令和2年8月分 金剛寺住職コロナ関連法話集
人間の欲に歯止めが効かなくなった時、天はそれなりの人物(その他)を下生させ、荒療治を成し、リセットを。戦国時代には、信長公を。第二次大戦では、ヒトラーを。14世紀には、ペスト(1億人死亡)を。1918年には、スペイン風邪(5000万人死亡)を。地球は人間だけの物といわんばかりに、圧倒的に多い他生物の命(生息領域)を軽視し、自然破壊を繰り返し続けた結果、生態系が崩れ、方々で天変地異が。『そうすれば、そうなる。そうなったのに、まだ、そうするか』を自身に問い掛け『分相応に生きる』を、見直す時期に。
下記は、読者の質問に応じた拙僧の返答集。コロナ発生初期から、移り変わっていく人の心情が鮮明に。自然災に限らず、人生においても考慮すべき質疑応答にて。今後の参考にしていただきますれば、と。
【3月中旬法話読者の質問に答えて】
戦国時代、美濃の武士から僧となり、後に信玄公から甲斐に迎えられ、恵林寺の住職となった快川紹喜が『滝のぼる 鯉の心は 張り弓の 緩めば落つる 元の川瀬に』と。当に今、この心が大事。『ここまで緊張を維持し、何とか保ってきた(爆発拡散)に、心緩めたが為に』とならぬよう、1人1人が下駄を履くまで緊張維持を。
【追伸】
この臨済宗の快川紹喜は、信長公に逆らった為、織田軍3000に恵林寺を囲まれ焼き討ちに。その時に詠んだ辞世が『安禅は必ずしも山水を用いず、心頭を滅却すれば、火もまた自ら涼し』と。「安らげる心を得られる場所は、山や海や川ばかりではない。心を整える事(心頭滅却)が出来れば、どの様な場所であろうと、どの様にそれと向き合う事が出来るかが、自ずとわかる」と。如何なる縁も、受け入れて、乗り越えるしかない。
【追伸】
檀家爺様が「この法話だが『心頭滅却、火自ずから涼し』を『痩せ我慢』と論ずる嫌味な者が。百人の僧と共に志を貫き、焼き殺されたんだ。いつの世も当事者以外は、的外れな事を言う。別に安倍支持じゃないが、大変だな。責任を背負わぬ文句言いは、自分の主張だけ言っとけばいい。9年間、選んできたは国民なんだが」と。
【追伸】
檀家老人が「世界の何処かで抑え込み成功例が出たなら、それを実行すればいいが。国会では野党が『いつ終息するか』と。わかるなら誰も苦労はせん。責任ない者の物言いだわ。日本は世界に先立って感染国に。なのに、莫大な感染は。と、いう事は、だよ。経済も、私1人だけが苦しいでは。対策も必要、我慢も必要」と。
【追伸】
昭和37年生まれの拙僧は、戦後17年の人間。確かに、我慢出来ない老人、自分勝手な老人、おるには
おる。が、拙僧周囲の知人老人、檀家老人など、戦中、戦後の物のない時代を生き抜いてきた80歳以上の方々は、この様な非常事態でも落ち着いたもの。「事が動くまで待つしかない。待つしかないじゃろうが」と。
【追伸】
1918年、感染5億、死者1億、の風邪は当時、インフルエンザウイルスの認識なし。第一次大戦で兵の死亡の公表は、戦力弱体を敵国に知らせる事に。中立国スペインだけが公表から、この国の名が病気の名称に。各国が隠蔽した事で世界中に蔓延を。ワクチンも摂取は20年前からの事。が、副作用発生から方々で文句が。『ならば』と現在、学校摂取が中止に。個人で病院へ。嘘や文句が、拡散原因の1つになるはいつの時代も。
【3月下旬法話読者の質問に答えて】
読者が「昨日の投稿法話によると、住職はイベント自粛派なんですね」と。「寺院参拝の大半はご老人達だもんで。拙僧は幼少期、酷い小児喘息で、年の半分は座椅子で寝る生活を。呼吸困難の苦しみの経験者。万が一、法要が感染源となり、同じ苦しみを人に、と考えるとね。呼吸が出来んは、辛いよ。エイズ薬効能は、さんまさんがメロンで風邪が治る、と同じ、個人レベルでの適応かと。ワクチン開発を今は、待つしかないかな」と。
【追伸】
拙僧も、家内も、酷い小児喘息経験者。間違いなく親の体質を受けて子供は生まれてくる。まだ見ぬわが子に『あんな苦しい思いだけは』から、食事による体質改善を婚約時期から2人で。それが功を奏したかどうかは定かではないが、3人共に喘息もアトピーも。「親になるとは、そういう事だよ」と結婚適齢期の檀家若者達に。
【3月下旬法話読者の質問に答えて】
フランス報道で、68歳引退医師が現場復帰感染死。娘が「医療従事者は危険現場で必死に。なのに皆、禁止事項守らず好き勝手を」と怒りを。追い詰められ暴動を起こす者、誹謗中傷、差別する者、この状況にあっても疑心暗鬼から感染はデマ、強国の陰謀、と疑う者も。日本は冷静な方かな。自然災は結局、人災で拡散を。
【追伸】
ペスト、コレラ、天然痘、チフス、エボラ、エイズ、インフルと、細菌感染と解明されたは全て、19世紀に入ってから。それまでは、悪魔の仕業、鬼の仕業と未知の物に怯えて。が、正体がわかり、抑え付ける薬が開発されてよりは、少しは落ち着いて対処が。この度のコロナウイルスも、この17年でSARS、MARSに加え、3度目の変異。正体がわかるまでは、禁止事項を守って自重するしか。わずか17年で3度の変異。なれば、変異感染は続くものと考えるが自然。この度の事を今後の教訓に出来れば。ワクチン成功は、天然痘だけにて。
【追伸】
檀家が「番組で細菌学者達の見解がバラバラ。どう思う、住職」と。「それだけ正体不明という事。MARSは現在も。が、SARSは8ヶ月で突如終息。同じコロナ変異、突如も期待が。もし菌が休戦協定に応じてくれたら『人類は、自然破壊禁止、他生物生息領域侵犯禁止、分相応に生きるを受諾するか』と要求されそうだね」と。
【追伸】
読者が「お寺でも、収入は大問題でしょ。参拝者の受入れ法要は、いつから開始する予定ですか」と。「檀家さんには葉書で『暖かくなり、開窓、風通し、換気可能な4月中旬以降から、徐々に通常に戻していく予定。但し、社会情勢を鑑み、その都度、判断を』と連絡を。が、防御法が判明するまでは、無理でしょうね」と。
【3月下旬法話読者の質問に答えて】
コロナ感染拡散で、国の対応に文句ばかり言う方に「10年程前の話ですがね。帰国子女中学生が『卒業式の時、一部の先生が国旗掲揚に起立もせず、国歌斉唱には腕組みで座ったまま。この国に住まわせてもらって、生活させてもらって、他国に比べ、至れり尽くせり、何が不満。感謝なき姿勢を生徒に見せてどうする。理解に苦しむ。協調性がないにも程がある』と怒りを。人間は、甘えられる者にしか、わがままは言わないもんね」と。
【追伸、上記法話を読んだ読者が】
法話読者が「確かに、糞も味噌も一緒は、ね」と。「拙僧はキリスト教会の前を通る時、必ず合掌低頭を。その姿に「何故、僧侶が」と、偶に声を掛ける方が。対し「居住マンション入口で、人と遭遇した時、知人に非ずとも、心情如何に関わらず、挨拶しませんか」と。この法話を読んで懺悔メールを送ってきた先生が何人も。
【追伸】
農家の檀家参りの時、爺様が「そこの野菜を持って帰れ」と。「有難う」と手に取ろうとすると「それじゃない。それはスーパーに出す品物じゃ。街の人間は、綺麗な物しか買わん。虫も食わん様な野菜を食うな」と。以前病院で『農薬は農毒薬の略語なり。虫は即座に、人はじわじわ殺される』を。考えさせられる標語にて。
【追伸、迷った時は、原点に返るが大事】
信仰を梯子の迷い人が拙僧の寺院に。その人に「信仰は特別な物ではない。特別な物にしている者がいるだけ。釈尊は『生老病死の四苦八苦は逃れられん』と。指導する側も、される側も、いつからか到底叶わないないものを、叶うかの様な幻想を。一旦冷静になって、先祖を供養してくれてる我が家の菩提寺へ、お帰り」と。
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