陣中お見舞い、並びに、年末のご挨拶申し上げます。
今年も早いもので、あと僅かとなりました。思えば今年は、大変な1年でございましたが、その大変な中でも、時間(世の中)は、刻一刻と、止まる事なく、流れ続けました。11月に入って、国内、国外で、大きな選挙が。下記の短文法話は、その選挙について、若者達が拙僧にぶつけてきた心情を羅列したものです。今年最後の法話となりましたが、結構、面白うございますので、一読を宜しくお願い申し上げます。
【大阪在住の若者が、大阪都構想選挙を終えて】
読者が「大阪都構想、また僅かの差で。住職は何が原因と考えますか」と。「世界の歴史で270年も鎖国した稀な国、70年前、米国に押し付けられた憲法を、未だに使っている不思議な国、それがわが国、日本。その憲法を押し付けた米国人が『まだ君らは、あれを使ってるのか』と呆れているとか。1度封鎖した心を開かせるは難しい国かな。日本は、島国だからね、悪い意味での保守が強い。野茂さんの米国挑戦がよい例。初め、国民は皆、猛非難。が、結果を出した途端、掌を返して『野茂、野茂』と大応援を。呆れ返って、物が言えん。最初に道を開いた人達、前例を作った人達は、どの道でも、大変だったと思う。日本の歴史を変えてきたは、諦めの悪い人達の踏ん張りのお陰。東京に変われる都市は、大阪しかないと思うが。新扉が開かんね、日本は」と。
【追伸】
この読者若者が「住職は、大阪都構想に賛成みたいですね」と。対し「東京は『地震、富士噴火の火山灰、テロ』と、機能停止になるリスクが数多。札幌、名古屋、福岡と第2首都の話は以前から。が、やはり、どう考えても大阪でしょ。東京経済壊滅は日本経済の壊滅に。絵空事ではないと思うが。テロに関しては、サリン撒かれたは、世界で日本だけ。この話は、大阪だけの問題ではないと思が。アメリカが『クシャミ』をしたら、日本は『風邪』をひく、と。この構図は、狭い日本の中でも。東京が『クシャミ』をしたら、地方は『風邪』を引く。今度のコロナでも同じ事が。東京の経済(都民の動き)が止まって、地方は結構、打撃を受けたやろ」と。
【追伸、大阪在住の別読者若者が】
別読者(大阪)が「大阪都構想選挙、この前も、今度も、僅差。日本が不得手のロビー活動不足だったかな。府民の中には『都にするメリットも、デメリットも見えん』と。同じ見えんのなら『旧態固辞より、夢ある政策を選択』とは、ならないのかな。この国は、空気が動くを、極端に嫌う傾向があるよね。これじゃ、憲法改正も、道州制も、国民投票に期待出来ないよね」と。対し拙僧、「明治維新では『龍馬、龍馬』というが、もし、山内容堂公が慶喜公に大政奉還の建白書を提示しなかったら、恐らく世の中が動く事は。龍馬さんは、将軍に会う事は出来ないからね。薩長連合を龍馬さんが成し遂げたと言うが、勝海舟さんが龍馬さんに『薩摩の西郷に会うて来い。大きく叩けば大きく、小さく叩けば小さく響く男だ。ここは1つ、大きく叩いてみてごらん』との進言がなければ、連合成立は果たして成立してただろうか。龍馬さんが考えた船中八策の内容を見ると『政治の頂点(引率者)には、〇〇〇を(文献参照)』との文言が。敢えて名前を入れず『〇〇〇』と記載を。この『〇〇〇』には『徳川慶喜公』と龍馬さんは考えられていたとの事。『徳川の力、衰えたり』とはいえ、一声の号令で、数多の人達を動かせる力を持つは、やはり『徳川』と、考えていたんではないかと思う。その考え方が暗殺をされる要因になったのではないか、と。龍馬さん、中岡さんが無血開城を望んだのも、その目論見があっての事かな。明治維新の動乱期、若獅子達が、もし諦めていたら、現在も、徳川の時代だったかも。諦めの悪い人達がいてくれたからこそ、日本にも夜明けが。『江戸時代が今日まで』は考え難いが、随分遅れていただろうね、日本の近代化は。リンカーンが『木を倒すのに8時間を与えられたら、私は最初の6時間を斧を研ぐのに時間を費やす』と。努力した者が必ず成功するとは限らない。世の中は全て弱肉強食。だが、努力しなければ、決して成功する事はない。維新の会は、この姿勢が不足だったかな。前も今度も、僅かの差で否決に。維新の会に諦めの悪い人、いるかな。いて欲しいよね、将来の子供達の為に。まあ、しかし、政界だけに限らず、宗教界でもそう、教育界でもそう、時代はどんどん変化してきておるのに、相変わらず、この国の根幹は、旧態堅固。あかんな」と。
【下記の短文法話は、番組『そこまで言って委員会』を見た方々が意見を拙僧に】
大阪の読者が「都構想否決の要因が『そこまで委員会』で少し明らかに。住職が度々『人間は現実を突き付けられて始めて本腰を。現実を突き付けられるまでは、所詮、他人事』と法話で。老人達は余生に新たな風は迷惑、と。若者達は維新のお陰で穏やかな大阪しか経験がない、と。国が抱える問題と同じ。国内外の周囲を取り巻く情勢に無頓着。この国の平和が、国民の問題意識の欠如を増進させている。この番組が松井市長に都構想を否定された気持ちを尋ねると『大阪府市民は、これでよし、の判断かと。この結果を受け入れます』と。対し司会者が『本心を言いなはれ。お前ら、勝手にさらせ、と言いたいんでっしゃろ』と。そうだと思う」と。
【追伸】
この大阪30代読者男性が「維新の会、を立ち上げた橋下徹さんの本当の狙いは『敵は本能寺にあり』だったでしょ」と。対し「そうだったよね。大阪都構想で府民に国民投票類似を経験させて、道州制、憲法改正の本丸にメスを入れるが、本来の狙いだったかと」「ほんと、この国の人達は島国にて、新しい事に踏み込む意識が欠けてるよね。『イノベーション(新発想)、イノベーション』と言う割には、何でもが『今が良けりゃ、それでよか』の方向に」「前にも言ったが『東京(米国)が、クシャミ、をしたら、地方(日本)は、風邪をひく』ことに。東京が何らかの理由で機能が停止したら、日本は。東京に変わる都市が必要だと思うけどな、この国は」と。
【追伸】
大阪在住別読者が「関西では神戸、大阪、京都を『三都』と評しているに、大阪は『都』となるを嫌うか。投票前に松井市長と吉村知事が『否定されたら、責任を取って退きます』と、もしくは『どうか、我々を信じて下さい』と必死に訴えていたら、1万数千票の差などは、ひっくり返っていたかも。『辞めてもらいたくない』と大阪府市民は思うでしょうから。大阪を住み良い街にしてくれた功労者(維新)ですからね、2人ともが」と。
【追伸】
大阪在住読者が「住職はこの都構想、ほんとに必要だと、思ってるんですね」と。「投稿が、度々だからでしょ。思ってますよ、心底から。東京と同等の都市は絶対必要。今は、何が起こるか、わからん世の中。米国の選挙が盛り上がるは、2大政党が充実してるから。張り合う物が有る、無しでは、進歩発展に大きな差が」と。
【追伸】
別大阪読者が「番組『そこまで委員会』で、都構想否定要因を分析してましたね。毎年10万人前後の大阪への転入者と若い世代は、昔の大阪を知らない、良い大阪しか知らない、と。投票直前に府市統合には、218億円掛かるとの報道が。やったな、否定派が。が、実は1千億円のコスト減のメリットが、と。加えて、反対派が府民に『わからなかったら、迷ったら、反対票を投じよ』と水面下で。それと投票用紙に、前回では記されてなかった『大阪市を廃止し』の文言があった事が、記入直前にそれを見た府民の心を、否定側に誘導したかな。維新は様々、戦略を間違えたんだと思う。正直過ぎたかな。真っ向勝負では、難しいですよね」と。
先日、仕事終了後に妻と、遅い昼食でスシローさんへ。が、注文しても、しても、品物が流れて来ない。おかしいな、と思って、隣席をチラッと見ると、お爺さんとお婆さんが、拙僧達の色の皿を悉く手に。可笑しくて、思わず吹き出しそうになった。食べたい品が偶々同じだったんだろうね。腹一杯になったのか、大きい声で店員さんを呼んでお会計を。タッチパネルが使えなかったんだね。将来,私達もそのように。
まもなく正月ですね。正月の三ヶ日とお盆の三ヶ日は、同じ意味合いにて。つまり、先祖の里帰りの日(期間)。『師走』の『師』は、坊主の事にて。『坊主が、走り回る』と。んっ、何のこっちゃ。正月様(歳徳神、各家の先祖の集合例霊)が帰って来られるから。「各々、お迎えする準備は整っておるか」と忙しく各、家々に。
今年も、拙い法話にお付き合い頂きまして、有難うございました。どうか、よいお年をお迎えくださいませ。
令和 2 年 12 月分 金剛寺住職(コロナウイルス関連)短文法話 【その9】
人間の欲に歯止めが効かなくなった時、天はそれなりの人物(その他)を下生させ、荒療治を成し、リセットを。戦国時代には、信長公を。第二次大戦では、ヒトラーを。14世紀には、ペスト(1億人死亡)を。1918年には、スペイン風邪(5000万人死亡)を。地球は人間だけの物といわんばかりに、圧倒的に多い他生物の命(生息領域)を軽視し、自然破壊を繰り返し続けた結果、生態系が崩れ、方々で天変地異が。『そうすれば、そうなる。そうなったのに、まだ、そうするか』を自身に問い掛け『分相応に生きる』を見直す時期かと。
下記は、読者の質問に応じた拙僧の返答集。コロナ発生初期から、移り変わっていく人の心情が鮮明に。自然災に限らず、人生においても考慮すべき質疑応答にて。今後の参考にしていただきますれば、と。
【令和2年4月中旬法話読者の質問に答えて】
50代檀家が「住職が度々法話で『何の努力もせず、自分の都合だけを主張し、人を頼ってばかりいる者を、人は決して助けてはくれない』と。『国は、私達に何をしてくれるんだ』と昨日まで不満を。が、先日の法話を読んで『俺はこれまで国に何を貢献してきたんだろ。今、何をすれば国に貢献出来るんだろ』と毎日家で」と。
【追伸】
更に、この男性が「浪費家の私に住職が『人生は、一寸先は闇。明日、何が起こるか、誰にもわからん。貯蓄をせにゃ、お金は大事ばい。月1万の貯蓄で年に12万、10年で120万。月に2万だと10年で240万。人間は自分がしてきた事だけが結果。イソップ童話の『アリとキリギリスだよ』と何度も、何度も私に住職が。対し、聞く耳持たず、贅沢三昧やってきた上に、こうなったら国に『金出せ』と。先日の住職ツイッター法話で『国のトップの舵取りは難しい。今の国民を助けるも大事だが、国の行末も考慮せにゃならん。財政(有限)は、使えば底をつく。同盟国は、このコロナ対策で何百兆も。コロナ終息後は、自国を守る事で他国まで手が回らん。既に、隣国はそれ(覇権争い)を踏まえて各国に恩を売って回りよる。財政なくば、国は守れん。過去の歴史がそれを証明しとる』と。私は自分の都合だけ言っておれば済むが、国のトップは方々に目を。住職が度々法話で『文句を言うだけなら、3歳の子供でも言える。自分が気に食わんと思う事を、口に出せばいいだけだからね』と。折角、コロナが足を止めてくれたんだから、この際、人生を考え直してみようかと思う」と。
【追伸、別檀家男性が】
今朝メールで「昨日放送の吉祥寺、見ましたか。日頃と変わらん賑わい。自分が感染するまで、所詮『対岸の火事』なんだろうか。ビールスは蚊やハエみたいに自由に飛んでは行かん。その場で待ち構えて襲ってくる。行き着くところまで行かんと、国民はわからんのかな。人の振り見て今、自分のこれまでを猛省してます」と。
【追伸】
別の法話読者から「吉祥寺、凄いね。何故、するなと言われる事をするのかな」と。「日本は平和過ぎて、危機管理意識が著しく乏しい。感染初期国でありながら他国に比べ、そう拡大は。これで舐めた結果が、今の現状に。現在も感染7000人超えても死者150人。これで国民はまた舐めて。国は強く出た方がいいかもね」と。
【追伸】
育て親(母不在)の婆様は、常々拙僧に「恩は着る物、着せる物ではない。恩は間違いなく苦悩時代に受けている。その恩を覚えている間は、それが歯止めとなって。が、忘れた途端に同じ過ちを。暴飲暴食による病気も同じ。口養生が出来ない人間は、どんな名医に掛かっても。現状の大半は、自分がしてきた事の結果だよ」と。
【令和2年4月中旬法話読者の質問に答えて】
散々コロナを軽視、街を徘徊の知人男性が心当たりの症状に。途端に震え上がった。「拙僧の好きな俳句に『浜までは、海女も蓑(みの)着る、時雨かな』が。海に入れば、濡れるは承知。なれど、道中雨に濡れて体調を崩せば、本業に支障が。成功する人間の大半は臆病者。君子危うきに近寄らず、だよ。陰性でよかったね」と。
【追伸】
ご主人の他界後、1人で細々と仕立屋をやってる檀家85歳女性が電話で「お得意さんに手作りのマスクが余ったので渡したら、見知らぬ50代男性が大量のサラシを持ってきて『マスクを作れ』と強要。断ったら『お前だけ助かればいいんか』と怒鳴って帰った。どうも売る事が目的みたいだった。何か、哀しい」と涙声で。
【追伸】
馬の名手で名の通っていた家康公だが、川を渡る時には、必ず下馬していたという。もし、落馬をしたら、今後に差し障りが、と。その状況を砦から見ていた敵兵達が「なんだ。噂ほどでもないな、家康は。何が馬の名手だ」と笑ったのに対し、敵の大将は「家康、侮れん」と。能(力)ある鷹は爪を隠すもの。能(力)がないから強がって、あちらこちらに爪を剥き出して、威嚇を。亭主関白といわれる人に、この手の人間が多いかな。
【追伸】
休校在宅の小学生男子が「住職さん、クイズや。コロナでも止められん物って、何だ」と。「先ず、時間だな。君達子供の成長も。人間の自分勝手も、かな」「ほう、他には」と。「んんっ、何があるかな」「父ちゃん、母ちゃんの夫婦喧嘩。コロナで少しは労り合うかな、と期待を。が、以前と同じ」と。「駄目だこりゃ、だな」と。
【追伸、この話は第1波ピークの頃】
医師、看護師がいなきゃ、そこに病院があっても、何の役にも。今、次々に医療従事者が感染でリタイヤを。彼らに対し、私達国民が出来る協力は、極力人混みの中へ行く自分を止める事だけ。他者の足まで止めよ、とは言わん。せめて自分の足ぐらい。もう既に、マンパワー(医師、看護師)は不足の状態に。医療崩壊は目の前。
【令和2年4月中旬法話読者の質問に答えて】
檀家が「横浜市の保育園だが、市が『保護者に知らせず、保育継続を指示』と。住職が時折法話で『人間が嘘を付くは、自分を守る為』と。保育園が風評被害、差別を恐がって隠そうとしたのならわかるが、市がどうして」と。「何にせよ、この国は急いで『嘘を付く、隠す必要のない国内環境改善』を。人災は感染拡大要因」と。
【追伸】
医師会が国に医師、看護師の増員要求。引退された医師、看護師がどれほど手を上げてくれるか、と。このコロナ以前から、医師、看護師の重労働に対し、増員を求めてきたを、何が絡んでの事かは知らないが、今日までほったらかしてきた国の責任は大きい。このコロナは、様々な問題を浮き彫りにしてくれた。終息後は改善に目を向けるのかな、喉元過ぎたら熱さを忘れるのかな。取り敢えず、国民から『差別する心』を無くす事が先決。コロナに感染したら『悪』の様な風潮。皆、リスクは同じ。偶々感染した人を,偶々感染してない人が、差別はあかん。この差別風潮がある限り、人は自分を守る為に、嘘を付き、隠す方向に。さすれば、感染拡大に。
【追伸】
読者が「立憲民主党のT議員、この国難時に風俗に行って除籍。日頃なら『また、やったか、国会議員』と興味も起きないが、能天気もここまできたら天晴れ。誰でも出来る事じゃないよ、この非常時期に。なあ、住職。近頃、笑う事を忘れ掛けていたからね。不謹慎な事を言って申し訳ないが、久々に腹の底から笑ったよ」と。
【追伸】
檀家から「T代議士だが、若く見えるけど50歳だって。東大卒だって。住職が時々言われる『この子は勉強だけは出来るんだが』の典型だね。辛いね、他の東大出身達は。これが自民党だったら野党は大騒ぎだよ。蓮舫さんの声が聞きたいね。世界もこの報道、久々に腹を抱えて笑ったろうね。日本はやはり、平和な国だわ」と。
【追伸】
この檀家さん、更に「でもね、住職。このT議員さん。エリート街道を歩んできて、これ一発で全てがボロボロに。人の口に戸は立たんし、SNSの時代だし、この手の前例も、これまで山ほど。何故、こんな馬鹿な事をしたのかな。『このくらいならいいだろう。俺1人くらいならいいだろう』が、取り返しの付かぬ事に。私達にとっても、良き教訓。人間は現実を突き付けられて、初めて、我に返る事が。他人事では、ないですよね」と。
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