令和3年3月分 金剛地住職コロナ関連法話集
陣中(コロナ自粛奮闘)お見舞い申し上げます 3月分手紙
昨年の秋口、今季のインフルエンザは『コロナとダブルショックになる』と、国も、医師も、世間も、大いに懸念を。が、2019年に比べ、2020年は、インフルは9割減。ウイルス専門家曰く「偶にはそんな人もいるが、2つのウイルスに同時に感染する人は殆どいない。ウイルス同士の縄張り争いが行われる。自分達の生存保持の為に、他のウイルスを寄せ付けん」と。その見解に「ほんまに」と拙僧、専門家に問うた時「10月以降に答えが出るよ」と。毎年1000万人以上感染するインフルエンザが、2020年9月からの21週間で約800人。まんざら、間違った見解(縄張り争い)ではないかな、と。手洗いやマスクだけで、こんなに減少は考えられん。生態系の範疇に間違いないかな。数字は、嘘を付かないもんね。ぼちぼち、コロナウイルスへの考え方が絞られつつあるは、間違いないですね。今からが本当の勝負。歴史観点から見ても『感染させるは、ウイルス。拡散させるは、人間』を今1度、人類は心に留める必要が。他者に責任転嫁ばかりせず、自らを主体に。
【京都大学の宮沢孝幸教授の見解について】
読者が「住職は、京都大学の宮沢孝幸教授の見解に賛同みたいですね」と。対し、拙僧「本年最初の『そこまで委員会』の放送後に『番組を見ました。船頭多くして船山に上る、の船頭が昨今、やっと少なくなってきて、専門家の声が聞こえる様に。考え方が落ち着く方向に、絞られてきましたね』とメールを。すると『いいね』と即、教授からの返信が。船頭が減ったら、人々の迷いも徐々に。収束は、これからが本番でしょうね」と。
【追伸】
この読者が「だけど、宮沢教授の予想は結構、外れてると思いませんか」と。対し、拙僧「例えば、ある医師がある患者に『暴飲暴食せず、規律正しい生活をすれば、この病いは改善されるよ』と。ところが、この患者がそれを守らず、好き勝手をやり、もっと深刻な状態に。それを家族が、医師に詰め寄って『病気は改善すると、ドクターは言ったじゃないか』と不服を。と、まあ、こういう構図かいな」と。「専門医は一貫して、同じ注意を、という事ですよね」と。「そういう事だよね。拙僧は、その様に理解してるけどね」と。
【追伸】
別読者が「確かにですね。知識のない者は、その道に明るい人達の答えを、信じるしか、待つしか、ないですもんね」と。「以前ね、『暴飲暴食も、酒も、煙草も、止める気はない。病気だけ治せ、じゃと。いったいわしに何を期待しとるんだ』と、主治医から怒られた檀家男性がいてね。信仰の世界でも、努力は全くせず、神仏の加護だけ求める者が、これが結構、いるんだよね。現世利益を完全に、履き違えている人達が」と。
【専門職の方々の意見】
読者が「武田邦彦教授が番組で『コロナは家庭感染が、6割、飲食店感染は、その10分の1。20時規制に何の意味が。既に、データが出てるはず。家庭感染で最も危ない場所はテーブル。感染者は、皆々マスクをしてた人達。マスクに付いたウイルスが家の中に。布マスクは100%ダダ漏れ』と。この見解、どうよ、住職」と。「興味深い話だよね。だけど、専門家は、何か月も前からこの事を言ってたよ。昨今になってWHOも、マスクに付いた菌が家庭に入り、8割が家庭内感染と世界に公表したでしょ。それより、武田邦彦教授が『様々、データが出てるのに、国は何故、公表しないんだろ』と、不思議がってたよね」と。対し読者が「国は、家庭内で集団免疫を付けさせるつもりなのかな、故意に家庭感染させて」と。「まあ、そこまでの飛躍は、どうかな。が、何かしらの意図があるんだと思う。これ以上、悪い状況になるを、国も望んではないだろうから。世に『海の事なら舟子(漁師)に問え。山の事なら木樵(木こり)に問え』という言葉が。何事も専門家に相談するが1番である、という諺。知識のない人間が、受け売りの言葉を拾い集めて「ああだ、こうだ」と。世間を騒がせよるだけばい。その道に明るい人達が議論すれば、落ち着く所に、落ち着くよ。現に、第3波もそろそろ下火に。我々は、感染してくるはコロナ、拡散させるは人、を今1度、心に留め、自分が出来る事を」と。
【日本では、終生免疫ワクチンを開発中】
東京都医療総合研究所では、終生免疫を得られる可能性があるワクチンを開発中と。ワクチンで唯一成功している「天然痘ワクチン」を改良したものと。凄いよね。その道に明るい人達は、目の付け所が、やはり違う。餅は餅屋に。私達一般に出来る事は、何か月も変わってない感染防止注意事項を守って、静かに待つこと。
【追伸】
仏教に、目の見えない人達を集め、象を触らせ、どんな形をした生き物かを問うた、という逸話が。尻尾を触った者は、紐みたいな生き物と。体を触った者は、壁みたいな生き物と。最後には各人の自論がぶつかり合い、大喧嘩に。その喧嘩を黙って聞いていた冷静な人達が、総合判断して「象は、これこれこういう形をした生き物である」と結論付けた。私達素人も冷静なこの姿勢が、少しは必要かな、と思う。
【追伸】
別読者が「宮沢孝幸教授や武田邦彦教授のコロナ見解は、本当に信用出来ると思いますか、住職」と。「兵庫県の伊丹は清酒発祥の地と。リストラされた職員が腹いせに夜中、炭を酒樽の中に投げ込んだ。すると翌朝、透き通った酒に」と。「成功も失敗も、そこに携わっていた人だからこそ、という事ですか」「そういう事かな」と。
【追伸】
別読者が「住職、コロナ、何とかなるかな」と。「京大の山中先生が『まだまだコロナは未知のウイルス』と。上記の様なその道に明るい方々が知恵を持ち寄って、早く収束の方向へ、と願うばかり。同時進行で人類も得手勝手な行動を慎み、専門家(医療従事者等)の仕事の邪魔だけはしない協力を。世の習いとして、生物には必ず天敵が。如何なる物にも解決の道はある。専門家がその道を見つけ出せるかどうかが、鍵。有名彫刻家が『私は大理石からその作品を、ただ丁寧に掘り出しただけ』と言った様に。一般は指示に従って、待つだけ」と。
【追伸】
別読者が「住職はコロナ専門家の意見を、どれ程信じてるの」と。「江戸後期の医師、緒方洪庵さんは、コレラ流行に際し、経験した『治療手引書』を全国の医師に配布を。対し、見解相違の意見が続出。が、その反対意見をも、参考資料として綴り、また全国の医師へ配布。『答えが出るまでは、情報は共有すべき』と、緒方洪庵さん。未知の物に対し、否定から入ったら、得る物はないもんね。専門家以外に誰がこんな仕事が出来ると」と。
【その他の豆知識、その1】
冬季鬱病は、首の可動域が狭いが原因と。寒いと縮こまり、首を動かさない。実験で、上を向いて階段を上らせ、エレベーターで下へ。片や、下を向いて階段を降ろさせ、エレベーターで上へ、を各々20分。良い記憶を思い出す方は、前者の方が6倍多かったと。首を上に向ける事で、抑鬱気分を抑えると。参考にして下さい。
【その他の豆知識、その2】
風邪の予防に効果的は、40%から60%の湿度と、暖房に、換気に、マスク、と。鼻の中の温度は常に約33度と。風邪のライノウイルス(風邪の原因ウイルス)が非常に増殖し易い環境だと。よって、鼻の中を温めよ、と。更に専門家が、インフルエンザワクチンを年に1回打つ人は、打たない人の17%くらい、認知症のリスクが減ると。肺炎系のワクチンを打つと、30%から40%ほど、認知症のリスクが減ると。ほう、ほう。
余談の話になりますが、読者達が「住職には、書きたいけど、書けない法話って、ありますか」と。「あるよ。それも沢山。書いたら間違いなく炎上に。だけど、書けない話の方が絶対面白いし、教訓の度合いも高い。読者達が是非の判断や自論を、わが心中だけで解決してくれたら、拙僧の法話に限らず、面白い話がわんさかSNS上に登場するだろうにね。勿体ないと思うよ。拙僧は面白い話は、講演で披露を」と。対し読者が「投稿出来ない話、聞きたいな」と。「なら、お寺の方へ、おいでなっせ」と。「SNSの世界は、何にでも噛み付いてきますもんね。自分の知識、経験の中の事だけが、正解ですもんな」と。「失敗を、過ちを、失言を、許さない社会は、自由な社会とは、言えないよね。それを許して、包んでくれるが、本当の意味での『自由な社会』かな」と。
令和 3 年 3 月分 金剛寺住職(コロナウイルス関連)短文法話 【その12】
人間の欲に歯止めが効かなくなった時、天はそれなりの人物(その他)を下生させ、荒療治を成し、リセットを。戦国時代には、信長公を。第二次大戦では、ヒトラーを。14世紀には、ペスト(1億人死亡)を。1918年には、スペイン風邪(5000万人死亡)を。地球は人間だけの物といわんばかりに、圧倒的に多い他生物の命(生息領域)を軽視し、自然破壊を繰り返し続けた結果、生態系が崩れ、方々で天変地異が。『そうすれば、そうなる。そうなったのに、まだ、そうするか』を自身に問い掛け『分相応に生きる』を、見直す時期に。
下記は、読者の質問に応じた拙僧の返答集。コロナ発生初期から、移り変わっていく人の心情が鮮明に。自然災に限らず、人生においても考慮すべき質疑応答にて。今後の参考にしていただきますれば、と。
【令和2年4月下旬法話読者の質問に答えて】
読者女性が「住職が『人間性を見るなら、今この時期』と。私の狭い範囲の話ですが、そんな行動をして感染でもしたら、老いた親、妻、子供、彼女等、大事な人を巻き添えに、と考えないのか、これ程に責任感の無い人だったのか、と思える人が何人か。今までは、真面目、誠実は面白味が、と。が、人の見方が変わった」と。
【追伸、孔子は釈尊より数年年下】
孔子が『大学』で、「天下を取るには」の質問に答えて「修身、斉家、治国、平天下」と。『天下を平定したいと思うなら、先ずはわが領国を治めよ。わが領国を治めたいと思うなら、先ずはわが家庭をまとめよ。わが家庭をまとめたいと思うなら、先ずはわが身の修養こそが大事。わが身をも修める事も出来ずに、なんで、わが家庭をまとめる事など出来ようや。わが家庭もまとめる事が出来ん人間に、なんで、領国を治める事が出来ようや。領国を治める事が出来ん人間に、天下の平定など』と。この教えは、間違いなく真理だね。
【追伸】
読者50代女性から「私達の時代は『成田離婚』なる言葉が。海外旅行で『これ程に頼りにならんとは』と。近頃は『コロナ離婚』だそうで。夫のDV性質も、殆どが結婚後に発覚すると。住職法話で90代女性が孫に『戦後、金やら銀やら皆死んで、残りの中から。見分ける力も女の器量』と。結婚観も変わりそうですね」と。
【令和2年4月下旬法話読者の質問に答えて】
読者が「住職が投稿法話で『この時期、葬儀、年忌は、無言を徹底させている』と。やはり無言は効果が有りそうですか」と。「飛沫は、咳、くしゃみ、大声出し、から。報道番組を見てると、東京は相変わらずの人混み。が、爆発感染しない理由は、歩行の時、電車の中、ベラベラ喋ってる者など、滅多にいない。止む無く外出用事のある人には、特に人が集まる場所では、無言小声を徹底させれば、少しは感染防止になるかと」と。
【追伸】
そりゃ、人との接触を避けるが、1番感染リスクは減る。が、報道番組に出てくる東京の状況を見ると、一部の人達だと思うが、とても言う事を聞きそうにない。ならば、せめて、飛沫が飛び散る、咳、くしゃみ、声出し、を気を付けてもらうしか。目や耳、肌から、ウイルスが飛び出す事はない。現在の見解では、飛沫感染はあっても、空気感染はない、との見解だから。あとは、手洗いとうがい、マスクの徹底で、少しは。芸能界では、志村けんさんに続いて、岡江久美子さんが。これ以上、コロナに好き勝手、やりたい放題、させない為にウイルスが生きる為に必要な感染を、助けるような行動だけは、慎んでいこう。
【令和2年4月下旬法話読者の質問に答えて】
わが寺の檀家には、良い意味での諦めの悪い方が何人もいる。某男性僧侶は、他界して33回忌になるが、会社を定年後、腰の手術で歩けぬ状態に。が、その体で130ある寺の石段を、毎日2時間以上掛けて這い上がってきた。何ヶ月もの間。晩年は、87歳で他界するまで、公園のゴミ拾いを毎日。いいね、諦めの悪い人。
【追伸】
拙僧の投稿法話で読者が「禁止事項を無視する知人に『諦めの悪い医療従事者が頑張ってくれているからこそ。この牙城が崩れたら。君は行動を慎んだらどうだ。暴飲暴食、酒、煙草、健康など、と豪語してたが、癌になった途端、医師に泣き付いた事を忘れたかい』と。対し『そうだったかな』と。こんな人間が、拡散を」と。
【令和2年4月下旬法話読者の質問に答えて】
読者母親が「住職。コロナは辛いですが、わが家では1つ良い事が。嫁いだ娘が料理を全く。婿と孫達に即席か『チン』ばかり。させてこなかった私の責任ですが。人間、追い込まれたら、やるんですね。1番喜んでるは婿と孫達。本人も目覚めた様で」と。「母親が料理上手の娘は、料理は出来ますよ。見てきたも、経験」と。
【追伸】
懐妊中の22歳女性が「住職。親が『キラキラネームは、絶対に付けるな』と。付ける気は、私も夫も。キラキラで苦悩してる子供を何人も知っている。私の父が極端に嫌う理由は『可愛い赤子を見て、何故『権三郎』の名が頭に浮かぶんだ。将来の事を何も考えとらん』と50年経った今も不服を。はい。父は三男です」と。
【追伸】
過去に数人の若者が同じ内容の相談でお寺に。「改名って、出来るんですか。キラキラにも程が。恥ずかしい。就職面接で親の事を聞かれる事が。どうも面接官は『こんな名前を付ける親に育てられたのか』がある様で。そうです。こんな名前を付けた親です。駄目ですか、改名」と。「改名は、余程の理由がないと法律は」と。
【追伸】
読者が「この法話、名付けの問題だけじゃ、なさそうですね」と。「いい加減な親から、いい加減な子供が育ったんなら、問題はない。親と同様、いい加減な生活をするだけ。勿論、周囲には迷惑を掛けてますよ。が、家庭内はそれで成立を。問題は、良い子が育った時にて。苦労してますよ。親の事で。そんな子、何人も」と。
【令和2年4月下旬法話読者の質問に答えて】
わが寺の檀家にもコロナストレスで体調を崩し、入院したご老人が何人か。家族から「住職の声が聞きたい、と本人が」と電話が。「よかばい。なら『ドッヂボールサービス』でも始めようかね」と。「そのサービスって」「相手にぶつけて終わりのサービス。『心が落ち着くまで聞いてやるから電話しておいで』と、ご本人に」と。
【追伸】
拙僧が若い頃、先代(父)が「人から相談を受けたら、相手が何時間話そうと、同じ話を何度繰り返そうと、黙って聞いてやれ。助言などいらん。話している内に、自らが反省し、自らが解決の糸口を見つけ出してくれる」と。これって、結構、人の心を落ち着かせるんだよね。所謂、これが『ドッヂボールサービス』です。
【令和2年4月下旬法話読者の質問に答えて】
他宗若住職さんが「住職は時々法話で『悪霊、祟り類の有無論争は、天台宗最澄さんの一乗真実三乗方便、法相宗徳一さんの三乗真実一乗方便、が真っ向から対立した三一論争と、よく似てる』と。やはり、個人個人の心の有り様次第なんですかね」と。「そうだね。結局、この論争は、最澄さんが生きてる間は、勝負付かず。最澄さんは『すべての衆生は成仏出来る』と。徳一さんは『そんなのは、あくまでも方便に過ぎん』と(簡単説明、詳細は文献参照を)。見えない物に対する論争にて、信じる対象が違えば、自ずと対立するは当然の事。悪霊、祟りの類も、見えない物に対する見解にて。先祖を悪霊に仕立てて『今の苦しみは、先祖のせい』と責任転嫁する事で心が楽になるなら、それはそれで助かりの方便かも。本質の改善は望めんと思うが。但し、それはあくまでも、当事者の心の範疇にて。拝み屋さんがそれを出汁に、脅して金儲けの手段にするは、論外にて」「ですよね。このコロナ期に入って、その様な話が私の耳にも方々で。ところで、住職の悪霊、成仏に関する見解は、いかに」と。「拙僧は、皆々の幸せを望むから『衆生は皆々成仏、精霊に悪霊などおらん』が基本だね」と。
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