令和2年4月金剛寺住職コロナ関連質疑応答集【その1】

人間の欲に歯止めが効かなくなった時、天はそれなりの人物(その他)を下生させ、荒療治を成し、リセットを。戦国時代には、信長公を。第二次大戦では、ヒトラーを。14世紀には、ペスト(1億人死亡)を。1918年には、スペイン風邪(5000万人死亡)を。地球は人間だけの物といわんばかりに、圧倒的に多い他生物の命(生息領域)を軽視、自然破壊を繰り返し続けた結果、生態系が崩れ、方々で天変地異が。『そうすれば、そうなる。そうなったのに、まだ、そうするか』を自身に問い掛け『分相応に生きる』を見直す時期に。    下記は、読者の質問に応じた拙僧の返答集。コロナ発生初期から、移り変わっていく人の心情が鮮明に。自然災に限らず、人生においても考慮すべき質疑応答にて。今後の参考にしていただきますれば、と。

【2月中旬法話読者の質問に答えて】

拙僧周囲は「日本は、他国からの批判覚悟で足を止めておれば」の不服声多数。対し「仏教説話に『毒矢を射られた大将が、矢を抜く前に、誰が何処から射ったかを確かろ』と指示を。その間に毒が回って絶命。今、報道番組では感染経路の話ばかり。まあ、仕方ないが、私達は『射られる前、射られた後』の心構えに耳を」と。

【追伸】

中学校講演で「田中角栄元総理は若手議員に『人が動けば、必ず文句を言う者が出てくる。万人を納得させる解決方法など。人間は皆、自分に都合の善悪で是非の判断を。文句を言われるが嫌なら、政治家になるな』と。人の口には戸は立てられん。が、文句を言う側も、時と場合を。今、誰の為に動いてくれているかを」と。

【追伸】

戦前、戦中、戦後の動乱期、満州で闇酒売って5人の子を育て、引き上げ後は、起業した爺様、突然に住職となった息子(拙僧父)を支え、50歳過ぎては、病気と闘い続けた大正生まれの婆様の口癖は「講釈言い、文句言いは、動かんと相場が決まっとる。単なる文句なら3歳の童子でも言える。自分が気に食わん事を口に出すだけ。建設的な文句なら大歓迎。でない文句は、ただの雑音でしかない。成功例の話を出すと動かん者はすぐに『そんな成功例を出されても』と。『そんな成功例もある』と自分に言い聞かせようとせん。自分で足を止めておいて、他人の責任にしちゃならん。幕末の高杉晋作さんは『何も出来ないこの身を、このまま放置しておくは、国家に対して申し訳ない』と言ったそうじゃ」と。今こそ、政治家は一枚岩になって国防を。

【2月中旬法話読者の質問に答えて】

先ず、肺炎早期鎮静を切に願います。が、当に「対岸の火事」にて。川向こうでは皆必死に協力、鎮火活動を。が、こちら岸ではその状況を眺めながら「大変だな」と他人事。昔々高僧が「他人の事と思いしや、俺が死ぬとは、こりゃたまらん」なる言葉を。この度はこの国(日本)の様々な問題を見直す良き教訓になりそう。

【2月中旬法話読者の質問に答えて】

報道で「肺炎による差別が方々で。その内に学校でも。社会問題に発展の恐れが」と。昨日「肺炎に関わった医師と看護師が、職場でバイ菌扱いされ差別を」との報道が。『赤い服着た子供と、黄色い服着た母親が街を』、これを見た人の何割が「子供の方が赤い服だったよ」と正確認識出来るかな。。真実情報を国は、度々国民に。

【追伸】

各々の国が自国の欲を剥き出しに喧嘩三昧する傍で「いい加減にせいよ」と言わんばかりにビールスが人間界に牙を。人と人との喧嘩は、割り切れん物を無理矢理割り切って、わが心と折り合いを付ければ何とかなるが。自然界相手では人間は。人類は無力を見つめ直し『分相応に生きる』をこの際、真剣に考えるべきかと。

【2月下旬法話読者の質問に答えて】

読者が「住職法話で『人間の欲に歯止めが効かなくなった時代、天はそれなりの人物を下生させ、荒療治を成し、リセットを。日本では戦国時代に信長公を。第二次大戦ではヒトラーを。人物以外では14世紀にペスト、1918年にはスペイン風邪を』と。地球は人間だけの物と、我が物顔で勝手放題に。その報いかな」と。

【追伸】

14世紀のペストでは、世界で1億人が。1918年のスペイン風邪(インフルエンザ)では、世界で5000万から1億人が死亡を。人類は最後、ビールスとの戦いに。。環境破壊から生態系を狂わせたも、この様な状況を産み出す原因のひとつなのかな、と。これだけ科学、医学が進歩しても人類は、火事も、ウイルス拡散も止める事が。人間は大自然に対しては無力。分相応に生きる、という事を今こそ、見直す必要があるのでは。

【追伸】

自然大災害があると時折「地球で人類が生きる、を許されている領域は」と質問が。対し「自力で呼吸が、を前提とした時、下は素潜りが出来る海域まで、上は歩いて行けるエベレスト山(8848m)かな。それ以外(無論、以内でも)の領域で用事がある場合は、そこで生きる生物に迷惑を掛けない様にしなきゃ」と。

【追伸】  

知人の漁師をずる息子が「叔父が『お前の親父の命を奪った恐ろしい海に、何故出るんだ』と度々足を止めに。対し『叔父さんの父親は、布団の中で死んだんだろ。なら何故、そんな恐ろしい布団に毎日寝るんだい』と。屁理屈を言ってるも、叔父の愛情からの進言も、百も承知です。だけど人間、何処に居ようと、死ぬ時は死ぬ。死にとうても死ねん。人は必ず、寿命。職業は天職。死ぬまで精一杯生きるしかない」と。

【追伸】

今日、夜中零時過ぎ、84歳男性他界の連絡で即、枕経に。子供なく、夫婦2人の家庭。赴くと、既に近所の老人達が「昨日まで元気だったのに」と。「奥様、顔の白布取ろう。主人、鬱陶しいよ。別れは悲しい。が、死は不幸では。ほら、見てん。よう死んどる。こんな顔して死なれたら、笑って送るしかないよ」「だよね」と。

【2月下旬法話読者の質問に答えて】

他宗住職が「肺炎だが、住職の周囲は騒いでるか」と。「いや、それ程。中には国の対応に怒り爆発人も。が、常日頃、努力もせず、全て神頼み、責任は第三者に転嫁傾向の人が文句三昧、かな。全国民、同じリスクを抱えているに。騒いでも同じ。これだけ蔓延。今出来る事は、1人1人、自分の身を守る事をするだけ。ただ恐いは、余りに追い込まれたら人は暴動を。報道番組の過ぎたネガティブ情報は、ある程度控えてもらいたい」と。

【追伸】

他界して30年になるわが寺男性僧侶は、告知が当たり前でなかった時代、医師から「肝臓癌が方々に転移、余命1年」と言われ「ほう、そうかい」と。医師が「恐ろしくないのか」と聞かれ「泣いて、喚いて、治るんなら、なんぼでもやったる」と癌部を撫でながら「静かにしとれ。俺を死なせたら、お前も死ぬぞ」と。余命1年が、結局、7年生存を。「人は寿命。死ぬ時は死ぬ。死にとうても、死ねん」が口癖の落ち着いた方だった。

【追伸】

檀家老人達との会話で「マスク買占めする者だが、自分さえ感染しなきゃいいのか。腹が立つと思わんか、住職。まるで芥川の『蜘蛛の糸』だわ、この国は」と。「まあ、買占めは褒められた行為ではないが、考えようによっては、自分を守る事が、拡散防止に繋がるは事実。沈静の鍵は、1人1人の心掛け。暫く辛抱を」と。

【2月下旬法話読者の質問に答えて】

毎年、大学合格発表日になると、その朝に親から「子供が合格しております様に、ご祈願を」との電話が。祈願する事で少しは心が落ち着くなら、と受けるが『もう数日前に、結果は出てるんだが』と。皆、現実が目の前に来てから、やっと慌て出す。この度の感染も然り。自然災は人災で拡散していく。少し、落ち着こう。

天徳山 金剛寺

ようこそ、中山身語正宗 天徳山 金剛寺のホームページへ。 当寺では、毎月のお参りのほかに、年に数回の大法要も行っております。 住職による法話も毎月のお参りの際に開催しております。 住職(山本英照)の著書「重いけど生きられる~小さなお寺の法話集~」発売中。