合うって、嫌なんじゃないのか』と尋ねると、皆『嫌じゃないですよ。親が選んで連れてきた男性でしょ。安心してお付き合いする事が出来ます。その男性と結婚までいくかどうかは、別の話ですよ』と。きっかけは、なんでもいいんだよな。結局は、縁の話だからな。何にせよだ、天から貰った最高のプレゼントは、わが女房殿だから、大事にせいよ」と拙僧、次男に。

【余談】

今月(9月)に入って「私の事を覚えておられますか」と、若者から拙僧に電話が掛かってまいりました。会話の冒頭で即「ああ、あの時の子供さんか。はっきり覚えとるよ。よく、ここ(金剛寺)の電話番号がわかったな」と返すと「当時、講演を主催された団体の人に、尋ね聞きました」と。それは15年以上も前の事、ある団体に呼ばれ、600人以上の参加者の前で法話講演をさせて頂いた事がありまして、その講演での質疑応答の時間に、お婆ちゃんに連れられ、参加していた男の子が、大きい声で手を上げて「住職さん。キリストさんが復活するって、本当にそんな事があるんですか」と、拙僧に疑問をぶつけてきました。

対し、拙僧「こりゃ、たまげたな。君は、何歳 になるんだい」と問うと「8歳です」と。「キリストさんとは、何か深い関係でもあるんかい」と返すと「このお婆ちゃん(この子の横に座る50代半ば程の女性を指して)と、日曜日に教会へ行ってる」と。「そうか、そりゃ、感心だな。さて『キリストさんは、本当に復活するのか』の君の質問に対してだが、ところで、君の爺ちゃんは、ご健在かい」と尋ねると「今日は、どこかへ仕事に行ってる」「そうか。じゃ、爺ちゃん、婆ちゃんのその上の、爺ちゃん、婆ちゃんは、ご健在かい」と尋ね返すと「大爺、大婆は、数年前に死んじゃった」と。「君は、大爺、大婆の事は、覚えてるかい」「可愛がってもらったからね、当然、覚えてるよ」「覚えてるって事は、大爺、大婆は『今でも君の心の中で生きてる』って事だな」と返すと、この男の子が口を止め『ハッ』とした顔して、大きな声で「そうか、なるほど、そういう事なんだね」と、生き生きした表情を。「おっ、何か、気付いたんかい」と問うと「つまり、こうでしょ。僕がキリストさんの事を心の中で思ったら『いつでも、どこでも、復活してくれる』って事なんだよね」と。これには、再び驚いた。なんちゅう読解力や、と。この男の子の返しに、会場も少しザワザワとなりましたね。

更に拙僧、この8歳の男の子に「それじゃ、君さ、1つ聞くが、君の心の中にキリストさんや、死んだ大爺、大婆が生き続けているとしたなら、君は日常生活において、どうしなくちゃならんと思うや」と問うと、速攻で「この人達が見てくれているから、心配を掛けない様にしなくちゃいけない、と思う。友達と仲良くして、一生懸命勉強して、お爺ちゃん、お婆ちゃん、お父さん、お母さんを大事にしなくちゃいけないと、そう思う」と。これには、再び三度と驚かされた。『育てた親の顔が見てみたい』という言葉がありますが、こんな子供を育てた親の顔がほんと、見てみたい、と思いましたね。『躾(しつけ)は、するものじゃない。躾は、見せるもの』ですもんね。子供は、親が育てただけしか、育っておりませんもんね。

                           令和 7 年 9 月分  金剛寺住職 臨時法話

今年の7月、仕事(檀家さんの初盆法要)で仙台に行った時、松島のある資料館で地球の起こりの説明を知人の大学教授から詳しく聞く機会がありました。地球が出来て約45億年、オゾン層が出来るまでは、紫外線によって地上で暮らす事が出来ず、生物は皆、海の中に。地上に生物が現れ出したは、約5億年程前の事と。地球はこれまでに5回、大量絶滅が起こっているが、その内の4回は火山が大爆発して、地球をCO2(二酸化炭素)が覆った為と。残りの1回は、白亜紀(恐竜時代)に隕石がぶつかったのが原因と。この時に恐竜は絶滅したとの事。今現在の地球は、火山の為にCO2が地球を覆い、過去に大量絶滅になった状態に極似しているとの事。1800年代の産業革命以来、人間が出し続けてきた二酸化炭素が、わずか200年で、地球をその様な状態にしてしまっていると。では、これらの産業を自粛すれば『温暖化は治まり、地球は改善の方向に向かうのか』と言えば、そう簡単な話ではないらしい。1度大気中に出た二酸化炭素を他に逃す方法はないとの事にて。二酸化炭素の排出を抑える事で、急激な悪化を、滑らかな悪化にするだけの話だと。急激と言っても、ここ数年でそうなる訳ではなく、100年で約3度(地球上の気温)上がる程度と。が、この3度程度がとんでもない状況を作り上げていくと。「どうにかする方法はないのですか」とその教授に問うと「今、地底にその二酸化炭素を封じ込めようという研究がなされています。それが可能になっていくには、まだ、10年は掛かります」と。「えっ、たった10年で」と返すと「但し、それをやるには莫大な資金が必要になる。日本1国でやれる様なものではなく、世界の国々が協力をしなければ、それを成し遂げるのは難しい」と。続けて、その教授曰く「トランプさんは二酸化炭素の排出制限を拒否したでしょ。発展途上国の国々も『先進国はこれまでに、散々二酸化炭素を放出してきて、今になって我々に自粛しろとは、そんな勝手な言い分があるかい』と拒否する姿勢の国も。結局、人間は、将来の人間の事よりも、今の欲(自分)の方が大事という事なんだろうね」と。

話を聞いていて、人間という生物が地球内にいる限り、この問題を解決するは難しいのかな、と。平家物語の一節『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる人も久しからず。ただ春の夜の夢の如し』は、真理ですね。バクテリアなどを除き、地球上の生物で絶滅していないものは、一種類もないとの事にて。人類が誕生したのは、およそ500万年前のアフリカであると。その後、人類は、猿人(約500万年前に出現:アウストラロピテクス)・原人(約180万年前に出現:ホモ=エレクトゥス)・旧人(約20万年前に出現:ネアンデルタール人)・新人(約4万年前に出現:クロマニョン人など)の順に進化してきたと。絶滅するには、ちと早過ぎるかな。人間は自分達の事を『万物の霊長』と言って、万物の中で最も優れた生き物と言っているが、それほど優れていると思うなら、優れている生き方をせにゃ、ですね。地球上で生活しているは、人間だけじゃないんだから。他の生物に迷惑を掛けない様にしなきゃ、ですね。

上記の話は、数時間詳しく説明頂いたものを簡単に掻い摘んだものであるが、まあ、何にしても、人間の世界(自然の世界)は『そうすれば、そうなる』が道理にて。イソップ童話の『アリとキリギリス』は真理ですよね。夏遊べば、その煽りを受けて、冬は辛い思いをするは道理にて。欲にまみれた生き方をしていて、まともな状況が保てるとは、到底思えないですよね。1人の『人間』の誕生と同時に、1つの『欲』もまた誕生してきよります。これが未来永劫に延々と続いていきます。石川五右衛門さんが、辞世で『浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ』と放った言葉は、正しく真理でしょうね。人間は地球内で生きるなら、分相応に生きることを考えなきゃ、その内に地球から排除されるんじゃないのかな。「地球には、不適合」と決断されて。

【余談1】

因みに、結婚して子供が授かるまでの時間は、年齢に関係なく、そう大差はないとの事ですが、昨年の出生数が69万人だったとのこと。国の予想では、2050年には、総人口が9400万人になると。75年後の2100年には、総人口が4600万人になるとのこと。その内、1割が外国人労働者と。人口減少を防ごうと国は躍起になってますが、人口が減少している中では当然、赤ちゃんが産める年代の若者も減少を。加えて、初産の平均年齢が31歳では、産める数にも限度が。人口増加を望むは、とても無理な状況に。人口減少による問題は、色々な場面で顔を出し始めましたよね。英国人に嫁いだ拙僧妻の妹は、ロンドンに住んで25年に。その夫婦の息子(現在23歳、日本語ベラベラ)が「叔父(拙僧の事)さん、ロンドンは16時以降になると、雰囲気がガラッと変わり、危険な街に変わるんだよ。その最大の理由は、やっぱり移民制度かな。日本は移民制度をとってないが、人口減少による外国人労働者の増加で、恐らく近々、ロンドンと同じ状況になるんじゃないの。もう既にあちこちで、外国人労働者の犯罪や、外国人同士の喧嘩が勃発してるでしょ」と。

以前、拙僧の講演会に参加をしてくれていた、学力優秀校の女子高生達に上記の話を。講演会の冒頭で「この中で結婚したくないと考えてる子は何人いるの、手を挙げてごらん」と問うと、何と8割近くが手を挙げた。対し、拙僧「この講演会が終わるまでには、その考え方を変えてやるからな」と上記の話を詳細に、様々な事例を加えて念入りに。そして、最後にもう1度「結婚をしたくないと、まだ、思っている子は、手を挙げてごらん」と尋ねると、8割いたのが、2割ほどに減少を。対し、拙僧「まあ、この先、君達の考えがどう変わるかはわからんが、このまま(日本の現状)いけば、かなりの確率で数十年後には、女の人が夜1人で歩けない国になるだろうね。『この国(日本)は昔、ものすごく安全な国だったそうだよ』という言葉が近い将来、人々の口から。そんなの嫌だろ、なれば、他者は関係ない、自分はどうあるべきかを、考えていこうな」と。その後、この女子高生の内の何人かからお寺に「絶対に結婚して、子供を育てるからね、住職」という手紙が届きました。人口減少を食い止める事は、この国はもう、無理な話になりつつあります。今後、様々起こりくるだろう問題を、どう予想して、どう対処していくかを、真剣に考えていく時期に来ているのではないかと。世界で唯一残っていた平和で安全な国(日本)も、その神話は近いうちに崩れていく事になるでしょうね、このまま手をこまねいて、ほっておいたら、ですばい。こういう話をすると読者から「本当に、もう、手立てはないんですかね」という問い掛けが。対し、拙僧「数多の男性が戦死した、第二次世界大戦敗戦からこの国(日本)は、僅か23年で、世界第2位の経済大国にのし上がった。その時の最大の功労者は、5人、10人産んで育てた女性陣にて。よって、人口減少に対する手がない訳ではない。武田信玄公が『人は城、人は石垣、人は堀』とその様に。人というをどう捉えるかで、今後の状況が大いに違ってくるでしょうね」と。

【余談2】

先日、久し振りに映画『関ヶ原(加藤剛さんが、石田三成役の)』を見ました。朝鮮出兵から九州に戻ってきた加藤清正公(藤岡弘さん)が、慰労会に姿を見せず、部屋の中で庶務処理(出兵後の処理)をしていた石田三成公(豊臣政権の番頭役)のところへ現れ「そうか、その筆で俺達を指図していたのか。お前の武器は、その筆か。その筆でこの刀と戦えるか。向こう(朝鮮半島)では、1粒の米もなく、1滴の酒もないわ」と刀を抜いたが、他の大名に止められ、三成公は一命を拾いました。この場面を見る度に、日本の防衛の事が頭に浮かんできます。筆では刀に立ち向かえないし、筆では抑止力にもなりませんもんね。偶に、檀家中高生達から「関ヶ原での勝敗の分かれ目は、何だったと思いますか。近年、関ヶ原の戦いでの東軍西軍の布陣状況を見た世界の軍事評論家達の大半が『西軍(石田側)の勝ち』と言ってるでしょ」と拙僧に。対し「人の心の掌握如何が、勝敗の決め手となったのかな。石田三成公は正義の人で、融通が効かない人だったとの事。正論は、押し付け過ぎれば、優しさが欠けるもんな。ただ、関ヶ原後に家康公が『こうも簡単によくぞ、主君筋を裏切られたものだ。心が冷えたわ。徳川家にも、三成の様な忠義の家臣が、どれだけ育ってくれるだろうか。三成の様な家臣がいて、太閤殿も報われたであろう』と言ったとか、言わなかったとか。が、家康公が、そう言われたんじゃないかな、と憶測される理由は、豊臣家子飼いの大名達は、江戸より遠国に配置されているもんね。『1度人を裏切った人間は、何度でも裏切りよる』が、家康公の考えの基本にあったのかな」と、檀家の中高生達に。

天徳山 金剛寺

ようこそ、中山身語正宗 天徳山 金剛寺のホームページへ。 当寺では、毎月のお参りのほかに、年に数回の大法要も行っております。 住職による法話も毎月のお参りの際に開催しております。 住職(山本英照)の著書「重いけど生きられる~小さなお寺の法話集~」発売中。